母なる証明

遅ればせながら観ました。
『母なる証明』
こりゃスゴイ!!
去年、キネマ旬報の外国語映画で2位だったのは頷けます。
『チェイサー』もショッキングで素晴らしかったんですが、この作品はそのさらに上をいく強烈で完成度の高い作品に思いました。
ウォンビンの復帰作であり、「グムエル」のポンジュノ監督作ということもあって、期待度は高かったんですが、これほどとは。
女子高生の殺人事件から、母と息子、悪友、そして刑事を巡ってのサスペンス仕立てのストーリーは、展開といい、スピードといい、無駄の無い演出に役者陣の演技も素晴らしくて言うこと無しでした。
まず、オープニング、お母さんが草原みたいなところで変てこな踊り(?)をする場面から始まりますが、ここからすでに異様な空気が流れ、ただならぬ雰囲気を醸し出しています(この踊りの意味は最後まで観ると分かります)。
韓国作品というと結構、猟奇的なバイオレンス作品に名作が多いですが、この作品は、そういうのとはちょっとまた違った一線を画す感じがしましたね。
全編にある"無償の愛"というべきか、母が子に対する愛情は、あまりに激しく、恐ろしく、異常で、歪んでいく、そんな姿をまざまざと鮮烈に描かれています。
ほんと下手なホラーよりよっぽど怖いですよ。
とにかく母親役のキム・ヘジャさんの鬼気迫る演技は主演女優賞モノ。息子役のウォンビンも甘いマスクをあえて隠した難役を見事に演じています。
とにかく必見。

