『後藤新平 日本の羅針盤になった男』(評価★★★★☆) | 遠近法で描く中国 -2nd Season-

遠近法で描く中国 -2nd Season-

片手にピストル 心に花束 唇に火の酒 背中に人生を。 

著者:山岡淳一郎

発行:草思社(単行本)


内務省官僚、台湾民生省長官、満鉄総裁、東京市長を歴任し、関東大震災後の帝都大復興を草案した明治・大正を生きた大政治家の波乱の生涯を、ノンフィクション作家の山岡氏が書き上げた一冊です。



[目次]


プロローグ

第1章 地獄の季節

第2章 疫病との闘い

第3章 台湾統治

第4章 満鉄創業

第5章 政争と政変のなかで

第6章 帝都壊滅

第7章 帝都復興 -見果てぬ夢-

エピローグ


あとがき

参考文献



岩手水戸藩の武士の息子として生まれた後藤新平は、明治維新の真っ只中、薩長官軍に対する賊軍の子として成長します。

その後医師となり、衛生局の官僚として表舞台に進出します。

日清戦争後の疫病の処理で名声を挙げ、台湾総督府民生長官、満鉄初代総裁、内相、外相、東京市長を歴任します。

そして迎える関東大震災、後藤新平は再び内務大臣として復興大計画を奏上します。

その計画は当時の国家予算の二倍以上の復興費を予算としていました。その計画は、果たして実行されるのか・・・。

人物評伝ともとれる作品ですが、作家の山岡さんの筆力により、小説に近い感覚で楽しめると思います。

興味深いのは、のちに『武士道』の著者として有名になる新渡戸稲造とも、ともに台湾へ赴き仕事をしているのです。

この時後藤は新渡戸に対し、「農業政策を任せられるのは君しかいない」と口説いたそうです。


日本人離れした壮大な想像力、卓越した行政者としての実行力、人間道楽ともいえるその懐の大きさと人を動かす力、そして「公」のために全てを捧げる彼の生き方に、これからの混沌の時代を生きる、日本人の姿を見ました。


ぼくのブログをご覧くださっている方には、台湾、厦門、大連に関係する読者の方がいらっしゃいます。

その他に旧満州地域である、長春、旅順などに興味のある方にも。

もちろん、この本でなくても構いません。

後藤新平に関する本は一冊は手にしていただきたいと、心から願います。



後藤新平 日本の羅針盤となった男/山岡 淳一郎
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