先週末に中学の吹部の引退式がありました
高校に合格するまでなので 早い子は12月には復帰してきますが
運営を後輩に引き継ぐという意味では 大きな節目となります
僕が社会に出たばかりの頃
ユーミンさんのノーサイドという歌を聴き
チェロの頭を弾かせていただいた学生時代を懐かしく思い出しました
詩はラグビーの松尾選手の引退が原案にあると聞いていますが
『ゆるやかな冬の日の黄昏に 彼はもう二度とかぐことのない風 深く吸った』
『同じゼッケン 誰かがつけて また次のシーズンをかけてゆく』
『何をゴールに決めて 何を犠牲にしたの 誰も知らず』
(松任谷由実さんの歌詞より引用)
別に誰に理解されなくてもいいから
自分の思い描いた演奏ができるチェロパートにするため
そのパートをリードする演奏を自分ができるようになるため
ひたむきに稽古し 勉強し 試行錯誤した日々がありました
そして最後の演奏会の翌日
座りなれた席に座る後輩の背中を
やるだけやった達成感と 祭りの後の寂しさなどが入り混じった
とても複雑な思いの眼差しで眺めました
中学や高校の吹部では
今の引退以上に 自分が使っていた楽器を後輩が吹く姿を見るとき
最も同じような感慨があると思います
古いけれど 磨かれ手入れされた楽器には
音楽と仲間に真摯に向き合った人々の 計り知れない時間と思いが染み込んでいます
歴史というほどのものでなく 過去というだけのものでない
見知らぬ先輩とつながる絆が そこにあります
この時期
冬を予感させる 雲に覆われた白い空に ふと口ずさむ歌
自分の席を後輩に譲るたくさんの人たちにも
是非聴いていただきたい歌です