《対話部2期 ~NVCを用いた対話力トレーニング部活~》3回目記録 | ささいなことにも動揺し、人一倍敏感で繊細な子(HSC)の幸せ子育てレッスン

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《対話部2期
~NVCを用いた対話力トレーニング部活~》

 

第3回目の場を

参加者の方が記録してくださいましたので

ご紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

 

ニーズを知る

 〜私の否定的なメッセージの聴き方〜 

 

 

Q:戦う(相手を責める)、自分を責める、逃避(その場から逃げる、離れる)、その他、これらのパ ターンごとの対応の仕方 

 

 

 

あ:外向きジャッカル、内向きジャッカル、これは悪いことではない。むしろ祝福すること。

 

頭で考 えると、相手や自分を責めることは良くないという反応が出そうだが、結局怒りや苛立ちとかムカ つくといった感情の下には、「本当は欲しかったもの」が絶対にあると教えてくれている。

 

感じるこ とを抑圧してしまうと、「感情がわからなくなってしまった」ということに繋がる。これは「フローズン ジャッカル」といわれる。感情の出し方がわからない。感情を凍結していかないとこの世界を生き ていけない。自分を保てない、という状況になってしまう。そうすると、自分と繋がることが出来な くなってしまう。

 

だからジャッカルは出せるだけ出したほうがいい。ジャッカルパーティというものも あるくらい。そのくらい、そこにはものすごいエネルギーがある。

 

もっとこうしたい、ということが あっても、だいたい我慢してしまうもの。このくらい、とか、いい塩梅、という風に。それを一回振り 切ってやってしまうことが、私達には許されている、やっても良いんです、ということを、今日はお 伝えしたかった。その下にエネルギーがあるから。 

 

私は外向きだから、自分にブレーキをかけずに出し切ると、「はぁ」と深呼吸する間ができる。逆 に内向きの人はどうなるのか知りたい。どうやって内向きジャッカルと向き合ってるかぜひ教えて 欲しい。

 

 

 

 よし:内向きジャッカルは1人だと落ちていくだけなので、あえて外向きジャッカルをする機会を 作っている。以前ここでやってみたことがあったが、やってみたらパワーが出てきて前向きな気持 ちになれた。擬似的にも外向きジャッカルを体感するのは自分に繋がれると感じた。 

 

 

 

Q:私も内向きジャッカル。ただ、外向きジャッカルをしたとして、自分と繋がれていないのか、スッ キリしない。完全に出せているのか。肝心なところを受け止めて貰えているのか。そこをぐるぐる してしまう。受け止め方、アプローチ方法など。

 

 

 

 あ:相手に対してやってみたけど望んだ反応が返ってこない? 

 

 

え:直接ぶつけてはいない、自分の心の中で。

 

 

 あ:ジャッカルだけだと、すっきりはしないし、現実は繰り返されるし、発散しただけで、自分と繋が れた感じがしない、ということはあるかもしれない。 出してみた、それってどんな感情だったの?相手に向かった感情(例:怒り)ではなく自分に向 かった感情(例:悲しみ、寂しさ)にだんだん落ちてくる感じ。そういったものを見つけると、ニーズ に繋がりやすい。 発散した後、自分に響いている感情を見にいく、というステップが次のステップかも。 

 

 

よっ:彼女はワークの時、でももう大人だし、ジャッカルで相手にぶつけてもしょうがないから、こ の3番目の窓(下の段の右側)にどうしたらいけるんだろう、と言ってくれた。私たちは、普段上の 段を繰り返しているのに、ここに来てその下の段の状態があるということを発見して、純粋にここ にいくにはどうしたら良いんだろうと、相手のことが大嫌いなのにも関わらず、どうしたら良いんだ ろうって言ってくれる彼女が本当に愛しいなぁと感じた。 私の感覚からいうと、飽きるまでやらないと落ち着かない、というか。大人だから、こともだから、 といってもムカつく相手はいくらでも出てくるし、ムカつく感情もわいてくる。それを無いものにして しまうから、いつまでも飽きずに目の前に繰り返し起きることに反応し続けられる。それにうんざり してくる。同じことばっかりしてうんざりだなぁ、という感覚がもしかしたら、その下の段にいく、自然 な気持ちの変化になるのかな、と。どうしたら下の段にいけるんだろう、と思っている時点で、まだ ジャッカルが足りていないのかも。自分も責めたい、相手も責めたい、という気持ちがあるうち は、居心地が悪いと思うが、そこにすごい願いがあるんだよね、ということを、ここにいる時だけで も、みんなで話しながら触れ合える時間になれたら。どっちもあっても良いよね、飽きるまで一緒 にいようね、みたいなことができたら良いのかなぁと思った。

 

 

 

 Qジャッカルを出すのではなく、シャットダウンのタイプだと思っていたが、そうではないのかもしれ ない。でも、会社で出し切ってしまうと、居場所がなくなってしまうので・・・。心と顔を別にするには どうしたらいい? 

 

 

 

み:ジャッカルを無かったことにしない、ということと、ジャッカルを放出する、ということは別。 ジャッカルはなかったことにしない、ということはあることにすればいいんだね、となると、みんな ジャッカルをぶちまけようとしてしまうが、それもまた違う。それは暴力的なコミュニケーション。 相手に全てをぶつけるのは危険。安心ではない。だから、安心安全な場、ジャッカルを理解してく れる人「批判的な声というのは、命に繋がる言葉だよね」ということをわかってくれる人たちにホー ルドしてもらった状態で、あなたのジャッカルを放出したら良い。 そういう場がないなら、1人で河原に行くとか、トイレに行くとか、感情的な安全性が保証される場 所で思う存分やる、とか。 聞いてみてどうですか?

 

 

 え:ムカつく人が使ってる扇風機のコンセント切ってみたりしてたんですが、今日みたいに人に話 を聞いて貰うのも良いと思った 

 

 

み:上の段から下の段にどうしたら行くのか、というと、ジャッカルの言葉をきりんの言葉に翻訳す る、その翻訳機の精度を自分の内側で、その精度を高めていくしかない。 ムカつく相手の言葉の中に、きりんがいるよね、と。その中に命の、感情とニーズの言葉が必ず ある。でもそれが高度に変換されているから。だから自分の中で翻訳していく力を育てていきた い。 ジャッカルにジャッカルで応答すると、対立と分断が起こる。でもあなたがやりたいのはコンセント を抜きたいということではないし、満たされないよね。だから、そのムカつく人の中にどんな感情と ニーズがあって、このムカつく表現になってるんだろう、というセンサーを持ってみる。それだけで も、たとえ相手のニーズがわからなくても、そのセンサーが自分の中で動くようになると、こちら側 から紡ぎ出される言葉や態度が、コミュニケーションを激変させていくことがある。 相手のムカつくジャッカル、あるいは自分のジャッカルの中に、どんな感情とニーズのきりんの言 葉があるの?という問いを常に持つ。それをひたすら練習する、という感じ。 聞いてみてどう思いますか?

 

 

 

 え:感情が生まれた時、のまれて、冷静でいられないと思うが、何人かに話をしているうちに冷静 になって、そのうちきりんのアンテナみたいなものが出てくるのかな・・ということがわかった。 

 

 

み:きりんのアンテナを育てたいね 

 

 

よし:声を出す、ということ、勿論安心安全な場で、だが、実際に声を出す、と1回やってみてエネ ルギーを感じてみて欲しい。外向きジャッカルを一度体験してみてほしい。 

 

 

 

あ:右下にいこうとしているのは本当に愛おしい。それが人間の美しさだよな、と。 でも一方で、ここに来ている皆さんには、ぜひ左下をやって欲しい。そんなリクエストが今私の中 に湧いてきている。 他人とうまくやっていきたいから、どうやったら他人と上手く繋がれるんだろう、というのは常に課 題だし、子どもやパートナーと良い関係性でいたいから。どうしても他人に意識が向いてしまう。 でも、他人に向く前に、自分にスペースがないと、他人に向けるスペースは空けられない。やっぱ り自分に繋がって、自分のニーズがわかった状態で、他人と繋がりに行こう、ということを意図的 に、ぜひ大事にしてもらえたら。どうしても相手と繋がりたいなら、「うまくやろう」としない。飽きる まで繰り返しやってほしい。

 

 

 Q:ジャッカル対ジャッカルの闘いになった時、お互いにきずつけあうより、その前にどういう感じに ブレイクに持っていけば良いか 

 

 

あ:一触即発になったとき、自分のスペースを取り戻す方法、大切な問いですね 

 

 

よっ:私はそこから逃げる、そこから離れてしまうタイプなので、ファイト出来たほうが嬉しいという 感覚がある。組み合わせ的にそうなりやすい、ということは自覚しておいたほうがいいんだろう な、とは思う。自分はこういうタイプだから、という自己理解があれば一歩前進なのかな、と。 

 

 

 

あ:チェックインのような感覚かもしれないが、今の自分の状況を明らかにする。例えば、今頭に 血が昇っていて酷いことを言いそうだからちょっと時間くれる?みたいな。 今向き合えないから、後にしてくれる?というリクエストをしてしまう。 ファイティングポーズになる時は、だいたい自分に余裕がない時。でも、勝ちたいわけではなく、 繋がりたいんだよね、ということが湧きあがったのなら、「今私は混乱してる」とか「酷い言葉を言 いたくないから」とさっと引く。そういったリクエストをやる。ちょっと待って、みたいな。 

 

 

み:人との繋がりが成立するのは、この4つの中から言うと、上2つはそもそも人との繋がりは無 理。自分にスペースが余裕がないわけだから、カンとゴングが鳴ってしまう。そもそも繋がれる条 件ではない、ということを自覚する。そこで「今余裕がない」という自分の中の真実を明らかにす る。あなたが嫌い、ということではなく、と明かして、物理的に距離を取って、そして自分に余裕が できた時に話そうというリクエストをしてみる。それを聞いてどう思う?と聞いてみる。そういうコ ミュニケーションの方法がある。 聞いてみてどう? 

 

 

ま:疲れて、余裕がないのに急にゴングが鳴るから、本当にへとへとになってしまう。今回対策が 聞けたので良かった。

 

 

 み:へとへとなんだ、とういことを明かせばいいと思う。ありのまま。その時点で、きりんの状態 だってこと。

 

 

 あ:逃げるということと、自分のことを明かす、ということには大きな違いがある。相手とスペース をとる、というので、そこを立ち去るとか、とか、黙ってしまう、とか。 例えば男女間の問題とかで良くあると思うが、今何を言ってもしょうがないからとりあえず黙って いよう、冷静になるために距離を取ろうとか。 その状態を相手に明かしていないので、相手の中では無視された、とか、取り合って貰ってない とか、また逃げたとか。そういう判断、勝手な評価のやり取りがまた起こる。何も明かさない、とい うこともジャッカルの1つだということを是非知っておいて欲しい。 明かし続ける、ということがとても大事で、例え相手を慮ってしたことだとしても、今何が起きてい るのかが明かされていないと、両者の中でずっと違う解釈のまま進んでしまう。パートナー間では 良くある。 明かす、ということが「きりん」であるということの証明の一つだと思う。 「今スペースがない」「今喋れない」「今言葉が見つからない」「今へとへと」「ちょっと待って」すごく 大切なひとこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ◾️チェックアウト◾️ 

 

 

・ジャッカルパーティという言葉がキラキラ輝いて聞こえた。そういう機会があった時に、自分の中 からどんな言葉が出てくるんだろうと楽しみになった。

 

 

 ・ジャッカルは愛しいなと改めて思った。ジャッカルはその人の原石だな、と。やりあえる家族があ りがたいな、と。ジャッカルをぶつけてしまったとしても、それを責める材料に使わないで欲しいと 思った。 

 

 

・ジャッカルときりん、という言葉に馴染みがなかったので、新しい切り口というか考え方だなぁと。 ジャッカルパーティ、僕は苦手だなぁ、抵抗があるなぁと。放出するのではなく違う手段を選びた いと思ってしまう。出すより自分で感じたいと思ってしまった。 

 

 

・今日は言葉にならない。ありがとうございました。 

 

 

・色々とふかい話が出来て、まだ消化不良というか、わかってるけれど、感覚として感じていくの は日常の中で少しずつ落とし込んでいきたいと思った。

 

 

 ・何をやってもいいということをこの場に出したいと思った。自分を制限しないで自由に生きる、と いう上辺の言葉で理解されるものではなくて。この世界に一人一人が望まれて生まれて来ている し、その人がここでやっちゃいけないということなんて1つもないよね、という。命の慈しみという か、自分自身も改めて感じたいなと思ったし、皆さんの命ともこの場で繋がれたことに感謝。 

 

 

・やり取りの中で感情が揺さぶられることが多くて、家に帰ってゆっくり自分の中で消化していきた いと思った。

 

 

 ・今日は自分のことを大切にしたいと思った。 

 

 

・NVCでは、ニーズを探すのではなく「出会う」という言葉を使う。潜在意識にあるから、普段無自 覚でジャッカルをしてしまう。みんなの中のジャッカルの奥に、みんなそれぞれにそんなニーズが あったんだよね、と本当に出会っていく時間だったなと。その人の中にあるニーズが明らかになっ ていく。命の奥底にあったニーズとまさに出会っていった体験があって、それを見せて貰えたこと に感謝。

 

 

 

 ・自分に繋がる為には、自分を明かし続けるというトレーニングがとても大事。ネガティブであれ ポジティブであれ、とにかく自分を明かすという事を今まで本当にやってきていないので、それを ただ続ける、ということが筋トレなんではないかと。 ここ数日ファシリテーターのみんなと話し合っていたが、今の自分を明かす、共感トレーニングを するという場がないと、自分からリクエストしにいくのは能力もいるし、遠慮も出て来てしまうの で、隔週なのか毎週なのかわからないが、30分くらいオンラインで集まれば自分を明かすというト レーニングが出来るよというのをスピンオフで用意できないかなと考えている。日程などアンケー トを流すので反応してもらえると嬉しい。

 

 

 ・自分のパターンを知る、ということが良かった。他人に決めつけられたくないという気持ちが出て きていて、自分はもっともっとヒダが細かいのに、自分自身のことも決めつけたりとか。安全安心 の場で、皆さんがいてくれるからこそだし、ここを選んでこれたことを祝福したいと思った。 

 

 

・真実を明かせるようになってから、人との関係性が修復できたことがあったり、簡単ではない が、たまに話せればそこでまた繋がり直せるなぁとか。自分の中を明かせて、強くもなく弱くもな く、ただあるものとして、そういった場を育めたらと思った。 ・自分の中に感じちゃいけないと思っている感情がたくさんあるなと感じた。 

 

 

・安心安全な場だからこそ話せた。繋がると言うことがとても大事なこと、色んな考え方を聞けて 良かった 

 

 

・繰り返される不本意なことで、ある程度は自分でもわかっていた部分があった。そこから先抜け 出せない、停滞感のようなものが あったが、ワークを通じて流れができたというか、自分と繋がれそうな感じがしている。あと、 ジャッカルパーティはなかなか外ではできないので、自分の中でしっかりやってみて、ジャッカル を出していきたいなと思った。

 

 

 ・ジャッカルになる出来事がタイミングよくあった。自分は感情にのまれて、相手とトラブルになり そうだということがわかった。ジャッカルというイメージだとずっと覚えていられるので、感情にのま れないようにイメージしていきたいと思った。

 

 

 

 

 【記録者 感】 

 

今回のワークでは、まるで魔法にでもかかったかのように、エピソードから、感情、そしてニーズ が導き出されていく過程を目にし、心震える時間を過ごしました。 

 

 

そして、相手のジャッカル語をきりん語に翻訳するというお話。絶賛反抗期中の子とのコミュニ ケーションに使いたい。頭を柔らかくして、単語での返事を受け止められるように。自分のスペー スを空けて余裕を持って。家族だからこその甘えからの言葉や態度かもしれないですし。 ただ、「待って」と言われた時、いつまで待ってれば良いのか問題が我が家にはあるので、そこは どんどん自分の中を明かしていきたいと思いました。 今回もありがとうございました。