去年から通っている鍼の先生の奥様が本を出版されました。
半強制的に購入いたしました
先生ったら、どんだけ愛妻家なのよーと少し放置してしまったのですが。
ひとたび読み始めたら、もう心当たりありまくりで、身につまされまくりでした。
生理痛は病気
これ以上でも以下でもなく。
鎮痛剤を必要としている時点病気なんです。
薬を飲めば大丈夫は大丈夫ではないんです。
著者の邱紅梅先生は中国のご出身なので、前半では中国女性の生理への向き合い方についてかかれています。
中国では幼い頃から「身体を冷やさない」ことに対する親から子への躾が徹底していて、特に生理中は身体を温めることが普通となっており生姜湯を飲み、冷たいものを身体に取り込むなんて言語道断なんですって。
衣服もお尻までかかるもの。
JKのミニスカートなんて、ダメ!絶対!!
うら若きJK時代、ルーズソックスなんてものが流行っておりまして、膝上スカートにルーズソックスをぶら下げていた自分が言うのもなんだけど、冬にJKが膝上スカートに素足で外を歩いているのを見かけると毛布でくるみたくなっちゃう。冷えは怖いのよ。
思えば、私も散々母から「身体を冷やすな」ときつく言われていたのに、完全無視して流行りだなんだを重視してペラペラの服を着て、ガンガン冷房に当たっていました。
バカ 私の大バカ
また、ガンガン主張をする気質の中国人に対して、日本人の気質は溜め込みやすいものであることも生理痛を我慢へと導いているのではないかと書かれていました。
私が心を救われたのは鎮痛剤を服薬することはダメではない、痛みを我慢することはない。鎮痛剤の服用を否定しないでいてくれること。
東洋医学と西洋医学とをどっちが正しくてどっちがダメとするのではなく、西洋医学で原因の究明と対処を行いつつ、東洋医学でその大元を改善し養生していきましょうと書かれています。
痛み止めは飲んでもいいのだけれど、それはその時の痛みへの一時的な対処としかならないので、その痛みの元となっているものへのアプローチを怠らないでと。元を正さなけば改善はしないからと。
本当その通り
生理痛によく使用される鎮痛剤は解熱剤としても使用されている通り、身体を冷やすものなので、長期間の服用は冷えへと繋がり、生理痛がある体質の人によくある瘀血を悪化させ、瘀血が悪化した後に30代・40代で子宮筋腫等の疾患となって症状が出てくるのだと。
もうこれは心当たりしかない
私は20代で子宮内膜症の手術をして、その後数年間はあの激痛から逃れられたものの、それでも生理期間に鎮痛剤は服用していました。そして、30代半ばから徐々に痛みが強くなってきて、婦人科の先生に訴えても「鎮痛薬が効けば大丈夫」と言われ、処方されたロキソニンを飲み続けた。
もっと早く邱紅梅先生の存在を知っていれば・・・と悔やまれるものの、でもここまで痛い目にあっていなかったら邱紅梅先生の著書に感銘を受けることもなかっただろうなとも思う。
鍼の先生も言っていた。
『生理痛は病気です』は40代50代の女性からの反響が強く、若い女性にはあまり響かないようだと。
先生も私もこの内容がピンとこない若い女性の気持ちはとてもわかる。
でも、彼女たちが数年後に生き生きと活躍出来るためにも知っておいて欲しい内容だと切実に思うのである。
人生の大半を生理に苦しめられてきた身としては、全女性に読んで欲しい、知っておいて欲しい内容なのだ
最後に恨みつらみも含めて
生理痛が酷く鎮痛剤を飲む私に「そんなの飲むから生理痛になるんだよ」って言葉を人生で何度も投げかけられた。しかも女性に。
あと、「生理痛ごときでおおげさ」って言ったきた人もいた。
そういえば、この手の言葉を男性に言われたことはないな。
生理痛を病気とするなら、病気の痛みや苦しみはそれを経験した人にしかわからないし、それを経験していないのなら、尚更苦しんでいる相手に軽率に言う言葉ではない。
私はあの人たちのことを全員覚えてるし、なんなら同じ痛みを味わって欲しいと思う。
なんで私だけと何度も思ったし、私がおおげさなだけなのかと悩んだこともあった。
でも痛みは毎月やってくる。
どうしたらこの痛みから逃れられるのか、人生の結構な時間をここに割いてきた。
とは言え、冷えに対する認識の甘さや軽く考えていた自分もいた。
去年から鍼に通い、今回『生理痛は病気です』を読み、東洋医学の考えに触れ、色々と自分の考えの浅さや認識不足や勘違いしてたことが浮き彫りになった。
まずは自分の身体をよく知ること。これ以上でも以下でもなく。
そして、体質や病状に対して養生を行うこと。
余談だが、足つぼからアプローチを試みた結果、薬で抑えていた女性ホルモンが活性化し過ぎてとんでもないことになってしまった
ので、まずは漢方を取り入れようと思う
命を終えるその日まで付き合っていく自分の身体。
もっと大切にしなくては。
生理痛に悩む人だけではなく、これから更年期を迎える方や、女の子のお子さんを持つ方にも知っておいて損はない内容です。
是非是非読んでみてください