エルフΣ「犯人達が拠点としているのは、中型の輸送トラックだ。

 何の技術を用いているかはわからんが、車体の色を変化させ操作の目から逃れている」




ジェットイーグル目標、マル被と思しき車両を確認。位置情報、提示します

エルフΣ「だが特定された車種は、事件現場周辺で度々目撃されている。車両そのものを補足してしまえば、いくら擬態しようと意味はない」

SIBマックス『了解……SIBマックス、突貫します!


ガ ァ ン ッ !

ガガガガガガッ!



ガ シ ャ ァ ッ !



 「包囲! 絶対に逃がすな!





ジャズな、なんだ……!? いったい、何が……!?


ざ り っ




 「っ、マル被、装備の使用を確認!

エルフΣ「情報通りだったな……抵抗確認、鎮圧っ!!


ざりっ ざっ・・・



 「数が多い、トラックのキャパを超えてる……ぎゅう詰めで乗り込んでたのか?」

黒江田っ、怯むな! 怯めば被害を広げることになる! 迅速に動け!





ルナティックチィッ! こうまで嗅ぎつけるとは、忌々しい犬コロどもだヨ!

グリス「コツコツ準備した自立起動型オートマトン、全部ばらまいちゃっていぃんすかぁ?」

ルナティックいいわけないネ! だが、逃げるには目くらましが必要なんだヨ!」

グリス「目くらましねぇ……なら、ちょうどいいっちゃちょうどいぃかぁ……」



ゴ ボ ッ ・ ・ ・ !



グリス「言っただろ……いぃやいつも言ってるだろ……?

 この『オレの力』、思いっきり発揮したいってなぁ!」

ルナティック「チッ、ならばここでお別れだネ。せいぜいいい目くらましになってくれたまえヨ!」





黒江田っ、あれは……!」

エルフΣ重要参考人だ、取り押さえ……!



グリス「ああ、そりゃぁもちろん……」

ゴ ボ ボ ッ !



グリスデカい花火になってやるぜぇッ!!


ド ガ ァ ァ ァ ッ !








 割れた 今は無理矢理はめ込んで誤魔化してる状態

確認したらRKFブリザードの腕にもクラックが入ってました……

今撮影中で大事な時なのにー!





 予約しっぱぐれた記念にHGペイルライダー。頭部がたぶん全MSの中で一番好き

改造素体にしようと思ってたら再販を見逃すなんて……

一応手持ちに宇宙仕様が残ってるけど……もっかい再販してくれないかなぁ




 ギガデロス! イトヨで300円(税抜き)だったので2体購入!

分身(分裂?)するので複数持ってても腐らないのがいいね





 ほどよい背の高さがfigmaと並べても遜色なくてお気に入り

量産型の敵として、いいソフビを手に入れられました



 こんな日に聞きたい曲は米津玄師の『Neon Sign』

完全決裂でありながらスポーツ漫画のようなどこか爽やかなところがある、もの寂しさと清々しさの共存する好きな曲です





 もしツイッター始めたらトップ画像かアイコンはこれにしようと決めている



ガ ン ッ !



ルナティックチィッ! 忌々しい警察どもめ! 急に張り切って邪魔をしてきて……計画の準備が台無しだヨ!

グリス「どぉすんですかいダンナぁ? 企業連中にも目ぇつけられちまってますし、財団の連中も狙ってんじゃぁ八方ふさがりじゃねえですかい?」

ルナティックうるさいネ! お前に言われずともわかっているヨ!





ルナティック最終調整ももうじき終わる! あと少し……あと少しなんだヨ!

グリス「それまでごまかしきれりゃいいんですけどねぇ」

ルナティックやかましいヨ! そういうお前はなんで今の今まで残ってるのかネ?

 企業の犬の蝙蝠男はともかくとすれ……」





ルナティック「私はてっきり、お前がいの一番に裏切ると思っていたんだがネェ」

グリス「そりゃ買いかぶりすぎですぜ旦那ぁ。オレはただ……」





グリス「今のままのほうがオレでいられるから、アンタについてんですぜ?」

ルナティックフンっ! 戦力になるならどうでもいいヨ!」

グリス「どうでもいいなら聞かないでくだせぇよ。それより、いいんですかい?」




ゴ ウ ッ !



グリス「連中来てますぜ?」

ルナティック何ッ!?


ギャ ギャッ!

ガ ァ ン ッ !




ギャ ウ ッ



ジャズ『…………』



 数日前・・・







アキヒロ「クリスさん、装備の調整は……」

クリス「ふむ、それなら終わっておるよ」

アキヒロ「……いつも、助かります」

クリス「構わんよ。これも仕事なのでな」





ジャズ「…………」

アキヒロ「、お前……」

クリス「ふむ、今日は客人が多いな。何かね?」

ジャズ「…………」





ザック「わかってほしくなくても、こっちは聞きたいことだってあるんだからよ。だからお前のほうからも、ちゃんと話してやれよ」

ジャズ「……ーー……」





ジャズ「……改めて、提案がある。聞き入れてもらえると、ありがたい」

クリス「ふむ? ならば、アイオワに進言した方が良いと思うが……まぁ同じ技術者のよしみだ、聞くだけは聞くとしよう」

アキヒロ「オレは出てったほうがいいか?」

ジャズ「……いや、お前にも……お前達にも、頼みたい」



・・・・・・・・・・・・・







ジャズ『…………』


ジャズ(……目に余ることをしていたな……

 あいつにも、後で謝らないと……)





 『大型車両が通ります 道を開けてください

ジャズ『っ、なんだ……?』



ガ キ ン ッ



ジャズ(機動強襲警察、緊急出動か何かか? ……それにしては、規模が大きいように……?)





喜子「……アイン、どうしてあの人を任せてほしいって、言ったの?」

アイン「…………」

喜子「思い付き、とかじゃ……ないよね」

アイン「……~~……」

花丸「ずら……?」





アイン「……おれは、ジャズはきっと……いい人、だと思う」

花丸「いい人ずら?」

アイン「うん。ただ、なんというか……なんでも一人で、がんばろうとしていて……自分ががんばらなきゃって、思ってるみたいで……

 そのせいで、余裕がないって、思ったんだ……おれの、勘違いかもしれないが……」





アイン「……おれも、みんなの役に立ちたいと、やっきになってたけど……その時の、おれに似てる気がして……嫌、かもしれないが……」

アキヒロ「…………」

アイン「だから、おれは……相談相手とか、力になりたい……ほっとけないんだ……

 ……でも……やはり、おれでは……」

喜子「アイン……ならば、そう言……!」





花丸「そう言ってあげればいんじゃないずら?」

アイン「!」

喜子ずっ、ずら丸!?

アキヒロ「……確かに、それもそうだな」





花丸「ずら~、いい人ならきっと聞いてくれるはずずらよ」

アキヒロ「話さなけりゃ伝わらないものもあるし、そっちの方が早いだろ」

アイン「で、でも……前に話そうとしても、聞いてくれなくて……」



ギ ラ ー ン ッ !



喜子なっ、汝は優しいのである! アインが話せば、きっと聞いてくれます!

アイン「ヨハネさま……なんて、頼もし……!」





タマモ「でも、あの猫耳がそんな簡単にいきますかね~」





アインはっ! …………」





アイン「……やはり、おれでは力足らずに……」

喜子あっ、アイン!

アキヒロおいタマモ!

花丸「ず、ずらぁぁ……」





タマモ「なんか今日ミョーに騒がしいですね、旦那さま!」

花丸「そうずら?」

アキヒロ「そう言われると、そういう気もするが……気のせいだろ」





アイン「…………(ぐすん……)」

喜子「げ、元気出すのだリトルデーモン1号!

タマモ「こっちもこっちで騒がしいですね、旦那さま」

アキヒロ「おい、言ってやんなタマモ」





花丸「な、何があったんずら?」

アキヒロ「ジャズを警邏に誘ったんだが、断られたらしい」

花丸「断られちゃったずらねぇ……」

タマモ「いつもどーりっちゃいつもどーりなんですけどねー。とゆーか道案内以外ぜーんぶ断ってんですよあのネコミミ」





喜子「り、リトルデーモン1号……アイン……あ、あまり気をおとさないで」

アイン「ぐすん……やはり、おれでは……」

タマモ「あいつマジ感じわりーですからね、旦那さま」

アキヒロ「おいタマモ……それにどちらかといえばあれは……」





喜子「……アイン、どうしてあの人を任せてほしいって、言ったの?」

アイン「…………」

喜子「思い付き、とかじゃ……ないよね」

アイン「……~~……」

花丸「ずら……?」





 おあーっ! これはセンシティブ!

 相も変わらずすっと挟み込んでくる青寒天ことじじさん……仕事しすぎですぜ(褒

おかげで疲れがすっ飛びました。ハッピーハロウィン!





エルフΣ「遅かったな。どこへ行っていた?」

黒江田「オフだったもので……申し訳ありません」

エルフΣ「なら、落ち度があるのはこちらだったな。すまなかった」





エルフΣ「犯人グループが使用していると思われる車両の情報を得た」

黒江田っ、え……!? その情報は、どこから……?」

エルフΣ「……お前が知る必要はない」





エルフΣ「よって、警察車両による捜索と並行して警戒網の構築を行う。いいな!

 「「「了解!!」」」






エルフΣ「……どうした?」

黒江田「いえ……出動準備に入ります」

エルフΣ「ああ。……これも、正義のため……」





エルフΣ「我々の正義を、この街に示す……!」





イオナシロー、おきゃくさんだよ

シロー「ん、オレにか? 曜か千歌あたりか?」

イオナうぅん、ちがうよ

シロー「じゃあ……?」





イオナ「けーさつのひと」

シロー『、……え゛っ!?

マシュえ、ええぇぇ……?!

フォウ「フォウ?」



・・・・・・・・・・・・・







零式「やあ……久しぶり」

シロー「、零式さん……零式さんでいいんすよね?」

零式「ああ。……いや、今は黒江田のパーソナルネームを与えてもらった。そう呼んでくれ」

シロー「黒江田さん、っすね。わかりました。ところで今日は何の用っすか?」





黒江田「少し、話がしたくてね。時間とらせても大丈夫かな?」

シロー「いい、っすけど……なんてーか……」

黒江田「大丈夫、今日はオフだから。聴取も探りもないよ」

シロー「っ、ぁ……ははは、すんませんっす」





シロー「その、なんかあったんすか? なんか元気なさそうっすけど……」

黒江田……すごいな。機械相手だというのにそういうのもわかるのか」

シロー「いやまぁ、仕草というか喋り方というか……もともとMSとかとも付き合い多いっすしね」





黒江田「……君たちは、自分たちのやってることは正しいと思うか?」

シロー「っ、……どういう意味、っすか?」

黒江田「いや、叱責や嘲笑の意味で言ったんじゃなくて……純粋に、聞きたくなったんだ」





黒江田「公務のような義務意識ではなく、純粋な義勇の心で平和を守ろうとする、君たちの心の内……

 子供じみた言い方をすれば、『正義』とは何だと思っているのか、を」

シロー「ん゛ん……そんな大それたもので動いてるわけじゃないと思いますけど……」





シロー「目の前で困ってる人がいれば、手を貸すでしょう?」

黒江田「、……ああ、まぁ……」

シロー「ん゛~……」





シロー「少なくともオレは、そういうのだと思ってるっす。困ってるなら手を貸したげてってか、当たり前ってか、そりゃそうってか……?」

黒江田「……そういう、の……? ……ふっ……」





黒江田「ははは、そんなことで動いていたのか……驚いたよ」

シロー「まぁ短絡的というかだなぁと思うときはありますけど……」

黒江田「いや、すまない。嘲るつもりはなかったんだ。ただ……」



ビーッ ビーッ



黒江田「ん、呼び出しか……」

シロー「やっぱり忙しいっすか?」

黒江田「ああ、最近は特にな。……捜査網が狭まっているからかもしれないが」





シロー「その、この件の犯人連中は、車両を使って移動してる可能性があると思います」

黒江田「、……どうしてそう思う?」

シロー「すんません、こっちで集めた情報からの推測で……証拠のない話になるんすけど……」

黒江田「……」





黒江田いや、捜査協力ありがとう!

 また何か気づいたら教えてくれ!