前回 : 日隅一雄さん:シロクマ伝説(2)

  

 


 きょうは、前回のクイズの正解発表をします。

 
日隅一雄(ひずみかずお)さんは、

 ま だ 「 主 権 者 」 に な り 切 れ て い な い わ た し た ち が 、ほ ん と う の 意 味 で の 「 主 権 者 」 に な る た め に 必 要 な こ と を


 その著書、

 

  『国民が本当の主権者になるための5つの方法』

 

 (現代書館:2012年)に 書 き 残 し て く れ ま し た 。


 それを読むと…、

 いま読んでも…と言うか、いま改めて読むと、日隅さんが指摘したことは、なるほどその通りだなぁと思わされるし、率直に言うと、いまは
「な~んちゃって主権者」であるわたしたちが、そこから脱皮して ほんとうの意味での主権者になることのむずかしさを、ひしひしと感じます。

 

ぽってりフラワー 


 いま現在、わたしたちが「主権者」とはほど遠い場所にいる…ということは、現時点での“隠が…この国のどこかにいるという事でもあります。


 そのことを、日隅弁護士は「主権在と表現していて、

 このの部分の漢字一字を当てるのが前回のクイズでした。

 

 正解は…と言うと、

 
「主権在(しゅけんざいかんつまり、いまこの国を統治しているのは、

 官僚(かんりょう)である…旨を、日隅さんは著書の中で書いています(注)


(注) このことは、日隅さんだけではなく、ほかの人…例えば、意外なところでは小出裕章さん等も指摘していることです…。←小出裕章さんは、科学者なのに…。

 

ぽってりフラワー


 さて…、いちおう「今日も…マーヒー」ブログを読んでいる小中学生のために、

 官僚というのはそもそもどんな人なのか、きょうは はじめに書いておきます(笑)。

 官僚というのは、多くは大学4年生の時に国家公務員試験を受験して、いま「〇〇省」(例:文部科学省、経済産業省、環境省)で働いている人たちのことを言います。

 この人たちは、例えば


 ふんわり風船星 (全国の)小学生にも語)を学ばせるか、どうするか、


 ふんわり風船星 (全国にある)日本のするか、どうするか、


 ふんわり風船星 (日本中の)工場などから出るをどうするか…

 

 といった「国の基本的なことを決める権限」を持っているのです(注)


(注) 2020年2月27日に、安倍晋三総理大臣(当時)は、何の権限も無いのに全国の学校に一斉休校を要請しました。教育行政については、権限を持っているのは文部科学大臣であり、ああやって安倍総理がテレビカメラに向かって「~要請することを決めました」みたいな言い方をするのは、まったくの“越権行為”であり、やってはいけないことです。総理大臣が、法令の中身を知らない…なんてことは今に始まったことではありませんが、こういうことも、安倍総理たちが「サークル活動」をしていることの、ひとつの証拠です。

 ⇒ 参考:2020年5月3日ブログ


 ぽってりフラワー


 そして、次のことはたいへん重要なことなのですが、限」を持っている官僚のことを、わたしたちは「選挙で落とす」ことが出来ません。

右差し よく…「選挙に行こう」ということが言われますが、選挙(やその時に行われる国民審査)で「落とす/辞めさせる」ことができるのは、議員(例:国会議員県議会議員市議会議員)であり、(「国民審査」という形で国民にNGを出される)最高裁裁判官なのです。

 この点(=官僚を選挙では落とせないこと)は、非常に憂慮すべきことであり、そういう官僚らが、限」すなわち「主権」を持っているということは、わたしたちが「主権」を取り返すのに、ある種の困難さもともなう…ということでもあります。

 

ぽってりフラワー 


 かなり前の話ですが、田中真紀子という人(注:田中角栄さんの娘さん)が、外務大臣になった時(2001年)のこと。

 真紀子さんは「外務大臣(=外務省の…いちおうのトップ)」になれば、かなりのことが自分の判断で出来ると考えました。

 ところが、それは、まったくの思いちがいで、真紀子大臣は外務省の「官僚」たちから とても激しい抵抗に遭(あ)い、ある時に「…わたしは、ちゃんとやっているんですけどね」と言って、テレビカメラの前で涙を流したのです。

 その際に「外務省は伏魔殿である」と真紀子大臣は言いました。

 「伏魔殿:魔物が潜んでいて、おいそれとは近づけないところ」というのは、「経済産業省」「文部科学省」「厚生労働省」…といった官僚組織すべてが、多かれ少なかれ持っている性質なのです。

 

ぽってりフラワー 


 田中真紀子さんが就いた「外務大臣」というポストをふつうに聞けば、「…大臣」と言うからには、その人物は「スゴイ人/えらい人」であると、小中学生なら思うことでしょう。けれども、外務省にいる官僚たちからすると、「外務大臣」というのは、「外務省」という組織(サークル組織)の単なる「おに過ぎないのです。

 それは「文部科学大臣」であれ「経済産業大臣」であれ「環境大臣」であれ…、
 いえいえ…実は「総理大臣」ですら、吹けば飛ぶようななのです。

 そのとてもわかりやすい例が『日本はなぜ、〈基地〉と〈原発〉を止められないのか』(矢部宏治著:集英社インターナショナル)で紹介されています。

 ある総理大臣が主要な官僚らを集めて、言わば極秘に…あるプロジェクトを進めようとしたところ、翌日には、そのことが新聞記者にリークされ(注:漏れ伝わること)、そのプロジェクトのことが記事になっていた…、つまり、官僚たちは総理大臣に対して「おまえの言うことには従わないぞ」と暗にメッセージを送ったのだ…と、矢部さんは分析しています。

 

ぽってりフラワー


 ついでに…、これ 書いてもいいんでしょうか…? ←いいよぉ~。流れ星

 う~ん これ書くと、ひさびさに、わたしの命が狙われるかもしれない…。
 ダメダメ…書けない(注)


 (注)でも、あまりにもオモシロイ話なので、いつか書きたい…(笑)。


 ひとつ、わかりやすい話を書くと、国会答弁などで、政治家(国会議員)の答える内容について、その原稿の多くを官僚たちが書いています。

 だから、あの国会答弁の様子を見ると、国会と言うか、政治の場において、国会議員や大臣は(官僚にとって)「お飾り」というのは、よくわかります。

 それから…次のことはダイジョウブ、前に書いたことですから…。

 以前 わたしは、安倍総理が「TPP」の交渉でアメリカに行き、「TPPが最善…」と発言したことをとらえて、「そんなのウソだ」「安倍がそんなこと自分で考えられるはずはない」と書きました( ⇒  2018年4月28日ブログ  

 これなども、アメリカに行く前に、官僚が総理大臣に対して「交渉の場で何と言えばよいのか」を事前に教えるのです(それ以外に、総理大臣の“参謀役”の人たちが進言する場合もあります。いわゆる…「ブレーン/脳みそ」と言われる人たちです)。

 国会答弁を考えたり、アメリカでのTPP交渉での発言を教えたりすることもあって、官僚たちは、自分たちのことを、ものすごいエリートだと思っているし、20代、30代の若手職員(かれらもいちおう…官僚)も特権意識がとても強いです。

 

 

 

 

  2019年9月4日ブログ より 


 上の写真は、以前わたしが参加した市民グループと政府(=官僚)との対話集会の時のものですが、市民グループの人たちがいろいろな申し入れをする時も、官僚の人たちは、ものすごく…思い上がって、えらそうにしていました…。←とにかく、ものスゴいんです…、時に慇懃無礼~(怒)

 まぁ~、それはわからなくもありません…、

 かれらの多くは、小中学生の頃から「お受験」の経験者(であり…勝利者)です。そして東大法学部等の偏差値の高い大学に進み、在学中は国家公務員試験の勉強をして来たのです。おそらくは、小さいころから「神童」とか「秀才」とか言われて過ごし、いまは、〇〇省で働いているのです。

 〇〇省の中では、「〇〇省事務次官」というトップを目指して毎日同僚らと競争しているわけですから…、どうしたって、鼻につくような「エリート意識」が出て来るのは当然と言えば、当然です。

 

ぽってりフラワー


 そういう…霞が関の「文部科学省」「経済産業省」「環境省」…などの各省庁で働く「エリート意識」でこり固まった官僚たちが支配する日本の政治状況を指して、日隅一雄弁護士は、〈主権在と言ったのです。

 わたしたちと無関係なところで、かれらが出世レースに精を出している…というのならあまり実害は無いのですが…、そういう各省庁で働く「エリート意識」でこり固まった官僚たちが、この国の「主権」を握っているというところが非常に問題なわけです(注)

 

(注)さらに…何人かの官僚と、アメリカ側の代表とで構成されるのが日米合同委員会です。官僚は、日米合同委員会でアメリカ側といろいろなことを秘密裏に協議しています…、も ち の ロ ン で 議 事 録 な ん て … ソ ン ナ ノ 関 係 ネ ェ ~ !


ぽってりフラワー 


 きょうは、前回クイズの正解と、それに関連したこと、そして(このブログを読んでいる小中学生向きに)「官僚」ってどんな人たちなのか、わたしなりに説明してみました。

↑ こ の ブ ロ グ を 読 ん で い る 小 中 学 生 な ん て イ ル ン デ ス カ ?

 

 ( お し ま い )


 〔 参 考 〕

 

 西日本新聞:コラム「春秋」(2001年7月31日)

 外務省は「公家集団」とも呼ばれる。浮世離れした人たちの集まり、の意味。なるほど、世間の常識とはかけ離れた犯罪が、これでもかこれでもか、と続く▽こんどはデンバー総領事が公金流用で懲戒免職になった。あんまり続くので何人目かは忘れた。でも、今回は「初」が付く。外交官試験に合格した、いわゆるキャリア組なのだ▽流用額は約1千万円。金額も大きいが、態度も大きかった。パーティーの参加者から「閣下」と持ち上げられて悦に入っていた。ふんぞり返って絵画や家具を買いあさった。キャリア官僚をエリートともてはやす社会は、そんな人間も生んだ▽「機密費」「公金」…。いろんな言い方がされた。どっちにしても、天から降ってくるお金などない。みんな私たちがせっせと納めた税金である。それを寄ってたかって、わが物にした▽在外公館が怪しい、といううわさは以前からあった。昔のことだと思っていたら、そうではなかった。デンバー総領事は「ここだけの話ではない」とも話しているという。税金泥棒がほかにもいるかどうかは、調べてみればすぐに分かる▽外務省も構造改革の対象に加えよう。もちろん、調査はこの役所に任せてはおけない。今回の件を1年間も隠してきた彼らに自浄能力はない。なにしろ「伏魔殿」だ。外部の人を入れて帳簿をひっくり返すべし。田中真紀子外相、出番ですよ。

※ コラム「春秋」ここまで。

 


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