◆ 詩乃ちゃん流…お花のいけ方

 

 

  

 

 

 

 

 この白い一輪のバラを花瓶に挿そうというときに、それを無理やりナナメにいけようという人はいないはずです(口の広いグラスなどにいけようとすれば、どうしても茎の方向はナナメにはなるでしょうが)。だから、上のような細長い一輪挿しにお花をいけるとすれば、お花も自然と「立つ」のです。

 

〔 参 考 〕

 

 むずかしいのは…… 「葉を何枚、残すか」 ということ。

 

 たとえば、たんぽぽみたいなお花は野に咲いている時も、葉っぱは目立ちませんから、極端な話…全部(葉っぱを)むしってしまって(いけて)もよいのです。でも、バラは…たんぽぽみたいには咲いていません(注)

 

(注) ふだんから「野に咲く花々」をよく観察しておくことは生け花をやる上で大切です。

 

 むしろ、葉っぱの繁り具合と

 その先端に咲く花…との調和やバランスが大事になって来ます。

 

 そういうふうに考えると…、

 

 あの白いバラの一輪挿し…またちがったふうに見えて来ませんか?

 

 「葉っぱ」の存在をまったく考えないと…ただ…「(いバラ)」と「(い切子の花瓶)」との対比で見てしまいますが、その2つ…言わば、北にある〈北極〉と最南端の〈南極〉にある2つのものの間に、地球のまん中に赤道がぐるりとめぐっているように想像すると、葉っぱがうま~く両者(白と青、北極と南極)を引き寄せて…それで全体がまとまっている感じがします。

 

 「白(い花)「青(い花瓶)「緑(の葉っぱ)

形も素材もちがう…この3つのものが、

小さい空間の中で、うま~~くバランスを保っています。

 

 だから、お花の「向き」なんかも大事ですが(やはり…花の部分が、生け花の“顔”ですから)、でも同時に、きれいにお化粧した女性に、ミニスカートをはかせるか、ボリュームのあるフレアスカートにするか…というのが「葉っぱ」の問題でもあるわけです。

 

 そういうふうに…とかく人の関心がいきやすいだけではなく…にも目がいくようになると、またお花のいけ方もおもしろくなって来ます。

 

チューリップ

 

 ママのいけた…白いバラの一輪挿し、そうして考えると葉っぱにボリュームがあります。

 

 これね…当たり前のことですけど、葉っぱを少なくしていくと、どうしても白いパラが強いので、悪くすると“あたまデッカチ”になってしまいます。

 

 逆に…葉っぱの量は、これがぎりぎりですね、これ以上増やすと…もじゃモジャの雑木林みたいになってしまいます(注2)

 

         (注2) あとは…ママさん、さすがです。ちゃんと、葉っぱのバランスを崩していけています。

         葉っぱを均等に残すと、一輪挿し全体が、東京タワーとかエッフェル塔などのように、ただの

         均整のとれた鉄塔みたいになってしまうのです。だから、花が均整の取れた線対称のお花なら、

         下の葉っぱ部分は「崩して」残すと面白くなりますよね…。

 

 それから、もうひとつ。

 

 葉っぱの量ですが、これはあまり写真に写っていないですが、窓ガラスの外に、少し灌木(かんぼく)と言うか、緑があるので、…だから、これぐらいでちょうどいいのです。

 

 外が白いテラスか何かでまったく緑が無い場合に、写真のように葉っぱを“こんもり系”にしてしまうと…やっぱり、ぱっと見た時に、フラダンスの腰蓑(こしみの)みたいに…葉っぱが

少しうっとうしく重くなってしまいます。

 

 

 今回の白いバラの一輪挿しは…、店内のカウンターから座って見る形になります(注:ブログを読んでいる人はわかりにくいと思いますが)。

 

 そうすると「店外の緑」が「借景:しゃっけい」気味に視野に入るので、一輪挿しの「葉っぱ」の分量が多少おおめでもいいのです。 何て言うか…

 

 1枚目の青い花のように…白いバラが緑の背景全体の中に、うまくおさまるのです。

 

 ね…? だから、一輪挿しでもむずかしいでしょ?

 

 て言うか…一輪挿しをきちんといけられるようになったら、

あとは…花瓶がどんな大きさになっても、問題ないのです。

 

 まずは、一輪挿しをちゃんといけられるように練習することです。

 

                                これも大事だなぁ…。   続く → コチラ

 

 

  桜の花と…小さな宇宙(2017年3月30日ブログ