海を渡る鳥たちは



星を頼りに飛び続ける



 



いったいどれだけ飛んだのか



あとどれくらいかも知ることなく



内なる声をひたすら信じ



はばたく翼に力を込める



 



この先に大陸があるか



そこに幸せがあるか



何の根拠もありはしない



 



飛べ



魂の叫びのままに



 



未来と この道 この想いを



己のすべてで信じきり



はばたく翼に力を込めよ



 



みすぼらしく見えても



頼りなく見えても



キミの翼は金色に輝いている



 



誰も見上げていなくても



厚い雲に覆われても



星はいつでも輝いている


紅葉はまだかな なんて思っていたら
あっという間に北風がどっさり冬を運んできました
北の地では嵐が暴れ 人々はじっと耐え忍んでいるようです

夏の嵐もそうでしたが
日本の気候はだいぶキレやすくなっているように感じます
降り過ぎる雨や 強すぎる風には
暮らしの防御をさらに強固にしなければならず
自然と調和した しなやかで美しい日本の暮らしが
ゴツゴツしたものになってしまわないか心配になります

北風に追われるように 小走りで駆けこむお店
包み紙から伝わる 焼き芋のぬくもりを抱いて
♪やっきいっもやっきいっも♪で頭の中をいっぱいにすれば
冷たさも忘れてしまう帰り道

あなたも

優しい暖かさに触れられますように

ほかほかを楽しめますように

ほっぺや鼻の頭や耳たぶがつめたくなっても

お鍋の蓋を開けた時の 幸せな湯気のような

あなたらしい笑顔でいられますように

美しい森



深く豊かに 生命の環が廻り



宇宙の時が流れ続ける



 



分や秒は意味を失い



あらゆる人知の及ばぬ森



 



緑濃き夏に 木陰をつくり



日 短くなれば 葉を落とし



根方に尊き陽射しを贈る



 



朝露が苔を潤し



幾層の朽ちた命が億万の生命を育む



 



美しい森



その夜は暗い



 



それを恐れて明かりを灯す者は



枝の網目に望む 宇宙の姿を知らない



月明かりに浮かぶ 青い影を知らない



 



己の手すら見えぬ闇に うろたえてはいけない



体内なる水が 海から生まれたかすかな記憶を蘇らせ



森の生命と繋がれば



 



光なき夜に 森の本当が見えてくる



静寂に響く 命が歌に聴こえてくる



 



森を感じる そのもの純な魂



森とは 無心に澄んだ水



 



その水は 万人誰しもに湧き出でる



その水源を知る者

僅かなり


新宿は快晴 冬空から冷たい風がやってきて
木立や落ち葉で潮騒を奏でています

落葉が路を駆け抜ける はじけるようなスピッカートは
無邪気な歓声にも 打ち寄せる波音にも聴こえます

土曜日に ぺータースという楽譜出版社が 現代音楽の巨匠ジョン・ケージ氏の生誕100年を記念して作ったマグカップを買いました
$アンダンテ・カンタービレ
ケージ氏のサインの裏には
“Music is everywhere, you just have to have the ears to hear it.”
というメッセージ

「音楽はどこにでもある」というより

「すべてのものが音楽を奏でている 存在することが音楽だ」
それに気づき聴き逃さない 耳と心を持とう
というように受け止めています

まったくの無音はわたしたちには存在しません

宇宙空間では空気がないので音が伝わらないし 人工的に作られた無響室というものもありますが
そんな中では ヒトには 心臓の鼓動や 血流や 自分の呼吸の音が聞えてくるそうです
脳が作り出した 耳鳴りなども 辛いけれど音楽のひとつとも言えます

そこにどのような音楽を見出すのか

それは その人の引き出しの多さや 感性の柔軟性 敏感さによると思います

誰かが奏でて提供する音楽を受け取るだけでなく
好みの音を探し出す積極性が その人の音楽性や感性を深く豊かにしていくのでしょう

音だけでなく 生きているうちに受けるたくさんの刺激

過度に敏感である必要はありませんが

砂浜で 小さな美しい貝を拾い上げたり
落葉の小路で 鮮やかな彩りの葉を見つけたり
風の微かな匂いを感じたり
いろいろな人の いろいろな思いや感性に触発されたり

それを探し求めるのではなく 日常の中で感じ続けていくこと

人生が変わるほどの衝撃や大きな発見でなく
日々のちいさな驚きや喜びを贈ってくれる
好奇心を大切にしています

暖かな部屋でありますように



明るい笑顔がありますように



小さくても幸せを感じる



穏やかな夜になりますように

祈りが空に届いて

あなたの屋根に降り注ぎますように