先週末は幌加内町の朱鞠内湖に行って来た。
この湖はダムのある人造湖で、基本的に…というか人造湖には全く興味のないぼくが唯一気に入っているダム湖だ。
ぐるりとなだらかな低山に囲まれた景色は幻想的で、いつかこの複雑な入り江を探検したいと思っていたのだ。
友人も誘い、バイクと車で朱鞠内を目指した。彼はそのあと道北の旅に出る。

旭川市街地を過ぎてからはお互い自分のペースで走る。
途中写真を撮るためにバイクを停めていた友人を撮る。
彼は撮影には非常にマメだ。


初めの予定では、湖北側に流れ込んでいる川から入り込むはずだった。
しかし川に船を下ろすには斜面が急すぎた。
軟弱者の我々は、あっさりと出艇場所をキャンプ場に変更する。


日本最大であり最古のダム湖朱鞠内。
独特の空間である。
テントサイトに並ぶカヤッカーのテント。
ここは第1サイトで、奥にはもっと雰囲気のいい第2、第3サイトがあるのに…と思うが人の好みなので仕方ない。

第3キャンプ場にて出艇の準備をする。
この日の宿泊はキャンプ場を使わないので、テントその他キャンプ道具と食料も積み込む。

出艇!
今回は2年ほど使っていなかったファルトのフェザークラフトを友人に貸す。
ぼくはいつものリジット艇のジルコニア。
積載量の多いジルコニアは、たちまち輸送船になってしまった。
バウデッキの登山靴が少々気になるのだ。

このカヤックに他人が乗る姿はほとんど見たことがない。
それほど自分が愛用していたのに、最近はまったく使っていなかった。
この探検が終わったあとに、この艇を組み立てることがあるのだろうか・・・などと思ってしまう。

キャンプ適地第一候補。
とりあえず人が平坦な場所で寝られるが、それも人が寝るだけのスペース。
この日の湖は満水に近く、適当な平坦地はあまり見当たらなかった。


水に洗われ根がすっかり露出した大木の切り株。
かつてはこのような樹木に覆われていたのだろうが、今はせいぜい樹齢100年にも満たない樹木ばかりである。

やっぱりヒグマの存在は気にかかるところ。
それで島をキャンプ地にしようということになったが、上陸すると残念ながらこの島も傾斜がきつくキャンプには適さないということがわかり諦める。

比較的平らな場所を発見する。
テントふた張りなら十分な広さだ。

50メートルほど離れたところにも平坦地発見!
どちらでもよかったのだが、結局後から見つけた方にテントを張ることにした。

もろ土の上というのは快適さに欠けるが、表面の細かい土は流されていてドロドロというわけでもなく、それほど不快というわけではない。
出艇時からすでに飲んでいたが、ここで本格的な酒宴に突入する。

宴もたけなわの12時ごろ湖に漕ぎだした。
風は全く無く湖面は酔っ払った頭では歩けると錯覚するくらい凪いでいた。
ほどよい月明かりの湖面は幻想的で激しく感動したのだが、どうしても写真を撮っても真っ黒になってしまい、ここでその風景を表せないのが残念!


翌日は入り江の奥を目指して漕ぎだした。
複雑な水路のようで、地形図は持ってきていたが時折後ろを振り返りながら漕がないと現在位置が把握できなくなる。
ここで突風でも吹き始めたら、完全に孤立してしまうんだろうなあ・・・


まだまだ探検したかったが明日が仕事のぼくはいつまでもこうしてはいられない。
午後2時に探検を切り上げキャンプ場に引き返す。
フェザークラフトの友人は帰りも実に軽快に漕ぎ進むが、輸送船のぼくはかなりくたびれてしまった。
やはりこういう湖で漕ぐにはシーカヤックみたいに足が速い方がいいな。
午後3時キャンプ場着。
友人は北海道の旅を再開した。