副題:平凡を非凡に努める
発行:致知出版社 / 平成6年 / 単行本
ジャンル:ビジネス
株式会社イエローハット(旧ローヤル)の創業者である鍵山氏の人生そのもの、そして経営とは何をすることかを、普通のことをただするだけということを、普通の言葉で表した本です。
実績を残されている会社の、経営者の言葉とは、いつも研ぎ澄まされてシンプルなことに、改めて気付きます。
[目次]
序のことば 坂村真民
一 凡事徹底
鄙事多能
簡単なこと、単純なことを極めていく
成果をあげる人とあげられない人の差
微差、僅差の積み重ねが大差となる
一歩踏み込んで人を喜ばせる
打算があったら続かない
人が見捨てたものの中に宝の山がある
良樹細根 根深ければ葉繁し
不合理を他者に押し付けず、不合理を合理化する
心のすさまない会社にする
いい社風がいい仕事をつくる
百萬典経 日下の灯
二 縁をつなぐ
いい縁ほど放っておけば薄くなる
感謝、感動がいい縁をつくる
「よく気づく人」になる
小さなことに目を向ける
義務でないことがどれだけやれるか
人生まで変える掃除
自ら体験すること
「小さく生きて大きく遺す」
人間が残すべき遺産
三 企業の質をどう高めるか 対談/浅野喜起(日本経営システム相談役)
王道を意味する社名
掃除して少しでも高める
教えるのではなく学ぶ
岐阜県の二十一世紀クラブ
井の中の蛙天を知る
ロイヤリティを取らない
あまり増えない直営店
人は人によって生きる
人と同じことをすれば行き詰まる
不都合を思われるものを取り込む
枠をできるだけ小さく使う
小さく生きて大きく遺す
あとがき
共感した箇所のご紹介です。
「合理化して体力をつけて最後まで生き抜こうとおっしゃる方々の合理化というのはどういうことかと見ていますと、ほとんどの人の合理化というのは、自分にとって不都合なことを他人に押しつけることです。」(43頁)
「放っておけば、いい縁ほど日にちに比例して薄くなり、逆に悪い縁は放っておくとどんどん強くなります。悪い人との縁は、切ろう切ろうと思っていても強くなりますが、いい縁ほど放っておけば薄くなりますから、これをつなごうという意思を持たなければなりません。」(64頁)
「その縁とかいいことというのは、必ず前からきます。人間にとって悪いことはうしろから忍び足でやってきて、うしろからおおい被さるようにきて避けられません。一方、いいことというのは、前から正々堂々と胸を張ってきます。」(67頁)
「人間の喜びで最たるものは、人に頼りにされ、人にあてにされることです。これが喜びの中でなによりも大きい。」(73頁)
「ではその縁をよくしていくためにはどういうふうにしたらいいかというと、よく気づく人になることがいちばん大事です。」(76頁)
「人間的な魅力というのは、人を喜ばすということを基本とした考え方を持つことが非常に大事だと思うんです」(80頁)
「掃除をしていて、人をだましてやろうとか、人を陥れてやろうという考えは微塵も出てきません。トイレ掃除をしながら、人を恨んだり、憎んだりする人間はいません。」(89頁)
「人間が残すべき遺産とはなにか。(中略) 何人にもできてお金やものより価値のあることは、勇気ある高尚な生涯だ。」(111頁)
→内村鑑三先生の言葉として、引用されています。
「(もっといえば、)私は人件費は費用ではなくて財産を大きくする投資、すなわち財産だと思うんです。」(148頁)
→人という財産の価値があがることなのだから、という価値観から、このような考えができるのですね。
読み進めて読み終えて感じたことは、京セラ創業者である稲盛和夫氏のご著書『生き方 人間として一番大切なこと』にお考えが似ていることでした。
鍵山氏のほうが、「掃除」というキーワードで具体性がある分、大きく頷ける部分がありました。
掃除は大切だ、などと簡単に言っていた自分が恥ずかしくなります。
この本とのご縁を大切にするなら、今すぐ、実行です。
凡事徹底―平凡を非凡に努める (活学叢書)/鍵山 秀三郎

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