エウディモルフォドンと猫 | 月が味方をしてくれる。

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翼竜と猫シリーズ第47種め。2017年に描いた「エウディモルフォドンと猫」(鉛筆+水彩 333*242 mm)です。

 

実は「翼竜と猫シリーズ」の第一作目の翼竜が「ディモルフォドン」でした。

今回のは「エウディモルフォドン」です。名前似てますよね?

なので、あ、親戚なんでしょ?系統学的に近縁種なんでしょ?と思いますよね?

違うんだなぁーそれがっ。名前が似てるだけで、別にぜんぜん近縁種って訳でもないんですよ。

 

ディモルフォドンって「ディ・モルフォ・ドン」でして、「2・形状・歯」なんですよ。「2種類の歯」って意味です。

対して、エウディモルフォドンは「エウ・ディ・モルフォ・ドン」でして、「本当の2種類の歯」って意味になります。

 

え?なにそれ?あてこすり?

そうです、あてこすりです。いや、知らんけど。

 

「ディモルフォドン」も「エウディモルフォドン」も、どちらも確かに歯の形状が2種類あります。

が、しかし、ディモルフォドンの場合、でっかい牙と小さい円錐形の歯なんですよね。それって、大小の差はあっても本質的に同じ形状ですよね?

ちゅーことで、エウディモルフォドンは「本当の2種類の歯」という名前を付けて、あてこすりに来ました。

 

エウディモルフォドンにも、口の前のほうには長い牙があります。

ところが、後ろの方の歯は、多歯冠尖頭と言いまして、ほら、犬とか猫が寝てる時に口の端をびろぉーんて広げて中見たら、根元は一つだけど先端が3つに分かれて尖ってる歯があるでしょ?あれです、あれ。

エウディモルフォドンの奥歯は、先っちょが5つに分かれて尖ってる歯が並んでるんですよ。前方にある単純な牙と明確に形状が異なる。さらに、多歯冠の小さな歯がずらっと並ぶ中、上顎途中の2本だけちょっと大きい。

 

この歯の形状がエウディモルフォドン最大の特徴です。こんな凝った歯の造りしてる翼竜は他にいません。

 

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