著者:ローレンス・トーブ
英題:THE SPIRITUAL IMPERATIVE SEX, AGE, AND THE LAST CASTE
監訳:神田昌典
翻訳:金子宣子
発行:ダイヤモンド社 / 単行本 / 2007年
神田昌典氏が監訳された、未来予測書の紹介です。
言葉自体は難解ではありません。
しかし、読みすすめるのは大変でした。
おそらくその、エッセンスだけを抽出するなら、20ページ程度の本文と必要な図表で十分でしょう。
しかしそれだけで、この未来予測図が描けるのでしょうか。
左脳で拾った文字を右脳言語に変換し、それをイメージで読み溶かす。
こういった作業ができる人は、一度手にとってみてください。
神田氏が書かれた文章にこう記されています。帯より引用します。
「私は読み進めるうちに、思いっきり脳が拡張させられたような感覚を覚えた。」
『非常識な成功法則』(フォレスト出版)を著された神田氏の言葉です。
チャレンジ精神を以って、この本にも挑んでください。
[目次]
監訳者まえがき
序文
序章 何が歴史を動かすのか
第一部 原理
第1章 時代を支配する社会階層は何か 「カースト・モデル」
第2章 女性的か男性的か、それが問題だ 「性モデル」
第3章 人類は何歳か 「年齢モデル」
第4章 三つのモデルはどうつながるか
第二部 時代
第5章 宗教が人生を支える世界観 「精神・宗教の時代1」
第6章 戦争こそ生きがい 「戦士の時代」
第7章 カネが世界を動かす 「商人の時代」
第8章 仕事への献身と一体化 「労働者の時代」
第三部 近未来
第9章 明日の覇権を手にする国々
第10章 儒教圏ブロックがナンバー1に君臨する理由
第11章 東はまだ赤い
第12章 二つの厄介な質問
第四部 最後のカースト
第13章 宗教から精神の転換 「精神・宗教の時代2」
第14章 宗教ベルトの台頭 イスラエル、インド、イスラム
第15章 21世紀の大脱出
第16章 精神化する経済システム
第17章 精神経済が世界の覇権を宗教ベルトに渡す
第18章 アフリカ、先住民、精神の時代の頂点
謝辞
付図
「セックス」「年齢」「社会階層」という3つの原理によって、人類史の推移と未来が読み解けるというのが、本書の大筋です。
世界は男性支配から、両性的、そして女性的な時代に移行するというのが「性モデル」の展開です。
年齢的には、今の世界は19歳のレベルにあって、まだ成熟していないというのが、「年齢モデル」です。
そして一番内容が割かれているのが、本書ではカーストという言葉で現わされている、「社会階層」のモデルです。
第二部では、その”時代”においてどの勢力(国家)が覇権を握ったかをモデルに沿って解いていきます。
近現代でいうなら、スペイン→オランダ→イギリス→アメリカという推移です。
実際に、アメリカの没落が顕著になっていることは、今の日本でも感じられると思います。
そして現在は商人の時代を終えて、労働者の時代に移ってきています。
ですが、部分的にはすでに「精神・宗教の時代2」へと移行が始まっています。
このきっかけが、1979年のイラン革命であるという視点は、とても興味深いです。
イラン革命後のアメリカの中東地域における様々な行動を思い返せば、それが今のアメリカの"ガン細胞"になっていることに気付かれると思います。
衝撃的なことは、2020年までに、日本と中国、そして統一朝鮮が"儒教圏ブロック"を樹立させるという部分です。
そして2050年ごろまでの束の間、このブロックは世界の覇権を握るのですが、その覇権もまた、"宗教"的に進化したブロックへ明け渡すことになります。
最終的に人類は、精神的に進化するという内容は、宗教さえも超えていくのだそうです。
あくまでもこれは予測本であり、予言書ではありません。
ただこういう"大筋"を知っているのと知らないのとでは、企業や人生または、子どもたちや孫の世代がどう生きるのかという、ヴィジョンの観え方が少しだけ変わってくると思います。
しかし、この本は先は2150年のことまで、予測されているのですから、自分には関係ないと思う方は、それはそれでいいと思います。
ぼくは個人として、読んで損はなかったと感じました。
著者のローレンス・トーブ氏を、この本に基づいて紹介しておきます。
「歴史家・未来学者。1936年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。ソルボンヌ大学で歴史学、政治学、フランス語を学ぶ。最近まで20年近く日本に滞在していた。10ヶ国語を話す。」
著者が日本に永く住んでいたことに驚きです。
彼がこの本を書くに当たって、我が祖国日本が彼に与えた影響は、少なくないはずだからです。
3つの原理―セックス・年齢・社会階層が未来を突き動かす/ローレンス・トーブ

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