世界一栄養のない野菜?「きゅうり」 ~きゅうり視察 とちぎ野菜サポーター | 旬菜アスリート食堂

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今日の食事が明日の、1ケ月後の、半年後の、数年後の體(からだ)を作ります。
旬の食材をふんだんに使い「食べる楽しみ」「作る楽しみ」を大切に
「楽しく」「続けられる」アス食をお伝えします。

一昨日はとちぎ野菜サポーター現地視察へ。

天気予報は昼から崩れる予報で、しかも雷雨の予報。

覚悟して出発しましたが、小山駅についたら天気はこれから良くなりそうな雰囲気。


まずは、「JAおやま北部青果物集出荷施設」へ。


こちらは農家さんから持ち込まれたきゅうり、なす、トマトを共同選別し、

包装、梱包などパッケージングを行った後、

予冷管理などを経て出荷を行う施設です。

宇都宮、それから東京、横浜と京浜地区へ出荷されます。


今回圃場を視察する「きゅうり」についての選別は、

なんとカメラ画像処理にて選別作業を行っています。


一日、700~800もの箱詰めを行っているとのことなので

毎日何万本という数のキュウリが仕分け、梱包されていることになります。




キュウリをコンベア-にのせる作業は人の手で行います。


コンベアーから流れてきたキュウリは、カメラ画像処理され、

サイズと曲がり具合や上下のバランスなどの型を判定、仕訳されます。





コンベアーにのって振り分け処理され


さらに、振り分けられて流れてきたキュウリを、人の目で選別。


機械が判別できなかった漏れの部分を人の目で最終チェックします。


写真上が長さもあり、真っ直ぐのびた型の良い「AL」品。


下は曲がりが大きく型の悪いランクの低いキュウリ。

まったく違いますね。

でも味は変わらないそうですよ。





実は農家さんの手作業で仕訳する方が品質は良いものであることが多いそうなのです。


悪いものは出せないという農家さんのプライドによるものが大きいそうなのですが、

一方で人によってバラツキがあることがデメリットとしてあるようです。


共同選果においては、平均した品質で人によるバラツキをなくすことはできる。

それから一番大きなメリットは、
農家さんが選果、パッケージ作業にあてる時間を農作物の世話、栽培の作業に注力できるということ。

やはり分業によって「作物を作る」ことに注力してもらうことで、
いい野菜を作ることにつながり、経済栽培の効率化を図れるということなのですね。


こちらでは一年を通してキュウリが栽培されていますが、時期によって
「促成キュウリ  」「雨除キュウリ 」 「 ネットキュウリ 」「 抑制キュウリ 」 と作型が変わります。



共同選果の場合、最終的に袋詰めされたキュウリは異なる農家さんのキュウリが混じっているということになります。

同じ時期でも農家さんによって異なる品種のキュウリを作っていることもあるそうです。

消費者の立場で興味深いのは、
同じ袋に入っていてもキュウリの食味が変わってくる可能性があるかもしれないということですね。

もちろん、見た目や食味が明らかに違う類いの品種を使わないでしょうから、
はっきりと違いのわかるものではないかも知れませんが、
それを知って食べてみると何か気づきがあるかも知れませんね。


その後、キュウリ農家の伊沢さんの圃場を見学に。







ちょうど今ごろのやわらかい春の日差しで育ったものが軟らかい皮のキュウリとなるそうで、
この時期の作型のものは年が明けてから半年の間収穫できるそうです。


キュウリは夏が旬!

これは皆さんがそう思っているかと思います。
夏は収量が多くたくさん出回ることや、暑い夏に食べるキュウリは体を冷やしてくれ、
みずみずしくて美味しいと感じることが大きいのでしょう。


でも実際は夏のキュウリは皮が固く、
ちょうど今ごろ、2月から4月くらいにかけて、
皮が軟らかいキュウリができるそうです。


もちろん好みで、固くパリッとした食感がよいと言う人もいるでしょうが、
夏が一番美味しいか言うと必ずしもそうとも言いきれないようです。


この時期は花が咲いてから収穫まで半月かかりますが、夏だと5日で収穫できるそうで、
夏のキュウリは残業してモーレツに働きつづけて消耗してしまい短命、
この時期のキュウリはマイペースで働き、からだに負担なく長持ちする、
そんな感じだそうです。



私は自家菜園で、夏によく「おばけきゅうり」にしちゃっていました。。



「美味しいキュウリの見分け方」も伺いました。

イボがしっかりとまっすぐが良い、くらいは認識していましたが、
伊沢さんによると「陵線(りょうせん)」と呼ばれる縦に入った筋の起伏、
これがはっきりしているものが良いそうです。



また、条線(じょうせん)と呼ばれる花落ち部分に入った線が黄色くなっているものは、
種が下に集まって下膨れになっているものが多く、あまりよくないキュウリだそう。


これはあまりよくないものの例。


上のものの方が、縦にしっかりと「陵線」が見えますね。

下のキュウリは全体的にぷっくりとして、
陵線も見えません。



蔓の伸ばし方については、
「摘芯」と「つるおろし」と呼ばれるやり方があるそうです。

こちらでは「摘心」で栽培されているとのこと。


頭頂部を摘み、側枝を
「子」「孫」「曾孫(ひまご)」「玄孫(やしゃご)」と伸ばしていくので、
ところどころ枝を支えられるよう紐で固定されています。


一方の「つるおろし」はある程度の高さまでのびたら、
つるを下に向けて伸ばし、地面に届いたら、
折り返して空に向かわせてを繰り返す方法。


長さは数メートルになるのではないかとおっしゃっていました。

おやまでは「つるおろし」栽培をされている農家さんは2件しかなく、
ほとんどの農家さんが「摘芯」を採用されているそう。

連作障害対策として輪作は行いませんが、
夏に休ませて熱消毒を行ったり、灌水などで対応しているとのことです。


それから、おいしいキュウリを作るためには、
一日のうちにある程度の「寒暖差」をつけてあげる必要があるとのこと。


高原野菜のキャッチコピーなどで
「朝夕の寒暖差が美味しい野菜を作る」、
これはよく耳にしますね。


午前中は暖かくしておきますが、
午後からはハウスの温度を下げ、
「転流」と言って、キュウリが葉に蓄えた栄養を実の方に移すように調整するのだそうです。

ハウスの最低気温は12.5℃に設定されており、15℃くらいまで下げる。
この温度がちょうど良いのだとか。



親、子、孫くらいまでの枝になるキュウリが美味しいとおっしゃっていたので、
促成キュウリは夏前より今ごろのキュウリの方が美味しいのかな。


産地によって違ってくると思いますが、
そんな視点を持ってキュウリを手にし、味わってみると面白そうです。





伊沢さんの奥さまに、
キュウリの漬け物をたくさんふるまっていただきました。



「古漬け」はハウスがなかった時代、
冬にキュウリを食べるため、しっかりと塩づけ保存したもので
塩をしっかり抜いてからいただきます。

キューちゃん漬けも美味しかった。

ちゃっかりとお裾分けしていただきました。



キュウリが「世界一栄養のない野菜」と言われて久しいですが、
個人的には「栄養」の捉え方によるものだと思います。

確かにビタミン類は少ないですが、
カリウムやファイトケミカルは含まれています。

高血圧の方にはよい食材ですし、
からだを冷やし、水分もとれ、夏には美味しく食べられます。


ただ体を冷やすことから、
寒い時期にはあまり食べたいと思わない、
のは私だけではないのでは。


だから寒い時期は売れない。。


「冬に美味しく食べられる、あたたかい料理」を提案してほしいというのが、
伊沢さんからの切なるご依頼でした。




冷たい料理はいくらでも思い浮かびますが、
温かい料理となるとなかなか。。


チャレンジしてみたいと思います。



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