三島由紀夫レター教室 | ライジング

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三島由紀夫レター教室


村上春樹「1Q84」の第3弾が発売になって、出版業界も活気付いてますが、たまたま本屋で見たお勧めに惹かれて三島由紀夫の著作を手にとってみました(ちなみに「1Q84」は未読です)。

『三島由紀夫レター教室』

三島由紀夫というと、『潮騒』や『金閣寺』なんかの純文学のイメージが強いですが、エッセイや戯曲も多くのこしているようです。
この、"レター教室"というタイトルから察するに、手紙の書き方とか文例集かと思いきや、決してそういうお堅い内容ではありません。

5人の登場人物が、手紙という形で互いにやり取り、入り乱れて、時に褒め、けなし、時に称え、時に愛を語るという一見ドタバタのようでありますが、不倫、純愛、同性愛、ミステリーまでも飛び出す、抱腹絶倒な作品に仕上がっています。

書簡体なので、メールに比べると少々お堅い表現もありますが、そこは全然気にならない。とにかく、展開がスピーディーでエッジが効いていておもしろい。最近の日本映画に欠けているものが詰まっているように思います。

正確な出版年は知りませんが、たぶん50年近く前の作品じゃないかと思うんですが、まったく古臭さを感じない、今で言うPCや携帯でのメールのやりとりを先取りしたような内容に今更ながら三島の凄さを思い知ります。