江戸中期、どん底までの藩財政を立て直した鷹山の経営学をわかりやすく解説した良書です。
小説家、童門冬二氏の著書です。
この書にも紹介されていますが、故ジョン・F・ケネディ米大統領が日本の記者団に、
「尊敬する日本人は?」と問われて応えた名前が「ヨウザン・ウエスギ」だったそうです。
ぼくは、臥龍先生のメルマガで鷹山の名を発見するまで、全く知らなかった名前です。
日本人として恥ずかしい。
しかしこうして良書と出会えた幸せも同時に噛みしめています。
印象に残った箇所を引用・抜粋します。
(以下、17,18頁から引用・抜粋)
鷹山が経営改革に着手するに当たり、3つの方法を部下に説明しました。
一、改革を妨げる壁が三つあることを示した
①制度の壁
②物理的な壁
③意識(心)の壁
二、改革とは三つの壁をこわすこと、もっとも重要なのは、心の壁をこわすことだと強調した
三、このために次のことを徹底した
①情報はすべて共有する
②職場での討論を活発にする
③その合意を尊重する
④現場を重視する
⑤城中(藩中)に愛と信頼の念を回復する
(引用・抜粋ここまで)
また、鷹山はかつての幕府主導の改革がなぜ成功しなかったかを考え、原因を探りました。
(以下、65,66頁から引用・抜粋)
一、経営改革の目的がよくわからないこと
二、しかも、その推進者が一部の幕府エリートに限られたこと
三、改革を行う幕府職員にも、改革の趣旨が徹底していなかったこと
四、当然、改革の目的や方法が親切に国民に知らされずに、一方的に押し付けられたこと
つまり、国民の世論を喚起するためのPRに欠けていたこと
五、改革が進んで、徳川幕府が身軽になれば、当然国民の負担は軽くならなければいけないのに、逆に幕府は増税をしたこと。
六、改革を進める官僚は、すべてエリートであり、部下に対して、指示・命令としてのみ方法を押し付けたこと
分析の後、鷹山はこう認識しました
「幕府の改革の根本には、優しさといたわり、思いやりがまったく欠けている」
(引用・抜粋ここまで)
今ぼくがいる工場も財政難なのです。
この鷹山が示した事柄が、痛いほどよくわかります。
ひとつひとつに頷きながらぼくは、この本を読みました。
しかし、江戸中期と言えば、まだ武家社会・封建社会の時代です。
この時代に「愛といたわり」の経営を示し、実行し、上杉藩を再興させた鷹山の手腕を知り、ぼくは震えました。
ぼく自身、この拙いブログで書かせていただいていることが、「信じる・認める・愛する」です。
もちろん、臥龍先生のメルマガで教わったことを、この中国で自分なりにアレンジはしています。
しかし、当時の藩主といえば、政治家です。
もちろん、経営者でもあります。
この大胆な改革を断行した勇気と、それを支えた彼の志に感動しました。
臥龍先生は、いつもメルマガで教えてくださいます。
まず、志ありきだと。
それなくして、小手先の感動経営など成り立つわけがないのだと。
平野さんの本の前にぼくは、この本を読み終えていました。
今だから書かなければいけない、そう思いました。
ぼくの「感動バイブル」の1冊になります。
この本のタイトルをもう一度ここに書きます。
『上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件』
条件・・・。
著者の童門氏がくれた答えは、「愛といたわり」です。
- 上杉鷹山の経営学―危機を乗り切るリーダーの条件 (PHP文庫)/童門 冬二
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