クリス「ふむ、なりほど……ライダーシステムはモリビトにもあるが、こうまで魔力との親和性を高められるとは……」

ジャズ「…………」

クリス「そのうえ、君はTFとはいえ一技術者、特別な戦闘訓練は受けていないと聞く。それだというのに、ああまで戦えるようになるとは……」





クリス「やるではないかね?」

ジャズ「俺の力ではない。装備と技術の力だ」

クリス「君自身が使うのであればさして変わるまいよ」





クリス「して、ジャズといったか。よければこの後、一杯どうかね?」

ジャズ「断る」

クリス「即答かよ。なに、親睦も兼ねた技術意見の交換会でもと思ったのだがね」

ジャズ「…………」





クリス「……自分の生み出した技術への責任、なのだろう?」

ジャズっ……!

クリス「私とて技術者エンジニアの端くれ。君の心持ちも、何を考えているかもわからんわけではない。

 なので……」



ド ン ッ




クリス「…………」

ジャズ「……同情してほしいとは思っていない






シロー「な、なんかデカい音したけど……クリス、ちょっといいか?」

クリス「ふむ? まぁ構わんがなにかね?」





ジャズ「…………」

シロー「あ、ジャズもいたのか」

ジャズ「今出ていくところだ。邪魔はしない」

シロー「そ、そうか……(いてもいいんだけど……つっけんどんだなぁ)」





シロー「てかクリス、ジャズになんかやったのか?」

クリス「ふむ、まぁありていに言えば……気を遣った結果地雷を踏み抜いたという程度の事さ」

シロー「おいおい……」





フォウ「フォウフォウ!」

マシュ先輩先輩! ここのカレーすっごくおいしいですね!

シロー「そ、そうか……気に入ったんなら、よかったよ」

剣崎おおっ、はははは! 嬉しいことを言ってくれるな!





剣崎うまいの一言が料理人冥利になにより尽きる! よし! 俺のおごりだ! もう一杯どうだ!?

マシュえっ!? はい! いただきます!

ガンビットじゃーオレもオレも! オレメロンフロートなー!

剣崎いいぞ! 一杯おごってやろう!





まこぴー「まったく後先考えず……家計簿をつける身にもなってほしいな」

シロー「は、はは……オレもコーヒーもらうよ。ちゃんと支払いすっからさ」

まこぴー「ええ、すぐ淹れるわ」







???「……ごちそうさま。噂通りのいい店だね」



・・・・・・・・・・・・・






剣崎「そういうことだったか……いきなりだから驚いたぞ」

シロー「なんてーか、ちょっと訳ありでさ」

剣崎「だがサムライブラックの仲間というなら信用できるな。次に会ったらきちんと挨拶をしておこう!」





ガンビットはーまいっか! あの半分連中が厄介なのに変わりないけど、フツーに倒していいなら少しは気が楽になるなぁ」

剣崎「下手に時間がかかれば被害も広がるし、警察に来られたら一緒に捕まりかねないからな、俺ら」

ガンビットそーそー! 最近は半分連中に時間かかるわ警察くんの早いわで大変だったしなー!」

シロー(そっか、立場上オレらは特殊なんだよな。だからそういうのはちょっと楽だけど……)





ガンビット「機動強襲警察~、だっけか。あれができてから任せっきりにしやすくはなったよな。来るの早いし」

シロー「確かに、規模のデカい騒動とかは減った感じあるよな」

剣崎「最近は騒ぎの鎮圧も早くなっていると聞いている。頼もしい限りだな!





ガンビット「けど自警団ヴィジランテとしちゃなんか複雑なんだよな~。出番とられるっかさー!

剣崎平和になってる証拠だ、喜ぶべきだろう!

ガンビットそうだけどよ~!





ガンビットつーかよそれだとあの半分ヴィラン、サムライブラックの誤情報ってことになんじゃんよ!

シロー「そ、そういやそうだよな……すまん」

剣崎いや! 最初にドロドロになったと聞いたときは正直ヒいたけど、元に戻れるようならなによりだ!

シロー「ああ……ホント、よかったよ」





シロー(ん……? なんか、引っかかる気が、する……?)



ゴ ガ ッ !



剣崎ぐっ! ディナーの仕込みがあるというのに……



ざ り っ !



剣崎「下手に倒さず、無力化して捕縛……言えば簡単に聞こえるが……!

 この半分装備、毎度毎度手ごわい相手だ!



ガ ゴ ッ !



剣崎うっ、ウェッ!?


ザ リ ッ ・ ・ ・



剣崎タ゛リナンタ゛アンタイッタイ!?

フリーズチャージ「ふん……!」





フリーズチャージ黙っていろ……!


ゴ ポ ッ


< フリーズリキッド >


パ キ ン ッ !

バ キ キ キ ッ !



ジ ャ キ ッ



フリーズチャージ……!

バ キ ャ ア ン ッ !


< フリーズブレイカー >

剣崎「ウェ……ウ゛ェ゛ァ゛ァ゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!





剣崎ナヅェ! ト゛ウシテト゛ントコト!

フリーズチャージ…………!



ど し ゃ っ



 「う……ぐぅ……」

フリーズチャージ「手段を誤らなければ変身を強制解除することはできる。

 ……元来この装備に、使用者を自壊させるような機能などない」

剣崎ナニヲシ゛ョウコニス゛ント゛コ゛トーン!

フリーズチャージ「……何を言っている?」



パ キ ン ッ ・ ・ ・



ジャズ「……俺達の技術を、このように用いるなど……!」





ジャズ「くだらない茶番はもういいだろう、帰らせてもらう」

喜子「ちゃ、茶番……」

アイン「え、で、でも……」





ジャズ「警邏をしていれば奴らと遭う可能性が上がるだけだ。お前達となれ合いたくてやっているわけではない」

アイン「その、ジャズがやりたいことは、わかってる。それに協力をすると言ったのも、おれだ。でも、その……」





ジャズ無意味なことに付き合っている暇はない!

アイン「む、無じゃ……おれは、ヨハネの……(ぐすぐす……)」

喜子「あ、ふ、二人とも、落ち着いて……」

花丸「け、ケンカはよくないずらよ!」




ど ぉ ん ・ ・ ・ !



喜子きゃっ……!?

花丸ずら!?

アイン「ば、爆発……!?」

ジャズ……!



ガ キ ン ッ



ジャズそんなにそいつらが大事なら、傷一つ負わないようお前が護衛してやれ!

アイン「じゃ、ジャズ! 待って……!

ジャズ待てば被害が広がるだろう!


ギャ ウ ッ !




花丸「い、行っちゃったずらよ!

アイン「う、うぅ~……」

喜子「アイン……」






アイン「そ、その……彼のことは、おれに任せてくれないか……?」

シロー「んっ、あ、アイン……?」

アイオワ「Hnm?」

リーファ「アインくんが、ですか?」





アイン「その、自信が、あるわけではないんだが……だが、おれが、力にならなきゃいけないと、思って……その……」

シロー(アインが自分から言い出すの、珍しい気するな)

アイオワ「Hmm……」





ヴィダール「それならいいんじゃないか?」

アイン

シロー「、ヴィダ!?(さ、さらに意外だな……)」





ヴィダール「奴と直接の面識があるのはアインだけだ。今から素性を知るより少しは見知った相手の方が気も置けんだろう」

マシュ「な、なるほ、ど……?」

ヴィダール「それに……」

シロー「それに?」





ヴィダール「あの目でじっと見つめられていれば、迂闊な真似もする気がおきんだろう」

シロー「あ、あ~……すげぇ納得」

アイン「?……?(あせあせ)」



・・・・・・・・・・・・・







アイン「と、ということに、なったんだが……」

喜子「アインが……自分で、言ったの?」

アイン「う、うん。おれから、提案して……」

花丸「新人さんずらね。すごいずらぁ」





喜子「その、アインよ。その事を我らに教えてよかったのか?」

アイン「うん、その、関わりのある人には伝えておいたほうがいいって……あ、でも言いふらしちゃダメとも言っていた」

花丸「ふひひ、信頼されてるずらねぇ」





花丸新人さん、よろしくずら!

ジャズ「…………」

花丸「……ずら?」





イオナアイオワ、おきゃくさまだよ

アイオワ「Why? hmm、誰かしら?」




 ゲッコー・エンタープライゼスとの一件から、

約5日ほどが経過した後・・・



・・・・・・・・・・・・・







ジャズ「……俺はゲッコー・エンタープライゼスで技術開発に携わっていた。

 敵の奪った技術に対しての知識と理解も持っている」

シロー「…………」

ジャズ「お前達が追っている者達に通じる技術、よく知っているつもりだ」





ジャズ「戦闘に関しても用意がある、お前達の手を煩わせずとも問題はない。

 ……少なくとも、足手まといになるつもりはない。いずれかが必要であれ、お前達にとって損は無いはずだ」

リーファ「……言い方にトゲがあるのが気になりますが、言い分は理解できますね」

アイオワ「Hnnn……」





アイオワ「見返りはなにかしら?」

ジャズ……!

シロー「ちょ、アイオワさん……?!」

アイオワ「悪いけど、正義感からってわけでもないんでしょ?」





アイオワ「貴方のいたCompanyからの連絡は聞いてないし……あくまで個人的な目的・・・・・・があって、Me達に近づいた。違う?」

ジャズ「……御見通しか」

アイオワ「Ah-ha? 見逃すとでも思った?」





ジャズ「俺、……の、技術を奪った者達への報復と……奪われた技術を取り戻す。それだけだ」

シロー「っ……」

ジャズ「そのためであれば、お前達の指示や命令にも従う。技術の説明、解説や供与も辞さない……妥当性がないと判断した指示には、従えないがな」

リーファ「随分と我儘なんですね。それでこちらから、信用されると思ってますか?」





ジャズ「こちらは、お前達が『最も近い場所』にいると考えたから近づいただけ……

 ……信用するかどうかは、お前達で考えろ」



・・・・・・・・・・・・・







アイオワ「Scoutして加わってくれたMemberはいるけど……」

リーファ「向こうから入れてくれ、という者は初めてですね」

クリス「私としては一技術者として、ゲッコー・エンタープライゼスの技術者という点を評価し歓迎したいところではあるがな」





マシュ「で、でも、先日のすぐ後にって……ちょっと心配じゃないですか?」

アキヒロ「……信用、できんのか?」

シロー「一応、ゲッコー・エンタープライゼスには連絡とっといたっすけど……」




「正直、彼が辞表だけ置いてそっち行っちゃったのには驚いたけど……行動力の強さは、責任感と強い意志の表れでもあると思う。



 復讐なんか間違ってる、だからそういうことはやめろ……って言うのは簡単だよ。だけど、そんな他人事の言葉じゃ腑にも落ちないし納得もできないってのもわかる。

 丸投げになっちゃうけど……彼の気持ち、少しだけ汲んでくれるとありがたいな」





シロー「との、ことっす。……オレとしては心配事もありますが、受け入れてもいいんじゃとは思いますけど……」

アイオワ「Hnn……」





 キシリュウオータイガランス!

 こう組んでくれと言わんばかりのパーツが多くて、デフォのデザインラインから離れにくいのが難しい……!





 差別化のためにランスは腕に直付け、より緑色っぽくなるよう足のパーツの取り付け位置を変更等々、小細工を働かせても胸パーツの主張が強いなぁ……

 MoonNootが買いに行ったとき、目に見えてタイガランスだけ大量に余ってたのがすごく気になったり。不人気?





 キシリュウオーミルニードル!

 事前想定では防御特化みたくしようと思ってましたが、手に持たせるパーツがしっくりこなかったのでまさかのガンマン使用





 DX版と比べて全体的に小ぶりなのかな? もう一体あればガッチリした感じにできるかも(逆にタイガランスは一体で持て余し過ぎる)

あと組み替えてるときに背中のトゲが刺さる刺さる……





 キシリュウオーディメボルケーノ!

キシリュウオー単品の純粋強化といった感じになりました

もう一体コアロボがいればトリケーンら4体合体と並んだりとかできるんじゃー、とか思ったり





 大型炎熱ブレード!

迫力が減るので分割しないままで。クリアパーツの大部分が集約されてるのでやはり綺麗ですね

ただ両腕に持たせるにしても胸のディメ頭にしても、ちょっとだけはったり不足かなぁ、という気もします





 砲撃モードで対空、長距離砲撃も可能! 取り付け位置の関係で腕が開けなくなるのが難点……

後のモサとの合体もあるからか変則、特殊なジョイント配置が多く、とにかく組み換え辛いという印象が強い問題児でした





 キシリュウオーファイブナイツ!(我流

う~ん、ダセェ!(自虐

パーツをできるだけ使おうと試行錯誤した挙句に余らせるという致命的ミス

混ぜ合わせた場合タイガランスとミルニードルが使いづらすぎる……! あと足回りに足すブロックと下駄が欲しかった





 右にはキシリュウジャベリン!

こちらも意図的に青とピンクで固めてみましたが、剣とハンマーの処理に四苦八苦しきった結果といった感じに……

ボーンランスが黒色成形だったらもっと雰囲気が出たのですが……





 騎士なので剣だけでなく盾も!

あと意図的に緑と黒で固めてもみました。カタそう

こちらはジャベリンと比べて確かな満足






 騎士竜勢揃い。タイガとディメが大きめでミルが思ったより小さくまとまってる印象


 有形ブロックをいじるのは久々な気がしますが、脳みそ刺激されて楽しいですね

夏のモサに移行のラインナップも待ち遠しいです





 ゲッコー・エンタープライゼス保有の工場での一件から、

おおよそ一週間が経過した後・・・






フォウ「ファ~……」

マシュ「フォウさん眠そうですね」

シロー「昨日遅くまで歩きまわってたっぽいから、それかな?」





シロー「……マシュも、別に付き合う必要ないんだぞ? オレ一人でも足りるし」

マシュ「私は先輩の後輩ですから、このくらい当然ですよ」

シロー「そうか……とか言って、」





シロー「なんだかんだ昼飯目当てだろ?」

マシュ「え、えへへ……前々から気になってたので、いいタイミングかなぁって」

フォウ「フォファ~……」

シロー「まぁ今まで連れてったことなかったし、丁度いいか」



・・・・・・・・・・・・・







花丸「喜子ちゃん、久々の学校どうだったずら?」

喜子「う、うむ……慣れるのに時間はかかるかもだけど……思ったよりも、大丈夫であった」

花丸「ふひひ、よかったずらぁ」





花丸「もしかして、アインさん達のおかげずら?」

喜子「……う、うん。アインががんばってるから、私もがんばんなきゃって……うん」

花丸「ずら、さすが喜子ちゃんのリトルデーモンずらね!」

喜子「うむ……よ、喜子ではない、堕天使ヨハネである!





花丸「ふひひ、じゃあ待たせちゃ悪いずらね。早く帰ろずら!」

喜子「う、うむ……! ……まるよ、なぜアインが待ってるとわかるのだ?」

花丸「アインさん待ってない方が珍しいずらぁ」



・・・・・・・・・・・・・







ジャズ「一般人の送り迎えなど、こんな事をする必要があるのか?」

アイン「あっ、ある! おれはヨハネさまのリトルデーモンだから、ヨハネさまの……」

ジャズ「無いだろう。無駄だ。こんな事をしている間にも敵は……」

アイン「む、無駄じゃない! おれはヨハネさまをお守りして……!」





花丸誰か増えてるずらよ!

喜子「み、みたいね……というか……誰?」



THE・『第13班徒然記』のムーンノート


 ゲッコー・エンタープライゼス社長。あまりにも身の丈に合わない役職を背負う男

 ガジェットの性能を引き出すことには能力があるため、MSの操作やライダーシステムを使うとまあまあ強い。
ただし機能、性能一辺倒の戦い方しかできないため、そこを看破されると脆い。

 またシローは気づかなかったが高速戦闘に持ち込むと反応速度が追い付かずに目を回すという弱点も。レイヴンがリンクスになれなかった所以





 本人の戦闘能力はほぼ一般人、ないしはそれ以下

 武器装備一切なしの殴り合いならマシュと互角。シローには全く歯が立たずイオナと鬼ごっこをしようものなら5分と持たずに息切れするレベル

リーファさんなら平手打ち一発で勝負をつけられるくらいに弱い





 さらに悪ぶる割には小心者のうえ傷つきやすく立ち直りが早い。そのうえ感情の起伏が激しくテンションに左右されやすいめんどくせー性格

しかも諦めが早く負けを認めると妙に潔いが、捨て鉢なだけなのかもしれない




THE・『第13班徒然記』のリンさん


 戦闘能力は実は最強格。生身での動きはリーファさんですら反応できず、ヴィダを一瞬で行動不能に陥らせたことからもその実力の高さが伺える。

単純な身体能力だけならモリビト機関でいうSランクに相当し、まともにやりあえる相手はまず存在しない。





 しかし体を悪くしているため生身のままでの全開戦闘はごくごく短時間のみに限られており、激しい運動もできずにいる(呼吸器不全?)

日常生活では激しい運動をしない限りは支障がなさそうだが、大事をとって後進育成や指示出し、指揮を主にとっている模様

社長が不甲斐ないので苦労も多い。申し訳ない





 昔はものすごい異名で呼ばれ、伝説級の逸話が幾つもあるらしいのだが、ハーネス国内ではほぼ聞かなく情報も残されていない

となると、リンさんはハーネス以外の国から来たということ……?





 年齢は聞いてはいけない。レディに年齢を聞くなんて失礼

ただ活躍していた年代を逆算するとアイリスさんやキリツグさん、エクシアさんらと同年代のような……おっと、誰か来たようだ