著者:稲盛和夫
発行:サンマーク出版(単行本)
京セラ、DDI(現KDDI)の創業者、稲盛氏の人生哲学を記したベストセラーです。
読む者に、生きることの意義をしっかり伝えてくれます。
生きることが軽く見られがちなこんな時代だからこそ、多くの人に読まれている、そう感じました。
[目次]
プロローグ
第1章 思いを実現させる
第2章 原理原則から考える
第3章 心を磨き、高める
第4章 利他の心で生きる
第5章 宇宙の流れと調和する
あとがき
先日、中国人のスタッフと話をしているとき、日本語の話になり、ちょうどこの本が手元にあったので見せてあげました。
彼女は全く日本語がわからないのですが、何の本?と聞かれたぼくは、とっさに「哲学」の本だと応えました。
稲盛氏の哲学を、ぼくの観点から引用していきます。
「この人格というものは「性格+哲学」という式でで表わされると、私は考えています。人間が生まれながらに持っている性格と、その後の人生を歩む過程で学び身につけていく哲学の両方から、人格というものは成り立っている。つまり、性格という先天性のものに哲学という後天性のものをつけ加えていくことにより、私たちの人格-神魂の品格-は陶冶されていくわけです」(18頁)
「人生・仕事の結果 = 考え方 x 熱意 x 能力」(24頁)
「仏教には、「思念が業(ごう)をつくる」という教えがあります。業はカルマともいい、現象を生み出す原因となるものです。つまり思ったことが原因となり、その結果が現実となって表れてくる。だから考える内容が大切で、その想念に悪いものを混ぜてはいけない、と説いているのです。」(28頁)
「人生を歩いていく途上では、至るところかで決断や判断をくださなくてはいけない場面が出てきます。仕事や家庭、就職や結婚に至るあらゆる局面において、私たちは絶えず、さまざまな選択や決断を強いられることになります。生きるということは、そういった判断の集積であり、決断の連続であるといってもいい。」(86頁)
「人生とはドラマであり、私たち一人ひとりがその人生の主人公です。それだけでなく、そのドラマの監督、脚本、主演、すべてを自分自身でこなすことができる。また、そのように自作自演で生きていくほかないのが、私たちの人生というものです。」(98頁)
→歌手のさだまさし氏の楽曲「主人公」(詩曲:さだまさし)の世界と同じですね。ぼくもこの生き方をずっと目指しています。
「物事をなすには、自ら燃えることができる「自然性」の人間でなくてはなりません。私は、このことを「自ら燃える」と表現しています。
①火を近づけると燃え上がる可燃性のもの
②火を近づけても燃えない不燃性のもの
③自分で勝手に燃え上がる自然性のもの」(106頁)
心の師匠、臥龍先生の人生・仕事に対しての心構えと同じです。
心あらためて「とびがえる」を目指しましょう!
「人の上に立つリーダーにこそ才や弁でなく、明確な哲学を基軸とした「深沈厚重」の人格が求められます。謙虚な気持ち、内省する心。「私」を抑制する克己心、正義を重んじる勇気。あるいは自分を磨き続ける慈悲の心・・・・・ひと言でいえば、「人間として正しい生き方」を心がける人でなくてはならないのです。」(134頁)
「六つの精進」(137-138頁)
①だれにも負けない努力をする
②謙虚にして驕らず
③反省ある日々を送る
④生きていることに感謝する
⑤善行、利他行を積む
⑥感性的な悩みをしない
→6番がぼくにはかなりの修行が必要ですね。
「「まことの商人は、先も立ち、われも立つことを思うなり」-これも(石田)梅岩の言葉ですが、要するに、相手にも自分にも利のあるようにするのが飽きないの極意であり、すなわちそこに「自利利他」の精神が含まれていなくてはならないと述べているわけです。」(179頁)
「以前、国際日本文化研究センターの川勝平太教授が、「富国有徳」ということをいわれたことがありました。富でなく特による立国。あるいは豊かな富の力を活かして、徳をもって他人や他国に報いる国のあり方を提言したのです。武力や経済力でなく、徳をもって他国に「善きこと」をなし、信頼と尊敬を得る」(193頁)
「私は、これからの日本と日本人が生き方の根に据えるべき哲学をひと言でいうなら、「足るを知る」ということであろうと思います。また、その知足の心がもたらす、感謝と謙虚さをベースにした、他人を思いやる利他の行いであろうと思います。」(202頁)
「人生をつかさどる見えざる大きな二つの力」(209頁)
①運命
②因果応報の法則
「人間の心の多重構造」(232頁)
外側から、
①知性-後天的に身につけた知識や論理
②感性-五感や感情などの精神作用をつかさどる心
③本能-肉体を維持するための欲望など
④魂-真我が現世での経験や業をまとったもの
⑤真我-心の中心にあって核をなすもの。真・善・美に満ちている
著者は還暦を過ぎられてから 仏門へ入られたという経歴をお持ちであり、仏教に関する言葉も登場します。
生き方=哲学というものは、一種の宗教的なものなのかもしれません。
これまで様ざまな本や人から学んだことを、改めて整理できました。
京セラを立ち上げられた苦労なども語られていて、経営者にもお勧めの書となっています。
- 生き方―人間として一番大切なこと/稲盛 和夫
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