ボードリーシュを切ったことが一度あります。その時は湾内でしたので、近くを通りかかったFさんに助けてもらいました。
沖で切れることを想像したら転ける度にびくびくして楽しく乗ってられません。なんせ、速度は遅いですけどぶっ転ける回数は多いので。
職場の受付嬢がサーファーなので訊いてみたら、「切れたらその時は泳いで帰って新しいのに交換って感じです」と。
そうか、サーフィンは何kmも沖に出ないし、基本的にオンショアで波に押されて帰って来れるんだ。参考にならんがな。
サーフィン用のリーシュコードを使っていた時期もありますが、ベルクロも真鍮スイベルも
イモネジもPPベルトの縫い目もABS部品も全く信用できません。
ボードと泣き別れになったら「ウィングの上下反転させて風の力でボードに追いつく」というセルフレスキュー法があるのは知識として知っていますしちょっとお試しで練習してみたこともあるけどどんなコンディションでも出来るとは限らないし、切れないのが一番ですやん(泣。
さて、ここからは完全に人柱のお話です。よいオッサンは真似をしないように。
ヨットで使うダイニーマの6ミリ径ロープ、破断強度は1540 kgfだそうですよ。
一般的にロープは結び目を作ると強度は落ちるそうです。結び方によっては50%くらいになることもあると書いてある。50%ってのは結び目から出てるロープを左右に引っ張る「股裂き」の時らしいけどね。リーシュの場合、輪っか・結び目・引っ張り方向が一直線なので50%までは落ち無さそうですが。
1540の50%としても770 kgf。体重の十数倍なら切れないんじゃない?ヤマハのロープですし、信頼できるんじゃないかな。
ダイニーマは全く伸縮性無いので、自然長を2 mと長めに取ることにしました。普通のリーシュコードも、バンジーであろうがコイルであろうが、伸び切ったらそっからは同じですよね?波に揉まれるような乗り方はしないので、2 mあれば初速が落ちるんじゃないかなと期待。
長過ぎたら再乗艇の時に足に絡まないか心配しましたが大丈夫でした。むしろ長いロープは短いバンジーリーシュより絡まないです。
と、ロープの結び目はずっと一方向にテンションが掛かっていればほどけないですが、リーシュみたいに緩んだり引っ張ったりを繰り返すと自然にほどけることもあるので、結んだ後にインシュロックで留めておきます。実はこれ大事。結構簡単にほどけます。
てぇことでダイニーマロープの両端をループにして、片方をカラビナで腰に、もう片方をリーシュストリングでボードに、というつなぎ方ならいけるんじゃなかろうかと。
適当にネットで買ってみたリーシュストリングが、現物見るとぺらっとしてて大丈夫かこれ?って感じだったので、その中の一本をテストで消費することに。
万力のジョーにかけて、ごーりごり開いてみました。数センチ伸びても切れず、その頃には一部線維のほつれやミシン目の伸びが見て取れるようになりますが、それでも切れる様子は一切ありませんでした。これなら行けるわ。
沖で切れるのが怖くて考えた対策ですが、よう考えたら人柱のほうが怖くない?
てか、切れないロープと切れないリーシュストリングの次はリーシュプラグが抜けるよなぁとほほ。
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