副題:書くことで自分を内側から癒す マイセルフ・カウンセリング
発行:VOICE / 1999年9月 / 単行本
ジャンル:ヒーリング、カウンセリング
つなぶち氏の著書を読むのは2冊目です。
最初に読んだのは、教育学博士七田眞先生との共著『体内記憶』でした。
その本は10年ほど前に一度読み、誰かにプレゼントしました。
そして最近また、手に入れて読みなおしました。
つなぶち氏との出逢いは、90年代末にぼく自身が参加していた、イルカ・クジラ関係のネット・コミュニティでした。
ご本人がプロのライターであることを明かされて参加されていたつなぶち氏に、大きな影響を受けました。
このコミュニティは解散しましたが、その体験はしっかり思い出に残してあります。
今も昔も、何よりぼくが好きなのは、つなぶち氏の文体です。
言葉の発する力です。
氏の文章に包まれるだけで、すでに自己の癒しの能力が増してくるようです。
そんなつなぶち氏のブログです。
「水のきらめき」
http://www.tsunabuchi.com/waterinspiration/
[目次]
はじめに
第1章 文章のデッサン
第2章 癒しの言葉
第3章 輝く言葉
第4章 感謝の言葉
第5章 ヒーリング・ライティングのもたらすもの
あとがき
参考文献
共感した箇所のご紹介です。
「イルカについて研究しているホラス・ドブス博士が来日した際、こんなことを話してくれました。
「イルカはどんな環境にいても、その環境の楽しみ方を見つける。人間はどんな環境にいても、その環境の批判をはじめる。人間はイルカから環境の楽しみ方を学ぶ必要がある」」(54頁)
「以前、地球交響曲を作った龍村仁監督にうかがったとき、龍村監督は「これからの時代はささやか、わずか、ほのかを楽しむことが大切だ」と話してくれました。
ささやか、わずか、ほのか。
私たちは「ものすごく楽しいこと」しか楽しいと感じていないのかもしれません。ささやかな楽しみ、わずかな楽しみ、ほのかな楽しみを感じるとき、私たちは楽しみに包まれているかもしれません。そんなささやか、わずか、ほのかを感じるには、目を開く、耳をすます、感触を楽しむ、香りを楽しむなど、五感を楽しむのがいいかもしれません。」(56頁)
「私たちは、言葉が言葉の表現していることを伝えていると思いこんでいます。しかし、実際には違うのです。言葉は言葉の表現していることを思い出させるきっかけであって言葉の表現していることそのものではないのです。
たとえば、目の見えない人に色を伝えることはできません。どんなに言葉を駆使しても「赤」がどのような色かは、その人が「赤」を見た体験がなければ伝わりません。」(72頁)
→コミュニケーションの難しさの根源はここにあるのかもしれません。
「あなたは他人の言葉で傷つきませんか?普通他人に何か言われて傷つくとき、それは他人の言葉が私を傷つけたと解釈しがちですが、実際には自分の解釈が自分を傷つけているのです。なぜなら、もし自分に自信があれば、どんなことを言われても傷つかないはずです。にもかかわらず傷つくのは、「自分に自信がないから」です。」(85頁)
「「力を与える」言葉」には次のようなものがあります。
・相手に対して共感を表現する
・相手の存在を認める、または、高く評価する表現をする
・相手への信頼または愛情を表現する
・悲観的な相手に前向きな意識を生み出すリフレーミングを与える表現をする
・相手とともに作るビジョンを表現する」(87頁)
→リフレーミング:人の意味体系の枠組み(フレーム)を変えること(75頁)
「成熟した愛には心の能動性があります。しかし現在、一般で言われている愛は受動的な心が生み出すもののように思えるものがあります。孤独になりたくないからと恋愛関係を持つ人がいます。その恋愛は「恋」ではあるかもしれませんが、能動的な「愛」とは言えません。」(156頁)
「条件付きの愛情はひとにストレスを与えます。なにしろ条件を満たさなくなったら愛情を得ることができないのですから。現代社会では能動的愛、つまり無条件の愛というものに接する機会が少なくなっているのかもしれません。多くの人が条件付き愛情しか体験できないからです。」(156頁)
「記憶を取り戻す能力は時とともに指数関数的に衰え、一か月もたてば経験の八十五パーセント以上は、日記とか写真とかいった人工的な援助がない限り失われるのだそうです。つまり継続的に思い出すきっかけがなければ、数年後にはいまの自分のことなどはほとんど忘れてしまうのです。」(166頁)
→だから、ぼくも皆さんもブログなどを書くのでしょうね。
「ひとりの人間の心にはいったい何があるのでしょう。以前は作家や思想家と呼ばれる人が生み出した作品以外にはなかなか興味がもたれませんでした。しかし、どんな人が書いたものであれ、その人の心に向き合った文章は感動を与えてくれます。心とは表現されるまでは他人にとって無と変わりません。しかし、心の奥深くを垣間見せる文章を書くことによって、読むことによって、私たちは互いに共感することができます。自分の心の歴史を書くことによって学び、他人の心の歴史を読むことによって、または聞くことによって学ぶことができます。」(180頁)
「言葉はその言葉を使った人自身がそこに魂を入れるものです。自分の言葉に自分が忠実であるとき、そこに魂が生まれます。自分の言葉に自分がしたがうとき、言葉は未来を作り始めます。このように生きるとき、まさに言葉は言霊となるのです。」(197頁)
この本には、50のエクササイズ(演習)があります。
読む本ではなく、自分で作る本です。
そして自分を作る本です。
次に読むときには、自分で演習していきます。
最後に、扉にあるつなぶち氏の言葉を引用します。
「ゆっくりやること 自由にやること しなければならないことにしないこと 自分に鞭打たないこと」

生かして頂いて、ありがとう御座位ます。
最後に、あなたの貴重な"数分"を募金のために使わせてください。
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ありがとうございます