彼女のカミングアウト後 | Moratoriumer´

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今日も波に揺られて海を漂う。

昨夜

あきが両親に会いに実家へ行った。

あきのお母さんとあきは先日ブログに書いた通り

カミングアウト後

うちの母も交えて直接話をしていた。

でもお父さんとは

間接的にカミングアウトはしたものの

その後あきが直接話す機会がなかったのだ。

うちも一緒に来たらいいと

あきのお母さんは言ってくれていたようだけど

もちろんうちもあきのカミングアウト以降

お会いしていなかったので行きたかったけれど

まずは父とあきとの時間が必要だと思ったため

「落ち着いたころに呼んで。そしたら行くから。」

と言ってあきに任せることにした。

もうすぐ夜になるかというとき

あきからの連絡。

今から実家に行くとのこと。

うちはいつでも家を出られるようにはしながら

料理をしてその後のあきの連絡を待った。

でもこの時点で

うちはおそらく行かないだろうという気がしたので

ハイボールを飲みつつあてをつまみつつ

あきの帰りを待った。

2時間くらい経ったころ

突然我が家のベルが鳴る。

あきがたくさんの食材を抱えながら

元気に帰ってきた。

そして

「母さんが下にいるから!」

と食材を台所に置くや否や

また急いで外に向かう。

頭の方での理解はできていなかったけど

身体の方は瞬時に反応して

うちはあきの後を追っていた。

あきのお母さんの車のもとへ走る二人。

走っている最中

会いに来てくれたお母さんのことを思うと

嬉しくて涙が出そうだった。

そしてお母さんの笑顔を見たとき

うちは心からほっとした。

特にうちから何か発することはなかったけれど

あきとお母さんとの会話を聞いている横で

またしても嬉しくて涙が出そうだった。

彼女として

いや

家族の一人としていられる今

変に気を遣うことも

自分の立場を選ぶことも

嘘をつきたくないがために黙ることも

あきの家族の時間・空間・仲間という三間の中に

部外者としてのうちを感じ

静かに身を引くことも

もうしなくていいのかと思うと

肩の荷がすーっと落ちていくのを感じた。

偽りのない自分。

ありのままの自分。

あきのご両親と会うたびに

嬉しさを感じながら

いつもどこかもどかしさを感じていた。

あきが自ら言うときがくるまでは

うちはあきの「彼女以外の存在」としていなければと

多くの言動を慎んでいた。

なんてことはない。

あき自身がカミングアウトをしていないことで

どこか苦しみや悲しみを感じていないのなら

それでいい。

・・・と思っていた。

でも今こうして羽を伸ばしている自分を見れば

あきがカミングアウトをしてくれて

本当に良かったと思う。

うちの家族

あきの家族

そして

血縁関係だけに留まらず

法的な結びなんて浅はかに感じてしまうほどの

多くのファミリーに囲まれて

我々二人は今日も幸せに生きています。


あきが実家から持って帰ってきてくれたおかず。
どれもおいしぃのだっ。↓

$Moratoriumer´-おかず

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