冒頭から鳥肌が立もんでした。体の芯からゾワゾワしっぱなし。
『攻殻機動隊』、『イノセンス』を観たときもかなりの衝撃だったんですが、今作はさらに累乗的な感動でした。
脚本やスタッフに若い息吹を吹き込んだ効果が陽の連鎖となってこれまでの作品とは一線を画す怪作を生んだように思います。
押井監督はインタビューで「若い人に観て欲しい。」と言ってましたが、この言葉が痛いほど分かります。
りを見ると、平和という一見固そうで実は脆いシールドの中で、歩くのを止め、後ろも向かず、前も見ない、大人にならない、大人になれない、子供のままで、いつまでも死なないという幻想の中で彷徨ってる人が溢れかえっています。そんな人たちへ静かにズシンと心に語りかけてくる作品です。
空を舞う戦闘機のCGと地上のアニメがデジタルとアナログの2極の世界が、戦争と平和、虚構と現実、表と裏いろんな対比を表現してるようで、これまた絶妙な演出となっています。
細部まで緻密に作り上げられた戦闘機、目が印象的で、柔らかな流線的なキャラ、一つ一つのアイテムを見てもゾクゾクします。
空での戦闘シーンのスピード感、臨場感、地上でのゆったりした間合いを持つ空間、あらゆるところに妥協を許さずこだわりを持って作り上げた完成度の高さを感じさせる迫力があります。
声は主要なキャストを加瀬亮さん、菊地凛子さん、谷原章介さん、栗山千明さんらが担当してますが、みなさんやっぱり俳優だけあってうまいなって思います。心の闇、隙間まで声で表現してしまうんですから。
そして、音楽は、押井作品には欠かせない川井憲次さん。彼の作り出す音はなんともドラマチックで一度聴くと耳から離れない魔力を持ってます。綾香さんが歌う主題歌「今夜も星に抱かれて・・・」も名曲です。
原作が読みたくて何度も本を持ってレジに行きかけましたが、原作を読む前にもう一度劇場へ足を運びたいなって思う作品です。
最後に、これからこの作品を観る方へ
最後のスタッフロールが流れて帰らないように!!!
以外に席を立つ方がたくさんいたので、見落としがないように付け加えておきます。
