『MILK』 | Moratoriumer´

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今日も波に揺られて海を漂う。

『MILK』という映画を観ました。

ミルク [DVD]/ショーン・ペン

¥3,990
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1970年代のアメリカで

同性愛者であることを公表して公職に就いたアメリカ初の政治家

ハーヴェイ・ミルクの生き様を描いた伝記です。

前々から観てみたいとは思っていたんですが

レンタルショップのいったいどこの棚にあるかがわからなくて

探すことすら忘れていたんですが

たまたまこの前レンタルしに行った時に見つけました。

観てみて思ったのは

集団のパワーって本当に力があるんだなってこと。

もちろんハーヴェイの勧誘があってこそなんだけど。

映画の最後にこんなハーヴェイの言葉があります。

「どうかムーブメントを続けてほしい。

それは個人の利益ではなく

誰かのエゴでも権力でもなく

それは“私たち”のためだ。

ゲイだけではなく黒人やアジア人

高齢者や体が不自由な人

多くの“私たち”。」

それでも

やっぱりうちは“私”です。

“私たち”と言えないのは

決して一人だからなのではなく

あまりにも多くの人が含まれてしまうからです。

というか

“私たち”以外の人が存在しないんです。

「立ち上がってほしい」とハーヴェイは言うけれど

うちはいったい誰と何に向けて立ち上がったらいいかがわからない。

わからないというか・・・決断できない。

まずこの日本では社会が違う。

団結して戦わずとも希望があるんです。

マイノリティとマジョリティが手を組むことができるんです。

それは日本の良さだとうちは思っています。

教育界も変わり始めています。

「多様性」が様々な場面で謳われています。

紙面で書かれているこの活字が呼吸をし始めたら

きっともっと日本は良くなります。

その活字に命を吹き込める教員がどれほどいるかは

うちは知らないけどさ。

とにかく日本の現状は悪くない。

社会に適応できるような教育を行う学校ですら

そうした動きがあるんだから。

うちが何をしたいかは今はあまり深く問わないでほしい

というのが本音。

色々ありすぎてまとめきれてないので。

いや・・・これもたぶん

決断や覚悟ができてないからかな。

ただ

マイノリティが生きやすい社会を目指したら

その社会は誰にとっても生きやすいものになるだろう

ってうちはそう思ってます。

社会を上手くまとめるのに多数決は便利だけど

本当に良い社会を築くなら心からそれを願っている人の声に

きちんと耳を傾けるべきなんだと思います。

それがきっと“私たち”のためになる。

自分のために立ち上がったとしても

それは実は自分だけの問題じゃない。

ならばむしろ

立ち上がるべきなのかもしれない。

“私たち”のために。