副題:NATIVE AMERICAN WISDOM
著者:エリコ・ロウ
発行:扶桑社(扶桑社文庫)
ジャンル:文芸/精神世界
著者は東京生まれの日本女性です。これは本を読み始めるまでぼくも知りませんでした。
お名前だけでは、ちょっと想像できませんでした。
巻末のプロファイルには、詳しいことは書いてありませんが、日本籍以外の方と結婚されたと想像できます。
旧姓の神尾恵理子さんの名前でもご活躍されているそうです。
著者のブログもありました。
エリコ・ロウのバンクーバー徒然草(日本語)
http://blog.goo.ne.jp/pressbox
目次の紹介です。
プロローグ
1番目の月 人生の高み月---フープ・ダンス
2番目の月 清めと再生の月---ビジョン・クエスト
3番目の月 囁く風の月---パワー・アニマル
4番目の月 風よけ月---ティピのだんらん
5番目の月 待ち月---コヨーテの法則
6番目の月 植え月---聖なる煙
7番目の月 巣立つ鷲の月---メディスンの束
8番目の月 実り月---まっすぐな祈りの矢
9番目の月 惠みの月---スウェット・ロッジ
10番目の月 長い髪の月---ドリーム・キャッチャー
11番目の月 巣立つ鷹の月---パウワウ
12番目の月 尊敬の月---ホピの予言
13番目の月 ひとの月---ヘヨカの笑い
エピローグ
各章(月)の構成は全て同じです。
簡単な文化などの説明。
部族の格言がいくつか。
部族の伝説がひとつ。
最後に著者の体験が数ページで語られます。
そして次の月が現れます。
印象に残ったところは嬉しいほどに多く、とても書ききれません
ざっくりと備忘のためだけに書き記します。
ネイティヴ・アメリカン達は、自然のことをこう擬人化して呼びます。
ひとを「二本足のひと」、動物を「四本足のひと」、
地球は「母なる地球」、太陽は「父なる太陽」、
月は「姉なる月」、岩石は「祖父なる石」(50頁)。
ネイティヴ・アメリカンの教え、文化伝達の手法は、語りによる"物語り"です。
350を超える部族それぞれが、1000年もの間、このようにして口伝えで文化を、歴史を守ってきました。
著者も最初に長老を取材をした際に、興味本位では書かれたくないという意思を、はっきり受けたそうです。
著者はジャーナリストとして彼らに最初接触しようとしました。
この書のタイトルには著者の、そしてネイティヴ・アメリカンたちの思いが込められているのだと感じます。
多く登場する「メディスン・マン」とは、一般的に呪術師と訳されますが、それは周りから与えられる敬称で自分から称するものではありません。
彼らは「人を助けている」だけだと謙虚に話します。
12番目の月では、ホピ族の予言について語られています。
それによると、過去の世界大戦を予言した碑が存在するなどと多くの事例が記されていますが、ぼくは詳しくは書きません。
この本をお読みになるか、ご自分でお調べください。
どんな本であれ、一冊の本で全てを事実だと受け止めるのは危険だと思います。
ぼくがこの内容を信じたとしても、この場で書くことはできません。
そして、ぼくが10年以上前に読んだホピ族に関する本の記憶が、呼び戻されてきました。
過日ぼくは、人類はイルカ・クジラ族に学ぶ機会が来ると書きました。
人類が滅亡から逃れるための、答えはネイティヴ・アメリカンの教えの中にもあります。
なぜ著者のような日本人女性に、彼らがその教えを知る機会を与えたのでしょうか。
それは彼女が白人ではないことに、理由の一つがあるのかもしれません。
"武士道"という宝刀を受け継いできた我々日本民族が、ネイティヴ・アメリカンの教えを理解できる下地があるのではないかと感じます。
平易な文章で、ネイティヴ・アメリカンの素朴な生き方と教えを知るには、最適の入門書になるでしょう。
最後に、あなたの貴重な"数分"を募金のために使わせてください。
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ありがとうございました。
