午後の影が長くなり 人々の帰宅路が暗くなるころ
劇場のシーズンが始まります

すでにシーズンのオープニング公演を終えたオペラと演劇に続いて
ゲネプロを終えたバレエも初日を待つばかりとなりました

オペラやバレエの公演では
オーケストラはピットと呼ばれる舞台前のお堀みたいな穴の中で演奏します

見た目の通り舞台よりはるかに狭い場所に

60~80人程度の演奏者の椅子を
楽器や弓がぶつからないように
できれば「ぶつからないかな」というストレスを感じさせないように配置し

さらに譜面台を置き
楽譜を照らす小さな電気スタンドのような譜面灯を取り付け
その電源の配線をして床の隅っこにある電源につなぎます


昔 オーケストラのステージマネージャーをやっていた頃
とても苦労したけれどやりがいのある作業のひとつでした

特に演奏する団員の演奏する時の癖や習慣に合わせて配置したり
暗いピットの床の配線に足を引っかけてしまわないように
団員の導線に極力配線しないように
そして
休憩時間に上から(客席最前列の通路から)お客様に覗きこまれたとき
少しでもすっきり整然と美しく見えるように
そんなことにこだわっていました


当時仲間とよくした話
「譜面台がテレビ画面みたいになって楽譜が映れば譜面灯いらないよね」
「そうそう 充電式なら配線もいらない」
「フットスイッチとかあって踏むと次ページに画面が切り替われば譜めくりもなくなるね」

今や
その夢のような話が現実に可能になってきました

iPadをさらに大きくしたよう情報端末を譜面台に取り付け
それぞれのパート楽譜をダウンロードしておいて表示するだけ

さらに
音声認識で楽譜のどこを演奏中か表示されて
悪夢のように長い休み(132小節とか)は「あと24小節」とかカウントダウン
当然次ページへの切り替えは自動
リハーサルでの譜面の書き込みは画面をスティックでなぞればいい

さらにさらに
バイブレーターつきのネックレスに信号を送り
長い休みのときは30秒前にバイブで起こしてくれるから寝ちゃっても安心
・・・・てそこまでは行きすぎかな

残念ながら僕にはできませんが
たぶん・・・そういうアプリって作れると思うんです

スタンドつきで1セット5万円くらいなら全国の
いや世界中のホールや劇場で売れるっ

・・・・はず

・・・たぶん

・・・きっと

どうかなぁ
ふたつ三つ しゃもじで探り 栗ごはん

♪

栗をいただいたので
栗ごはんにしようと 渋皮に難儀しながら昨晩は皮むき
剝いているうちに「せっかくだからちゃんと炊こう」と
がさごそと土鍋を用意

早起きして炊いちゃいました
冷えた部屋を栗の香りがあたためてくれ
湯気がなんとも美味しそう

あの蓋を開けるときのワクワクったらないですね
ころころと体育座りの黄色い帽子のそばに
えぃとしゃもじを差し入れて
返すたびにもわもわと湯気が鼻先をくすぐります

栗ごはんも豆ごはんも
うちでは年に一度か二度くらい



食卓で読む季節の便りです



金曜日
明日は中学の発表会と合唱コンクール



吹部のみんな
指揮&ピアノのみんな



 明日もし失敗したとき
「こうしておけばよかったなぁ」と思うことがあるなら



今日やっておこう



ちょいと遅いけど
いってらっしゃい
やりたいことをやりとげられますように


オペラでもバレエでも芝居でもコンサートでも



舞台での上演には客席から見える壁や幕に仕切られた「舞台裏」があります
「裏方」とは文字通りそういった見えない場所で働く人や仕事の総称です



裏方の仕事をするとき大切にしているのは

いつもニコニコ微笑みを絶やさないこと



それはプロの舞台でもアマチュアの舞台でも小中学生の発表会でも同じです
子どもたちに「おっちゃんて、いつも笑ってるよね」とも言われます



出演者は
それぞれタイプは異なりますが
その人なりの全力で舞台に立ちます



その集中力と緊張は計り知れません



裏方さんたちにも同様に集中と緊張があり
さらにかなりの疲労の極みにあります



さまざまな変更やトラブルに対応しながらスケジュールを組み直し初日に間に合わせるのが常ですから
裏方さんが楽に初日を迎えられる公演は
まずあり得ません



それでも
その苦労や努力は

すべて出演者の舞台での素晴らしいパフォーマンスのため



お客様に、非日常のさまざまな感興を得ていただくため



舞台袖(裏)の空気が
真冬の澄んだ朝のようにピンと張りつめながらも
絹のようになめらかで
仔猫のように温かく
綿毛のようにやわらかくあるように



笑顔でいることで
少しでもそのような空気にしたいから
トイレでいつも口角チェック



笑顔の香りを人知れず漂わせようとしています



それは 僕の本番なのです

大学生となった今は週4くらいですが、高校の3年間は、正月にしか休みのない部活のおかげで、思い返せば通算1,000個以上作りました



 



料理は得意とかと言うよりも、日常の家事の一つとして、貧しい学生時代から続いているので特にストレスにはなりません



 



自分の分は?と言うと
ランチ
Boxの中身が分かっているというのは
ラスト
15分を先に観てしまった映画のようでつまらない
「何食べよっかな」とクイズの解答を探すがごとく、我が食欲と嗜好に向き合いながら自問自答する楽しみもない



もっぱら息子の2段重ね弁当箱をずっしり重くなるほど詰め込む日々です



 



ちなみに今日は
1階:白飯、かつお梅、卵焼き
2階:鶏からあげ塩&醤油味、ピーマン
/アスパラ/大根葉/長ネギ葉/キャベツの青野菜炒め、ニンジン/ゴボウ/レンコンのきんぴら、カボチャ/ジャガイモ/キュウリ/レタスのからしマヨ和え
と、できるだけ肉と野菜を半々、野菜は根菜と葉物を緑黄とり混ぜて入れています



 



定番は卵焼き~~ほぼ毎回入ります



僕のは鶏卵2個に塩・白だしちょっぴりに、三温糖を入れ、天気や息子のその日の予定に合せて、塩と砂糖を加減するのが、ちょい楽しみ



使い込んだ卵焼き専用パンは、まず焦げ付くことがないのでお気楽に作れます



かろうじて火が通ったぷりんぷりんができた時は、やっぱり嬉しいです



 



僕の高校時代には
母もいろいろ工夫しながら、こうして作ってくれたんだろな



 



息子とは普段はすれ違いが多く、会話がめっきり減ってしまいましたが



お弁当は、思いを込めたエールです




だから、帰ったら、ちゃんと弁当箱は蓋のゴムパッキンはずして丁寧に洗うのだぞ


すすきの穂 カラスひと声 白き空

♪

空からひんやりな朝が舞い降りて
静かな水面のように街に沈んでいきます

眠い身体をエスプレッソで起こして
背筋を伸ばして歩こう


あなたにも充実の一日を

いってらっしゃい