9割の子どもが抱くであろう疑問 | Moratoriumer´

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今日も波に揺られて海を漂う。

完全私的で感覚的な統計で言えば

子どもがうちを目にすると

“男なのか女なのか”

という疑問をおそらく9割は抱いているらしい。

残りの1割はといえば

疑いもなく女とみてるか

疑いもなく男とみてる。

「女だよ」と伝えてもいまいち納得されず

諦めて「どっちでもいいよ」と言ったら「男」と言われ

ならいっそ「イケメンて言ってよ」と言ってみたら

「おじさん」と言われた(笑)

子どもっておもしろいな。

「オカマ」って言葉もよく言われるけど

「その言葉で傷つく人もいるんだよ」と伝えてみれば

意外と真剣に聞いてくれる。

子どもって素直だな。

うちにはよくある質問だった。

でもまさか

性同一性障害の存在が

なんとなく子どもたちまで浸透しているとは

うちは全く知らなかった。

からかってるわけでもなく

コミュニケーションのきっかけとしてでもなく

うちを知ろうとしてくれる子どももいる。

「なんでそんな男っぽい格好してるの?」

って聞かれた。

「うーん・・・」

って言葉を詰まらせた。

強いて言うなら好みかな。

しっくりくるってただそれだけだったから

あんま真剣に考えたことがなかったや。

ちゃんと自分なりの答えで言葉を返せればよかったと

少し申し訳ない気分になった。

それにしても子どもの質問っていうのは

ものの本質をとらえようとするものだから

すごいものだとつくづく思う。

「男」と何度言われても

女らしく振舞って払拭しようなんて気はさらさらない。

女であることをなんとか証明してみせようとも思わない。

何度伝えてみてもうちが男に見えるなら

んじゃちょいと無邪気にかっこつけてみようと

キメ顔で振り向いてみた。

子どもは無邪気に笑ってくれた。

うん

これもまたおもしろいね。