あなたには名前がある



あなたが生まれる前から愛されていた証



あなたが望まれて生まれてきた証



 



だから大切にしてほしい



たったひとりのあなた自身を



 



親しい友にも名前がある



あなたと姿も名前も違うけれど



あなたと同じように名前がある



 



だから大切にしてほしい



出会えた奇跡と友の個性を



 



世界の誰にも名前がある



見ず知らずの人にも



一生出合うことなき人にも



 



だから忘れずにいてほしい



その人にも名前があることを



愛され望まれ生まれてきたことを



 



銃口や刃が向けられた先にも



ミサイルの標的にされた街にも



 



弾丸のように心をえぐる言葉の先にも



爆弾のように心を砕け散らす行為の先にも



 



名前のある人がいる



見た目はあなたと違うけれど



あなたと同じヒトがいる


先週末に中学の吹部の引退式がありました
高校に合格するまでなので 早い子は12月には復帰してきますが
運営を後輩に引き継ぐという意味では 大きな節目となります

僕が社会に出たばかりの頃
ユーミンさんのノーサイドという歌を聴き
チェロの頭を弾かせていただいた学生時代を懐かしく思い出しました

詩はラグビーの松尾選手の引退が原案にあると聞いていますが
『ゆるやかな冬の日の黄昏に 彼はもう二度とかぐことのない風 深く吸った』
『同じゼッケン 誰かがつけて また次のシーズンをかけてゆく』
『何をゴールに決めて 何を犠牲にしたの 誰も知らず』
(松任谷由実さんの歌詞より引用)

別に誰に理解されなくてもいいから
自分の思い描いた演奏ができるチェロパートにするため
そのパートをリードする演奏を自分ができるようになるため
ひたむきに稽古し 勉強し 試行錯誤した日々がありました

そして最後の演奏会の翌日

座りなれた席に座る後輩の背中を
やるだけやった達成感と 祭りの後の寂しさなどが入り混じった
とても複雑な思いの眼差しで眺めました

中学や高校の吹部では
今の引退以上に 自分が使っていた楽器を後輩が吹く姿を見るとき
最も同じような感慨があると思います

古いけれど 磨かれ手入れされた楽器には
音楽と仲間に真摯に向き合った人々の 計り知れない時間と思いが染み込んでいます
歴史というほどのものでなく 過去というだけのものでない
見知らぬ先輩とつながる絆が そこにあります

この時期
冬を予感させる 雲に覆われた白い空に ふと口ずさむ歌

自分の席を後輩に譲るたくさんの人たちにも
是非聴いていただきたい歌です
厳しい残暑が鎮まると 秋の深まりを愛でる間もなく
冬の足音が日に日に大きくなってきます

10月の電気代が9月のほぼ半額!
長く厳しい残暑でしたが 過ぎてしまえばあっという間に感じます
辛く厳しいときがあっても 止まない雨はなく
明けない夜も 引かない潮もないのですね

新宿の公園の木々は 冬支度どころか 秋の装いもこれから
床の冷たさを素足に感じる度に
あちこちで黄色の銀杏の灯が点っていくでしょう

街にはイルミネイションを巻きつけられた街路樹も多く
澄んだ夜を光が彩るのも近そうです

春も秋も
年々短くなってきているように感じられますが
あちらこちらに点在する季節を見つけては
小さな発見の喜びを大切にしたいです
久しぶりの休日

青空に洗濯物も日向ぼこ

風にゆらりのシャツも心地よさげです

表参道あたりまでお散歩してきます
外苑絵画館前の銀杏はまだまだだろから


あなたに素敵な一日が訪れていますように
今日は 練習に参加している中学の吹部で3年生の引退式がありました

後輩たちも3年生も 感謝と別れを告げようとすると 誰もが涙が溢れてしまい
僕もいろいろ思い出し 目頭が熱くなりました

楽器はもちろん 音楽の基礎も 練習の意味も 何も知らずに入部してきた つい一月前は小学生だった子どもたち
あなたたちが たった2年半でここまで演奏できるようになるには
坂道や階段を登るよりはるかに厳しく 岩壁を裸足でよじ登るような日々がありました

仲間や先輩や後輩との人間関係もうまくこなすことも知らず
自分を素直に表現し伝えることにも慣れてなくて
相手を素直に受け止められるほど心がこなれてない

ぶつかりながら 意地を張りながら 暗闇のなかを手探りで登り
次第に後輩に見せる背中を大きくしてきました

何かを求めながら
回り道をしながら
時に迷路の袋小路をひとつひとつ埋めていくように
それでも前を見てひたむきに登り続けたあなた

逞しくなった心で さらに大きな世界へ
あなたの見つけた あなただけの目的地を目指して
また一歩を踏み出してください