正月休みが明け 大学も講義が再開されたようで 息子からお弁当の依頼がありました

2週間ぶりに玉子焼き専用の四角いフライパンを取り出して ふわぽかの玉子焼きができあがり
ラップを敷いたまな板にのせると 小さな黄色いステージで 美味しい湯気のラインダンスがうきうきです

高校の3年間 毎日だったから もうすでに千回以上これで玉子焼きを焼いたんだなぁ
なんだかしみじみ

誰かに作るお弁当は 冷たくなってもあったかい応援です

お弁当箱の蓋を開けるとき
仲間とわいわいだったり 彼女とるるるんだったり
疲れ果てていたり はらぺこだったり 涙をこらえていたり
慌てていたり 気が進まなかったり 物思い中だったり
教室だったり 日向だったり 木陰だったり
いろんな時があったのだと思います

ご飯やおかずは変わっても
いつもの場所にいつものように四切れの黄色い笑顔が
「だいじょうぶ」
そう声をかけてくれていたら幸せです
人の想いは空に昇り
陽に青く輝き 星の光と降り注ぐ
多くの人の想いに満ちた空には
あなたへの想いも必ずある

ひたむきに走っているとき
夢中で取り組むとき
がむしゃらに挑むとき
前をしっかり向いているだけでいい

何度もはじき返されて
身体も心も痛くて

何がいけない?
どうしたらいい?
そう問うことすらできない渦巻く心
絡んだ糸をかじかんだ指先でほぐすような
苛立ちや焦りを感じたら

空を見上げよう

上を向いて仰ぎ見よう

曇っていても
雨でも雪でも 昼でも夜でも
そこに あなたの空はある

稽古場やスタジオの天井にも
ライトバトンの彼方にも
楽屋の姿見の上にも
どこにいても空はある

あなたを想う人の心と繋がる
青く輝く空がある

歩くのも 走るのも 跳ぶのも 踊るのも
叫ぶのも 語るのも 歌うのも 笑うのも
あなたの身体でしかできないけれど
あなたは独りぼっちじゃない

孤高の頂を極めるまでは
あなたの空は青く輝き
あなたの明日まで続いている
寒に入り 窓から浸み入る夜気がしんしんと冷えを伝えてきます

東京では乾燥も加わり 身体の抵抗力が弱まると途端に体調を崩してしまいそうで 食べることと寝ること そして身体を動かすことを楽しむようにしています

冬の通勤兼散歩は大股で少し急ぎ足 「闊歩」という感じで歩きます
冷たい空気を鼻先でかき分けて 鏡の水面を漕ぎ進むように歩くのが好きです

いつの間にか枝の網目だけになった木立を見上げながら歩くと 白い空に自然の毛細血管が命を巡らせているように感じます
冬に葉を落としてくれる(あ この時期禁句でした)…散らせて(これも禁句かぁ)…脱いでくれるおかげで 空が広くなり 力ない陽射しでも暖かさを受け取ることができます

いまはまだ枝の小さなコブのようですが そのうちに芽となり 新しい春には若い緑の葉を広げるために 樹木は冷たい空気の中でゆっくり準備を進めているのでしょう

目前の大きな丘を越えようと歩み続ける人たちも
焦ることなく慌てることなく 一歩一歩 自分の歩を進めてほしいです

あなたの枝に あなたの芽吹き あなたの新たな若葉を広げ あなたの新しい春となりますように
あなたなら大丈夫
きっと思いは通じ 望む結果と成長を得られます

冬来たりなば 春は遠からじです
冷たい床に爪先で寒を感じながらお粥を炊きました
土鍋から立ち上る湯気で窓が白く光る朝
刻まれた緑が目にも心にも鮮やかです

里から送られた奈良漬と沢庵は奥歯から頭を目覚めさせ
残り物の田作りのほのかな甘みに粥も進み
お腹からじんわり伝わる温もりで
指先まで筋肉がほぐれていくよう

月曜の朝のお粥は久し振り
明日は湯豆腐もいいかな

あなたも笑顔で過ごせますように
吹部の中学生たちから年賀状が届きました

希望の光にキラキラ輝く抱負の言葉は そのまま生徒ひとりひとりのまっすぐな瞳に重なり うんうんとうなずくものでした

誰もが自分なりのあるべき姿を夢見て 目標にして頑張っています


みんなは何かができるように頑張ろうとしています

そこで大切になるのは その目標のために 今日何をして どんな自分になって明日の朝を迎えるのか 具体的に認識することです

楽器の稽古に限らず 自分を伸ばし 思い描くあるべき姿の自分に向かって進むためには
漠然とした「できないこと」をふるいにかけて できる限り細かい要素に分けて そのひとつひとつと向き合うことが必要です

どうしたら解決できるのか
どのようになればいいのか
今はなぜそうではないのか

ちいさなパールを大きさの順に一粒ずつ糸に通してネックレスを作るように
順序を決めてひとつずつ対処していけば 必ず自分の成長を感じられるようになります


夏までにできるようになりたいこと
それを見失わないことはもちろんですが
そこまで続く階段の 自分の足元の一段一段をしっかり見極めていくことが 目標への近道になります

半年後の自分を思いながら 明日の朝の自分のために 今日をどう生きたらいいか

まっすぐな瞳たちが見つけられるように 一緒に考え アドバイスをしながら応援していきます