遠近法で描く中国 -2nd Season- -77ページ目

遠近法で描く中国 -2nd Season-

片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を。 

江戸中期、どん底までの藩財政を立て直した鷹山の経営学をわかりやすく解説した良書です。
小説家、童門冬二氏の著書です。


この書にも紹介されていますが、故ジョン・F・ケネディ米大統領が日本の記者団に、
「尊敬する日本人は?」と問われて応えた名前が「ヨウザン・ウエスギ」だったそうです。
ぼくは、臥龍先生のメルマガで鷹山の名を発見するまで、全く知らなかった名前です。
日本人として恥ずかしい。
しかしこうして良書と出会えた幸せも同時に噛みしめています。


印象に残った箇所を引用・抜粋します。

(以下、17,18頁から引用・抜粋)

鷹山が経営改革に着手するに当たり、3つの方法を部下に説明しました。

一、改革を妨げる壁が三つあることを示した
①制度の壁
②物理的な壁
③意識(心)の壁


二、改革とは三つの壁をこわすこと、もっとも重要なのは、心の壁をこわすことだと強調した


三、このために次のことを徹底した
①情報はすべて共有する
②職場での討論を活発にする
③その合意を尊重する
④現場を重視する
⑤城中(藩中)に愛と信頼の念を回復する


(引用・抜粋ここまで)


また、鷹山はかつての幕府主導の改革がなぜ成功しなかったかを考え、原因を探りました。


(以下、65,66頁から引用・抜粋)
一、経営改革の目的がよくわからないこと
二、しかも、その推進者が一部の幕府エリートに限られたこと
三、改革を行う幕府職員にも、改革の趣旨が徹底していなかったこと
四、当然、改革の目的や方法が親切に国民に知らされずに、一方的に押し付けられたこと
つまり、国民の世論を喚起するためのPRに欠けていたこと
五、改革が進んで、徳川幕府が身軽になれば、当然国民の負担は軽くならなければいけないのに、逆に幕府は増税をしたこと。
六、改革を進める官僚は、すべてエリートであり、部下に対して、指示・命令としてのみ方法を押し付けたこと


分析の後、鷹山はこう認識しました
「幕府の改革の根本には、優しさといたわり、思いやりがまったく欠けている」


(引用・抜粋ここまで)


今ぼくがいる工場も財政難なのです。
この鷹山が示した事柄が、痛いほどよくわかります。
ひとつひとつに頷きながらぼくは、この本を読みました。
しかし、江戸中期と言えば、まだ武家社会・封建社会の時代です。
この時代に「愛といたわり」の経営を示し、実行し、上杉藩を再興させた鷹山の手腕を知り、ぼくは震えました。
ぼく自身、この拙いブログで書かせていただいていることが、「信じる・認める・愛する」です。
もちろん、臥龍先生のメルマガで教わったことを、この中国で自分なりにアレンジはしています。
しかし、当時の藩主といえば、政治家です。
もちろん、経営者でもあります。
この大胆な改革を断行した勇気と、それを支えた彼の志に感動しました。


臥龍先生は、いつもメルマガで教えてくださいます。
まず、志ありきだと。
それなくして、小手先の感動経営など成り立つわけがないのだと。
平野さんの本の前にぼくは、この本を読み終えていました。
今だから書かなければいけない、そう思いました。


ぼくの「感動バイブル」の1冊になります。
この本のタイトルをもう一度ここに書きます。

『上杉鷹山の経営学 危機を乗り切るリーダーの条件』
条件・・・。
著者の童門氏がくれた答えは、「愛といたわり」です。


上杉鷹山の経営学―危機を乗り切るリーダーの条件 (PHP文庫)/童門 冬二
¥450
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感動プロデューサー平野秀典氏の著書です。
初めに断っておきますが、ちょっと残念でした。
評価も低めにしています。


まず表紙に「7つの魔法でビジネス能力がアップする!」と書いてあります。
そして、目次は7つのエピソードという形で展開されています。
魔法とは、手品のことです。
手品には、種も仕掛けもあります。
著書の中では、感動を生み出すのはテクニックではない、
テクニックを越えた瞬間に生まれるのだと著者は論じます。
しかし、この本の構成から判断するなら、
テクニック書以外の何物でもないと呼ばれても仕方ないでしょう。
ぼくは矛盾を感じます。


紹介されているエピソードは、心を打つものがたくさんあります。
しかし、それを導く平野氏の言葉が、弱い。
弱いどころか、せっかくの感動ストーリィを壊しているようです。
それが彼自身の稚拙なテクニックによって。


自分の役者からの経験を中心に話したいのか、
世阿弥の書から感動を導きたいのか、
自分の人脈を自慢したいのか、
その外の感動エピソードを世に知らせたいのか。


結局何がこの人は言いたいのだろう。
どんな人に伝えたかったのだろう。
「感動力」という書名に甘えているのではないか。


まして「力」って何ですか。
著書の中にも感動は、心が内側から震えて発生するものだと書かれているのに。
結局、力という外部的圧力を用いて、無理やり感動させようとしているのではないのか。
それが儲けるコツだというのか。


日本の物書きさんにケチをつけたいのではないですけど、
外国の方って、最初に「この書を愛する○○に捧ぐ」って書くことが多いですよね。
非特定多数ではなく、愛する誰かのために命を削って言葉を紡ぐ、
これが物書きのプロのする業だと思います。


こんな本を書くのなら、
リッツ書を目一杯分析して、その感動の仕組みを解説でもしたほうが、
よっぽど良かったでしょうね。


これまでにぼくが読んだリッツ・カールトン関連書籍


『リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間』高野登著
『リッツ・カールトン 20の秘密(ミスティーク)』井上富紀子xリコ・ドゥブランク共著


平野さんの本の後に読んでいるディズニー関連も良い本です。

『ディズニー7つの法則 奇跡の法則を生み出した「感動」の企業理念』トム・コネラン


最後に平野さんの本で書かれていることは、
『加速成功』道幸武久著
『成功の9ステップ』ジェームス・スキナー著
でも触れられていることが書かれています。
それらを読んだぼくのような人が得た知識を越えた、感動を与えてほしかった。
でなければ、感動力を唱える資格はないでしょう。


最後に分析するなら、この書は「感動」の初心者向けなのかもしれません。
それにしても、もっとどれか一点に集中すべきだったと思うのです。
最も驚くべきことは、文庫版出版に際し、この本大幅に加筆修正したそうです。
元はどんなに酷かったのでしょう。
そしてこの出版社には編集のプロもいないのでしょうね。


上述の2冊も大変お勧めです。
かなり批判的になりましたが、自分がブログを書くときの戒めにしたいと思います。
反面教師となりました。
その意味でこの本に感謝します。
ありがとう。


リッツ・カールトン20の秘密―一枚のカード(クレド)に込められた成功法則/井上 富紀子
¥1,575
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中国に住むぼくは、書物は「amazon買い」をします。
購入して手に届いたときは、すでに支払いも済んだ後です。
中国まで持ってきてしまったら、マーケットに出すことも難しくなります。
この本を実際手にとって見た瞬間、参ったなと感じました。
江原啓之さんがどれほど著名なのか、はっきり言って知りません。
ですから、女性雑誌でコラムを書くような方の、軽い内容の本かなと思いました。
表紙を見ていた段階では。

スピリチュアルワーキング・ブック (王様文庫)/江原 啓之
¥520
Amazon.co.jp


今回、精神世界や人間学に関係する書物を多く持ってきました。
『スピリチュアル ワーキング・ブック』江原啓之
『ダライ・ラマの仏教入門 心は死を越えて存続する』ダライ・ラマ14世
『アメリカ・インディアンの書物よりも賢い言葉』エイコロウ
『武士道』新渡戸稲造
『論語』金谷治
『論語に学ぶ』安岡正篤
『使う!「論語」”小さな自分”から今すぐに抜け出す』渡邊美樹
『NLPタイムライン・セラピー』タッド・ジェイム他
などです。
この中で読み終えたのは江原さんの著書だけです。


秋までに読んだ本は以下のものです。
『吉田松陰一日一言 魂を鼓舞する感奮語録』川口雅昭(評価★★★★☆)
『渋沢栄一「論語」の読み方』渋沢栄一(評価★★★★★)
『「思い」と「実現」の法則』ウォレス・D・ワトルズ(評価★★★★★)
『「原因」と「結果」の法則』ジェームズ・アレン(評価★★★★☆)

『スピリチュアル~』は確かに日本の働く女性をターゲットに書かれた本です。
大和撫子(やまとなでしこ)には是非お勧めしたい一冊です。
平易な文章ですが、仕事をする上でのポイントはしっかりと抑えてありました。
時間管理の章(step4)はとても参考になりますよ。


<目次紹介>
step1 自分が本当にやりたいこと、わかっていますか? 
step2 毎日のちょっとしたことにも、大切な「気づき」は隠されています
step3 運命に偶然はありません、すべてがあなたにとって大切な出会いです
step4 「時間」を上手に使えると働くのがもっと楽しみになります
step5 お金を味方につけるにはどうしたらいい?
step6 自信が生まれる「自分磨きのスピリチュアル・レッスン」
step7 眠っている才能を開花させるスピチュアル・テクニック
step8 夢をかなえたいあなたへ スピリチュアルワールドからのメッセージ


<今日の気づき・カイゼン>
「現世でたましいの成長に役立つことが三つあります。
親になること、上司になること、そして、独立することです。
なぜなら、その三つとも”ままならないこと”だからです。
自分の思い通りにはならなくて、必ず苦労がつきまといます」(240頁)


ぼく自身はすでに
親になること
上司になること
の二つを実行していました。
そうか、これはたましいが成長するための苦行なのですね。
この先に文章に続く言葉が、


「なかでも、独立して仕事をすることは”難行”です。」(240頁)
そうですね。ぼくはまだ起業を決めていませんが、
たましいの成長に必要かもしれないなと、気づきました。



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