出版:集英社文庫 / 昭和60(1985)年 / 文庫本
ジャンル:小説、人物伝
坂本龍馬の妻、おりょうをテーマにした小説です。
彼女については、龍馬と鹿児島に旅行したことが、日本初の新婚旅行とされ、有名だと思います。
しかし、この作品には彼女の壮絶な人生が描かれています。
そしてその悲劇は、やはり龍馬暗殺から幕開けていくのです。
<目次>
序章 信楽寺
第一章 将作の死
第二章 恋
第三章 寺田屋
第四章 脅え
第五章 遭難
第六章 土佐へ
第七章 東京
第八章 松兵衛
第九章 深田
第十章 光枝
第十一章 疑惑
第十二章 青年
第十三章 雨
第十四章 別居
おりょう追跡 あとがきにかえて
解説
おりょうは、女性としての作法や感情表現において、大変不器用な女性として描かれます。
そのため、龍馬の死後、坂本家を頼ることもできず、流浪の身となります。
しかしこの時代に女性が一人でいきてゆくのは大変で、すぐに生活に困ることになります。
見かねた西郷隆盛が彼女を援助しますが、彼もまた、非業の死を遂げます。
その後、おりょうはある男性と再婚しますが、それは生きるための選択でしかありませんでした。
そして不幸にも、おりょうの実の妹である光枝が絡んだ、奇妙な関係が起きてしまいます。
ですが、彼女にとって龍馬が最愛の人であり、その早すぎる死が、彼女の人生を狂わせたのです。
一人の男性を愛しすぎた故に、そして彼が去ってしまったのもまた、突然すぎたのです。
龍馬の妻 (ちくま文庫)/阿井 景子

¥798
Amazon.co.jp