百万円と苦虫女 | ライジング

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脈略のない乱文・乱筆の嵐.....そう雷神goo

百万円と苦虫女

ここ数年、日本映画を見る機会がグッと増えました。日本映画を観る最大のメリットは、当たり前ですが俳優の演技と声が完全リンクしてるとこです。洋画の場合、字幕を追いかけるとだいたい映像の30%ぐらいは見落としてしまっているという事実があって、それが日本映画に足を向けさせている理由かなというとそうでもないんですね。ハリウッドが派手な大作を持ってきてもなかなか大ヒットせず、ヒット作の続編やリメイクが多くなっている中、日本映画は、小粒だけどとっても良質な作品が多いからなんです。


「百万円と苦虫女」もそんな良質な魅力ある作品なんじゃないかと思います。

物語はちょっと不運な女の子が家を出てあちこちで働き100万円貯まったらその街を後にするという、一見、ありきたりなロードムービーですが、作品としての高いポテンシャルを感じます。

テンポよい流れ、小気味よい俳優陣、海や山とありきたりな日本の風景が自然のまま、ありのままに写しこまれている情景、どれをとっても素晴らしいんです。


その中でも、この作品の高いポテンシャルの源はやっぱり蒼井優サンによるものが大です。彼女を知ったのは、岩井俊二監督の「リリィ・シュシュのすべて」でした。主演の市原隼クンよりも蒼井優サンに釘付けで、一瞬で彼女の虜になりました。その後の彼女の活躍は目覚しいものですが、映画初出演にしてあの演技はスゴイと思いましたよ。

この作品でも彼女の出すオーラ、カラー、独特な雰囲気がスクリーンの隅々まで余すとこなくでてます。「山のあなた 徳市の恋」のMAIKOさんもそうでしたが、いろんな情景に写る蒼井優サンの姿はポートレートのようで、どんな場面も画になります。


監督は『月とチェリー』のタナダユキ。この『月とチェリー』に主演した江口のり子さんが今、自分の中でとっても気になる女優さんの1人で、そんな繋がりもあって今作はかなりというかすっごい期待していたので、期待以上のできに大満足ですす。


それと、主題歌の「やわらかくて きもちいい風」もGoo!!でした。大好きなクラムボンの原田郁子さん。なんかこの作品の主題歌は彼女以外に考えられないような気さえします。


全国ロードショーですが、全都道府県ではないみたいですし、公開日もまちまちだったりするのですが、是非観て欲しい作品です。