ありきたりの朝にも どんぐり 秋ひとつ



♪



普通に晴れた 普通の朝



紺碧でもなく白くも鉛でもない空にいくつかの雲



穏やかな風 目覚めの街に雀の声



ゴミ回収のエンジンとぱきぽん袋がつぶれる音



 



いつもの普通の朝



きっと明後日には忘れてしまう ありきたりの日



 



誕生日でも 記念日でも 大きな予定があるわけでもない



ルーティーンな気持ちの いつもの朝



 



それでも



今日は今日でしかない



今日にしかできないこと



今日にしか出会えない人



今日にしか見つけられないもの



今日にしか浮かばない気持ち



今日にしか紡げない言葉



 



だから



今日を精一杯に生きよう



慌てず怯まず



土の感触を土踏まずに感じながら



歩こう


空を往く鳥の 自由な優雅さに憧れた



草原を駆ける獣の 美しきしなやかさに魅かれた



野に咲く花の 逞しい気高さに見とれた



 



ある日から



恋という魔法に



きみは忘れてはいないか



 



籠の止まり木で 餌を待ってはいないか



檻に横たわり 狩りを忘れてはいないか



花瓶の中で 風を怖れてはいないか



 



鳥が鳥であるために 自らの翼で羽ばたかねばならぬ



獣が獣であるために 自らの体躯で駆けねばならぬ



花が花であるために 自らの根で立たねばならぬ



 



あなたがあなたでいたことが 人を魅了する



あなたがあなたでいることを 放棄してはならぬ



あなたはあなたであり続けねば



安易な甘い夢の代償に あなたは多くを失うだろう



 



己の脚で立ち 己の意思で歩み 己の目で頂を目指せば



汗にまみれ 疲れ果て たとえくじけても



あなたは誰よりも美しい


いまの自分は これまでのたくさんの「したこと」でできています
やってみた結果は
できた できなかった
どちらかですが
どれもが いまの自分のひとつひとつの細胞のように 自分の要素となっています

しかし
やらなかったことは どんなにやろうと思っていたとしても 経験ではなく 自分の構成要素にはなっていません
やらなければ やろうと思おうが思うまいが 自分に無関係なものでしかありません

寝る迄にできること
次の誕生日までにできること
それには限りがあります
ましてや
人生はいつ途切れてしまうやも知れません

やるべきことを整理して
やりたいことへの時間を増やし
自分の深さや豊かさを培っていきたい

やらなきゃならないことって たくさんありそうですが
冷静に
本当に「今」「自分が」やらねばならないのか 問い詰めていけば 少しでも減らせるかも知れません

やりたいことこそ 今の自分でしかできないこと
次のチャンスはないかもしれません

深刻に思いきらずに やりたいことを さらりとやってみる
そんな今日でありたいです

しんと降る 銀の鈴の音 月明かり



明月を 辿りて 金の秋旭



♪



秋の月は妙に明るい気がします

カーテンを開けていると
虫の声する窓の枠を床に青い影と落とすほど



しばしただ佇んで
銀の鈴音に耳を傾けていました



月を見送り暗さを取り戻した空に
金のまばゆい光がさして
今日の日がはじまります



いい日になりますように



あなたが健やかでいますように


満ち潮は



寄せて引いての繰り返し



さらに大きく引いて待つ月



 ♪



 寄せる事ばかりじゃ疲れちゃうから
大きく寄せたら その分だけ大きく引いて
そしたらもっと大きく寄せる波になれる



いま満ち潮のあなただから
恐れずに引いても大丈夫



次はもっと大きな波となるから