『正しさ』よりも『やさしさ』を | 佐賀(性)からあなたの笑顔がみたい~Dr.やすこの日々是好日笑顔日記~

佐賀(性)からあなたの笑顔がみたい~Dr.やすこの日々是好日笑顔日記~

生まれて死ぬまで、何度笑って何度泣くでしょうか。
あなたは毎日1回は笑っていますか?
診察室で笑えたこと、
みつばちのこと、
性のこと、
笑いにつながること、
を発信いたします。
今日も笑顔で過ごせますように。
そんな一助になりましたら幸いです。

ごきげんよう!
女性のためのココロとカラダ研究所
所長のDr.やすこです。

竹の花が咲きました。

満月の夜に撮った竹の花のシルエット🍀

竹の花は60年、120年に一度咲くとか、
そのあと、一斉に枯れるとか、
竹の花が咲くとネズミが大繁殖するとか、
ネズミ年だから咲くとか、

もはや何が正しいのかはわかりませんが、
とにかく珍しいものだから、
毎日愛でています。

そんな折り、
ある患者さんが
「いったい何が正しいのでしょう?」
と言われたので、
こちらにもシェアしたいと思います。

テレビをみたときに、
色々なことを言っているけど、
「何を信じていいかわかりません」
とのこと。

なるほど、
「どの点が?」
と聞くと、
「何人どこでかかって、何人死んだのか?」
それで、
「これでこれから何人かかって、何人死ぬのかの予想がわからない」
と言うのです。

今、
目の前の人が
ウイルスにかかっているのではないか。
誰かから移されるのではないか。
そう思うと、
自分もかかっているのではないか。
誰かに移すのではないか。
それで、誰かが死ぬのではないか。
大事な家族が死ぬのではないか。
もしも自分がかかったら、
村八分になるのではないか。
延々30分くらい話されました。

という訳で、
ただいま、多くの方がかかっていると思われる『悩みたい病』について書くことにしました。

見えなくて、
わからないものに対して、
『不安』
『恐怖』
がでると、
確かに情報がほしいと思い、
調べてみることになるのは
至極自然の流れになります。

わたしも、
BSE問題が浮上し、
その頃に第一子を妊娠していたわたしも、
当然そうなりました。

でも、断言しましょう。
そこに答えはありません。
 
ないことはありませんが、
非常に長い時間がかかります。
知ってそうな人に
片っ端から聞きに行き(講演会など)、
なるほどなあと思うこともあれば、
さらにわからなくなり混乱に陥る。
そんなことの繰り返しでした。

しかし、わかったのは、
ぐるぐる同じようなところをまわり、
そこを何度も何度も回っているうちに、
結局行動して、
実践したことで、
自分の中で腑に落ちたものが、
自分のなかで『安心』に繋がったのです。

ちなみに、
わたしは医師という仕事に携わっていますが、
医師のわたしにでさえ、
正しい言葉、
正しい情報はきていません。
例えばいま欲しい情報と言えば、
症例報告ですが、
ちらほらとは出てきていますが、
まだまだほんの一部。
もちろん、そこに携わるスタッフは、
悠長に報告できる状況ではないことは、
誰にでも察することはできるでしょう。
第一線は目の前の患者さんに対応するのが
精一杯のはずなんです。

そこは、
現場の方々にお任せするしかありません。

では、わたしはなにをしているかと言うと、
日々、寝たきりの方の褥瘡を付け替え、
風邪症状の人の診察をし、
グラインダーで手を切った人の傷を縫い、
ガンの末期の人の往診をし、
認知症の方とお話をし、
生活習慣病の方に生活指導をし、
そんな目の前のことをしています。

そんな日々の中で、
風邪症状の方を診たとき、
「こんな風に優しい言葉をかけられるなんて、思いもしなかったです。」
と言われました。

ただ、「なにが辛いですか?夜は眠れてますか?大丈夫ですか?」
の問いに、
「ようやく自分で大丈夫です、と思えるようになりました。」
と胸を撫で下ろしていたのです。

「わたしも、咳をしている人に大丈夫?と言ってみたい。」と言いながら帰っていきました。

PCR検査で
陽性か陰性か。
そんな判断でものをみないといけない状況もありますが、
医療の中では、
限りなく陽性かもと思うときもあれば、
限りなく陰性ではないかと考えながら、
でも、結局は、
今の状況に対して、
なにが必要で、
どうしたら楽になるだろうかと、
考えてお伝えするだけなのです。

だから、
うちの診療所では、
問診して、
診察して、
必要があれば、
検査をして、
薬は最小限にだす。
ときには、
一時間くらいかけて、
食事指導や生活指導をします。

結局、おばあちゃんの知恵袋が大活躍。
お子さんをお持ちのお母さんであれば、
大納得してにこにこしながら帰っていきます。

そう、
『正しさ』は答えには至らず、
『やさしさ』は治癒に近付くとわかるから。

そもそも、色々な考えがあってもいいのではないかとも思うのです。

でも、いまは自分の考えを押し付けているように感じます。

どれが正しいなんて、
先にいかないとわからないです。
しかも、
その正しさだって、
100年先に行ったら、
間違いなことだって、
いっぱいあります。

そんなことも考えながら、
今日も往診しながら、
目の前に死にゆく人を看つつ、
やっぱりなんでもない『笑顔』をみて、
温かい気持ちで過ごしています。

『やさしさ』に包まれる。
それを半径1m、
そして、出会う誰かに送りませんか?
それは、巡りめぐって自分にも向けられる。

誰かの疑問は、
また誰かの答えになりますならば、
幸いです。

イーマ・サウンド®️の施術も行なっております。
でアクセスください。

佐賀(性)より愛を込めて💕
竹の花は思うより儚げでした☘