雨上がり ひとときの晴れ間にお掃除です

新聞紙で拭いた窓の向こうには
いつもより青い空

白いシャツも嬉しげに ゆっくり肩を揺らせています

今日は遅番でこれから夜までひと仕事

顔を洗えば
陽射しの窓辺にゆるんだ身体がしゃっきり
お仕事モードに切り替わります

今日もお仕事のお仲間さん
いい仕事ができますように

今日はオフのみなさんは 緩んだ休日を満喫して 穏やかに充電できますように
テニスをされる方はみなさん御存知の早稲田大の福田雅之助さんの言葉があります
稽古をして自分を高めていくことに共通している素晴らしいメッセージなのでご紹介します

 この一球は絶対無二の一球なり
 されば身心を挙げて一打すべし
 この一球一打に技を磨き体力を鍛へ
 精神力を養ふべきなり
 この一打に今の自己を発揮すべし
 これを庭球する心といふ
 (福田雅之助)

音楽も芝居もダンスも
作品との出会い
シーンとの出会い
ひとつひとつの音や台詞や振りやパとの出会い
共に舞台に立つ人やスタッフ
そしてお客様との出会いは
みな一期一会です

一度出した音は取り戻せない
真っ白な半紙に筆を置く緊張感は
やり直しがきかないからこそのものです

音や言葉や動きなどは 簡単に何度もやり直せてしまうので
どうしてもその緊張感が薄れがちになります

稽古といえども 自分の発するものには
その時の自分の全力が込められているべきです
それを省みて修正し より確かに求めるものに近付けていくことが稽古です

安易に繰り返すだけのものは稽古ではなく 何も生まないので作業にもならない時間の浪費です
それならそのぶんゆっくり休養するほうがコンディション作りに役に立ちます

よく学生さんたちに言うのは

楽器を稽古するなら 安易に音を出してはいけない
これから出す音で 何を確かめ 何ができるようになるのか
目的が明らかにしてから音を出すべきだということ

なんとなく楽しく奏でるのは鼻歌であって稽古ではなく
稽古をするなら 全力で責任ある音をださねばなりません

そうすれば
稽古をすれば必ず上達します
もし上達しないとしたら
それは稽古をしていないか
稽古のつもりで鼻歌を奏でているだけだから

緊張感のある稽古は疲れるけれど楽しいです
疲れた後の 鼻歌演奏もまた楽しいです
学ぶことができる
慣れていくこともできる
経験とは学びと慣れの繰り返し

できることがあり できないことがある
知っていることがあり 知らないことがある

毎日
いま この瞬間にも
新しい出会いや発見がある

数えきれないほどの出会いは
「知っている」と書かれた札のついた棚に
どんどんと送り込まれ
身についた経験は
「できた」と書かれた引き出しにしまわれていく

私ができること

そのすべてに
初めてできた喜びがあった

歩けたこと 泳げたこと
さかあがりにスケート
二重跳びにコマ回し

慣れなければ経験は積めない

初めての喜びは
図書館の蔵書カードのように引き出しにしまわれる

あんまりたくさんになってしまい
初めてさかあがりができた喜びがなかなか見つからない

仕方のないことだけど

どこかの子どもが公園でする逆上がりを見たら
すぐに思い出せるようにしておこう

「どこかにあるはず」は嫌だから
夜明け前
北風が埃にまみれて曇った空を ピカピカに拭きあげてくれて
宇宙の色そのままを見せてくれました

空高くには北斗七星
冷たい夜を柄杓に汲んで 北極星にかけ流し
ちいさな光は冷たさにびっくりしたように瞬いていました

新宿の夜空は
晴れていても街灯りのハレーションで
いつもうすぼんやりと白く澱んでいます

手指に痛い明け方の北風は
そんな空に慣れてしまい
空の向こうにいつも在る宇宙を忘れてしまった
曇った私の目を醒まし 磨いてくれました

いつの間にか汚れてしまう窓ガラス
外が見えるからと油断していると
知らずうちに 窓の外の本当の景色を忘れ 見失ってしまいます

澄んだ瞳でいられるように
週末の大掃除では
窓と一緒に心も磨きあげることにします

あなたを応援する人は



空を見上げてあなたを想う



 



遠く離れていても



どこにいるか知らなくても



この空の下にいるあなたを想う



 



あなたがこの空の下で



 



冷たい風を頬に受け走っていても



仲間と笑い転げていても



うつむき独りを感じていても



今の自分に迷っていても



悲しみが涙に滲んでいても



ぼんやり夕陽に染まっていても



不条理に怒りがこみ上げていても



優しい笑みが灯っていても



美味しい食事に幸せでいても



北風の痛みに耐えていても



柔らかな温もりに眠っていても



 



どんなあなたも優しく包み



空いっぱいに広がる愛で



いつもあなたを想っている



 



だから



青空でも 曇り空でも



鉛色の雨雪空でも



夕空でも 夜空でも 朝焼けでも



 



いつだって空を見上げれば



あなたの心に想いが届く



陽射しのように温かく



あなたのように温かく