入院したことや病気のことを書きながらも、病名は書いてきませんでした。
闘病ブログを書くつもりもなかったので、入院報告して「しばらく休みます」と書いて、そのまま療養生活になるのかな〜と思って、その時はあえて書かなかったのですが。
でも楽しいことを書いてても、頭の片隅に病気のことがあって、ブログにもついつい書いちゃうし。
この時が来たら書こうかなと思ってました。
「この時」というのは、髪の毛とお別れの時…。
以下、暗いので読みたくない方は読まないでくださいね!
私の病名は、乳がん(ステージⅡ)です。
乳房の全摘手術を終え、今は抗癌剤治療中です。
手術後の経過は順調で、再発防止のための、生存率を上げるための治療とのことです。
別に余命宣告されたわけではないので、ご心配なくです。
ガンは2人にひとりがなると言われている時代。
身内にもガンを患った人は何人かいたので、宣告は冷静に受け止められました。
この数ヶ月、ガン宣告よりも私を鬱にしてきたワードが、この「化学療法」「抗癌剤」でした
というのも身内でガンになった人たちは、早期発見で手術のみ。
父は70代で肺ガンの手術してから、10年以上も長生きしてくれました。
自分も早期発見だと思っていたので、身内のように1週間ほど入院して手術して、1か月もすれば仕事もできるくらいに考えていました。
ところが2月末に「3月から3か月間、術前の抗がん剤をする」と言われ、予想外の展開
「1か月で髪の毛はなくなると思います」と言われ、絶対に4月も5月もライブは無理だと思いました。
こんな時でもライブの心配してた、相変わらずな私ですみません
抗がん剤をやるほど悪かったのか…
思っていたより腫瘍は大きく、早期発見ではなかったようです。
抗がん剤は身近に経験者がいない未知の世界で、不安でいっぱい。
この日は帰りの車で、涙が止まりませんでした
その後も脱毛のことを考えるといつでも泣けるくらい、自分にとっては手術よりも、抗がん剤が恐怖でした。
やりたくな〜い
結局、その後の検査で方針が変わり、手術を先にやることになりました。
執行猶予ができて、ホッとしました
手術後は順調で、普通の日常生活を送っているのに、こんなに元気なのに…抗癌剤で具合が悪くなるなんてイヤだ〜
髪がなくなるなんてイヤだ〜
しかし、ついに5月から化学療法開始
医師に「吐き気などの副作用は薬で抑えるけど、脱毛だけはどうにもできない」と言われました
看護師さんにも薬剤師さんにも
「ウィッグの用意はされましたか?」
「2週間後から抜け始めると思います」
と言われ、ああ、ほんとに抜けちゃうんだな~といよいよ実感
病院のウィッグ相談会にも行ってみましたが、アデ◯ンスさんはセミロングになると10万円とか!
美容院にも相談に行って、とりあえずネットで安いものから試してみることにしました。
本当に約2週間で…キター
洗髪、ドライヤー、ブラッシング、スタイリング。
いつもの作業でごっそり抜けてきました
怖くて怖くて、お風呂では毎日声を出して泣いていました
(過去形だけど今も)
怖いので、抜け始めてからはブラッシングもドライヤーもせず、軽くシャンプーした後はアデ◯ンスからもらった抜け毛キャッチ用キャップをかぶって、髪に触らず過ごしました。
(これも過去形だけど今も)
こんな思いをみんなが経験していると思うと…。
芸能人の方々の脱毛姿を思い出すと、辛かっただろうな~と思います
恐ろしい薬じゃ〜
でも私の体のため、長生きするために治療させてもらっているのだから、頑張らないといけません!
夫を含め、国民の皆様の医療保険のおかげで、治療させて頂いていることを忘れてはいけません!
感謝です!
病気宣告で諦めかけた願いを叶えてもらい、旅行やライブで楽しい時を過ごせたことは、たくさん泣いた私へ、治療前の神様からのプレゼントだったと思っています
みんなに驚かれるのですが、私は52年間一度も白髪染めをしませんでした!
かき分けて探せばチラホラありましたが、染めるほどの量はなく、気になると何本か切るくらいでした。
おかげで美容院も、4〜5か月に一度のカット&パーマで安上がりでした!
中学まではショートヘアでしたが、高校からはセミロングであまり冒険せず、ずっと肩より長めの同じような髪型で過ごしていました。
ショートにするどころか、自分の髪がなくなって、ウィッグを買う日がくるなんて想像もしてなかったです。
子供の前でも、脱毛に動揺してメソメソしてしまう情けない母ですが、「一生続くわけじゃないよ」と言ってくれる娘のほうが大人です。
ほんとにそうですね!
私の髪の毛、今までありがとう
白髪が少なくて自慢だったよ
あまりお金かけてあげなくてごめんね
また生えてくるのを、心から待ってるからね
早く戻ってきてね
ここまでは何日か前に書いて、投稿するのは迷って下書き保存してました。
公開することに迷いがありましたが、天使ママの気持ちを書きたい時に書いていたように、今の悲しみやつらい気持ちも書いておこうかなと思いました。
読んで頂いてありがとうございました!
カミングアウトできて、スッキリしました。
6月12日現在、まだ髪の毛はありますが、脱毛量は日々増加中
涙の量も増量中
ひとりになると泣いちゃいます
精神的ダメージは、予想以上でした。
治療前に、私にしては短めのボブスタイルまで切ったのですが、日々増えていくホラーのような抜け毛にメンタルが耐えられず、昨日3~4センチの長さに切ってもらいました。
男の子みたいになりました
本当は潔くボウズ頭にしてもらうつもりだったのですが、反対されました
どうせもうすぐボウズになるからいいのに…。
でも、心強いギャラリーがいてくれたので、笑いながら泣かずに断髪できました
通販で買ったウィッグも整えてもらって、被ると若々しいと好評です!
おせじでも嬉しいです
可愛いウィッグ、つけたら見せてね!と友達にも言われていますが、泣き過ぎの目の腫れが治まったら見てもらおうと思います
抗癌剤治療中の方、終わって髪が生えてきた方のブログもたくさんあって、
私だけじゃない!と励まされています。
今まで躊躇していましたが、これからは闘病ブログにも「いいね」しようと思います。
応援の意味でね!
まだまだ泣かない日はないですが、私も頑張ります