発行:PHP研究所 / 文庫本 /2001年5月
ジャンル:ビジネス書、経営
松下幸之助翁の書籍はこれで三冊目です。(『指導者の条件』『松下幸之助「一日一話」』)
まだまだ数は少ないと感じていますが、その度に新しい発見に出逢えます。
まさに経営者向けの一冊ですが、人生経営の読本としてもさすがに一流です。
[目次]
まえがき
まず経営理念を確立すること
ことごとく生成発展と考えること
人間観をもつこと
使命を正しく認識すること
自然の理法に従うこと
利益は報酬であること
共存共栄に徹すること
必ず成功すると考えること
自主経営を心がけること
ダム経営を実行すること
専業に徹すること
人をつくること
衆知を集めること
対立しつつ調和すること
経営は創造であること
時代の変化に適応すること
政治に関心をもつこと
素直な心になること
あとがき
気になった箇所を拾っていきます。
「経営は人間が行うものである。経営の衝にあたる経営者自身も人間であるし、従業員も人間、顧客やあらゆるに関係先もすべて人間である。つまり、経営というものは、人間が相寄って、人間の幸せのために行う活動だといえる。」(30頁)
「人々が物をある価格で買うのは、その品物にその価格以上の価値を認めるからである。」(52頁)
→自分がどうかなと感じたとき、やはりそうだなと、納得しました。同じではなく、価格以上の価値、なのですね。
「設備のダム、資金のダム、人員のダム、在庫のダム、技術のダム、企画や製品開発のダムなど、いろいろな面にダム、いいかえれば、余裕、ゆとりをもった経営をしていくということである。」(96頁)
「私はまだ会社が小さいころ、従業員の人に、「お得意先に行って、『君のところは何をつくっているのか』と尋ねられたら、『松下電器は人をつくっています。電気製品もつくっていますが、その前に人をつくっているのです』と答えなさい」ということをよく言ったものである。」(115頁)
「碁というものは特別先生について指導を受けたりしなくとも、およそ一万回打てば初段くらいの強さにはなれるのだという。だから素直になりたいということを強く心に願って、毎日をそういう気持ちで過ごせば、一万回すなわち約三十年で素直な心の初段にはなれるのではないかと考えるのである。」(166頁)
→松下翁ならではの”人生哲学”です。心に重く響きます。
この本の前半は、かなり経営者向けになっていて堅い話にも感じました。
後半は人生哲学ともいえる内容も交え、読みやすく感じました。
たかが数冊で松下翁を知るというのは、もちろん不可能なことですが、多くの人を魅了したその人物の一片を観た想いがしました。
実践経営哲学 (PHP文庫)/松下 幸之助

¥500
Amazon.co.jp
生かして頂いて、ありがとう御座位ます。
最後に、あなたの貴重な"数分"を募金のために使わせてください。
☆クリック募金★
http://www.dff.jp/
http://clickbokin.ekokoro.jp/
ありがとうございます