伊予の経営コンサルタントのブログ -36ページ目

こんにちは! ビジネス力向上トレーナーのみのりんです!!


今日も早速お題に行ってみましょう。本日付日経新聞朝刊18面、「終わらない金融相場 浮上する低金利の長期化」という記事から思うところを書いていきます。


内容は、最近の日米の株価の堅調ぶりを紹介した上で、その要因を、「債券市場の低金利が長期化しているため、リスク資産に資金が流れているから」と分析しています。


この記事では、低金利の理由として日米金融当局の緩和政策を挙げていますが、ちょうど1か月前にこのブログでも書いた通り、金利が上がらないもっと根本的な理由は「資金需要がないから」です。


金利というのは、言ってみれば「お金を使わせてもらう使用料」のようなものです。ということは、「お金を使わせてください!」と思う人がたくさんいてくれないと使用料である金利の値段も上がりようがないわけです。基本的に需要不足(=供給過剰)の状況では企業も積極的な設備投資などしませんから、大きなお金を借りようという誘引も働きません。


確かに、これだとお金持ちで運用を考えている人は、少々リスクがあってもリターンの大きい投資を考えると思います。これが日米で株価を下支えしているというわけですね。なるほど。


この状況で注意しなければいけないのは、バブルが発生しやすいということです。みんなが「どっかいい投資先ないかな~」と思っているところへ、かつての日本の土地神話やアメリカのサブプライムローン債権、現在の中国理財商品など、一見魅力的に見える投資対象が現れたときが怖いのです。バブルの何がやっかいかというと、お金持ちやプロ筋はちゃっかり利益を確保してトンズラかまし、損するのは尻馬に乗った一般ピープル・・・という構図になりやすいことです。


プロと称する人たちは専門用語を駆使していろんなことを言いますが、私からは、「低金利は続く」「そしてこの状況はバブルを生みやすいから不慣れな投資はしないように」ということを警告としてお伝えしたいと思います。個人的には、好きなことに思い切ってお金使ってみたらいいと思いますけどね・・・その方が景気も良くなるし(^^)


それでは、また!!



こんにちは! ビジネス力向上トレーナーのみのりんです!!


今日も早速お題に行ってみましょう。本日付日経新聞朝刊3面、「スカイマーク苦境 大型機解約エアバス通告 700億円損害賠償も」という記事から思うところを書いていきます。


記事の内容ですが、スカイマークが国際線就航に向けて発注していたエアバス社の大型航空機の契約を解除された、というものです。記事によれば、解除の直接の理由は4月支払い分の前払金8億円が未納になったためとのこと。最近の経営状況を勘案し、代金支払いに堪えられないと判断されたようです。


スカイマークが国際線参入を発表した2010年~11年当時は、経営も堅調で2012年3月期では306億円の手元資金がありました。それが直近の今年3月末では70億円にまで減少しています。この2年間で、スカイマークにいったい何があったのでしょうか? 


記事では、「LCCの相次ぐ参入で、大手とLCCに挟まれ業績が低迷し始めた」と分析しています。本当でしょうか? 2年前と今年の決算書を比較して検討してみましょう。以下は、2012年3月期と2014年3月期の売上高・燃油費・人件費を比較した数字です。


  2012年 2014年 伸び率
売上高 80,255 85,943 7.1%
燃油費 18,589 23,907 28.6%
人件費 4,248 4,762 12.1%

※単位:百万円

※データ出所:http://www.skymark.co.jp/ja/company/investor/120510_3_ir.pdf

          http://www.skymark.co.jp/ja/company/investor/130509_ir.pdf


「業績の低迷」といえば売上の減少を思い浮かべますが、スカイマークは厳しい環境の中でも売り上げを伸ばしています。低迷の原因はコスト、特に燃油費の上昇にあります。ここで、2年前と現在の為替レートと原油価格を比べてみましょう。


  2012年3月 2014年3月 増減率
円/ドル 82.43円 102.27円 24.0%
原油価格 122.28ドル/バレル 104.15ドル/バレル -14.80%

※データ出所:http://ecodb.net/exchange/usd_jpy.html

         http://ecodb.net/pcp/imf_usd_poildub.html


原油価格がむしろ下がっていることと同時に、為替レートの下落率が燃油費の伸び率とほぼ同じであることがお分かりいただけると思います。したがって、燃油費上昇の原因は急激な円安ドル高の進行であると分析できます。


スカイマークの決算短信(http://www.skymark.co.jp/ja/company/investor/130509_ir.pdf )を読むと、同社は為替予約などのヘッジ手段を講じていないため、他の航空会社に比べて為替変動の影響を受けやすい体質になっています。


以上を総合すると、スカイマークの経営不振の原因は、「急激な円安による燃油費の高騰を売上増加や他のコスト削減でカバーしきれなかった」というところに求めることができそうです。


その意味で言うと、今日の記事の「LCCとの競争激化」という分析は、間違いではありませんがやや突っ込み不足という感がします。また、航空会社の例にとどまらず、日本人は燃料コストに無頓着すぎるのではないか、というのが私の意見です。原発をめぐる議論などを聞いていても安全性に関することがメインで、「安価なエネルギーを確保することのメリット」はあまり真剣に検討されていないイメージがあります。


コスト、コストと言うのは確かに気が滅入りますが、ビジネスを考える以上、やはり冷静に、真剣に考えたいものですね。


それでは、また!!










こんにちは! ビジネス力向上トレーナーのみのりんです!!


今日も早速お題に行ってみましょう。今日は特定の記事ではなく、最近起こった2つの航空機事故から、思うところを述べてみたいと思います。


2つの事故とは、ウクライナ東部で起きたマレーシア航空機撃墜と、台湾で起きたトランスアジア航空機墜落の2件です。結論から先に言いますと、両事故とも、遠因として航空会社の経営状態が影響しているのではないか、というのが私の意見です。


マレーシア機の事件については、テレビなどでコメンテーターが「マレーシア航空はインド洋での行方不明事件以来、経営が悪化していた。だから燃油費を節約するために最短ルートを取ったことが今回の結果を招いた」などと言っています。これは結果の分析は正しいですが、原因の認識は間違っています。今年3月の行方不明事件のずっと以前から、マレーシア航空は経営難に陥っていました。下記資料を見てわかる通り、過去3年連続で営業赤字を計上しています。

http://investing.businessweek.com/research/stocks/financials/financials.asp?ticker=MAS:MK


また、トランスアジア航空も、近年急速に収益性が悪化し、直近の会計期ではついに営業赤字に転落しました。

http://investing.businessweek.com/research/stocks/financials/financials.asp?ticker=6702:TT


もちろん、マレーシア機の件はミサイルで撃ち落とした側(おそらくウクライナの親ロシア派勢力)、台湾の件は悪天候という直接的な原因があったことは言うまでもありません。しかし、両ケースとも運航会社の厳しい経営状況がなければ、航路を変える・運航を中止するといった別の判断ができたような気がしてならないのです。


航空会社の経営難は、マレーシア航空やトランスアジア航空に限ったことではありません。同じ東南アジアではタイ航空も過去4年間で2度営業赤字を計上していますし、シンガポール航空も営業利益率は2%程度、優良経営と言われる我が日本の全日空でも営業利益率は4%強にとどまっています。

http://investing.businessweek.com/research/stocks/financials/financials.asp?ticker=THAI:TB

http://investing.businessweek.com/research/stocks/financials/financials.asp?ticker=SIA:SP

http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?template=ir_material_for_fiscal_ym&sid=9978&code=9202


よく、航空会社の経営難は「LCCなどのライバルが増えたから」という人がいますが、これは主な原因ではありません。もっとも大きい要因は燃油費の高騰です。したがって、航空会社の厳しい経営環境は構造的でしばらく続くと見るのが妥当でしょう。つまり、今後も世界のどこかで「安全よりも経営」を優先した判断が行われる危険性は常に残るということです。


冗談抜きで、飛行機に乗るときはその航空会社の財務諸表を確認した方が良いかもしれません。赤字が続いていたり、急に業績が悪化しているような会社の飛行機には、できるだけ乗らない方が無難かもしれませんね。。。


それでは、また!!