昨日は、不登校のお子さんを持つ
お母さんたちのコミュニティで
「ポリヴェーガル理論」の自律神経の働きを
分かち合う機会をいただきました。
不登校の子どもは
休み始めの時期は
「自分は怠けものだ、弱い人間だ」
「自分だけ休んでていいのかな」
「周りに迷惑かけてるんじゃないかな」
「早く学校に戻らなきゃ！」
「勉強が遅れちゃったらどうしよう」
「周りにどう思われてるんだろう」
このような考えが
頭の中に勝手に浮かんできて
苦しくなってしまうことがあります。
この繰り返しの否定的な思考を
「反芻（はんすう）」と言います。
反芻状態になると
何度も何度も同じ思考が浮かんで
そのことについてずっとグルグル考えて
囚われてしまったり
否定的な思考のループから
抜け出せなくなって
ずっと同じ悩みを考え続けたりします。
不登校の子どもたちの
休み始めの時期は
ほとんどの子が
この反芻状態になります。
身体は動かないのに
頭では「こうしなきゃ、ああしなきゃ」
という思考が止まらなくて
思考が自動的にグルグル回って
考えても仕方ない不安や焦りが止まりません。
アクセルとブレーキを
同時に踏んでるような状態なので
身体も心も休まらず
本人にとって、とてもつらい状態です。
こんな時期に
「そんなマイナスのことを考えるから
もっと悪くなっちゃうんだから
考えるのをやめなさい！」
と言って
周りの人がいくらアドバイスしたとしても
なかなか本人には受け入れられません。
この状態を理解する大事なポイントは
この反芻の状態は、
本人がやりたくてやってるわけではなくて
本人の意志とは別に動いている
「自律神経の反応」だということです。
「このグルグル思考は
自律神経の生理反応なんだ」
ということを理解できると
本人の性格とか考え方のせいじゃない
ということが分かって
ちょっと安心できます。
反芻の苦しい状態も
人間なら誰でも出てくる
生理反応なんだということが
客観視できるようになると
神経の調整が少しずつ進んでいくかな
と思います。
昨日は、神経の調整を進めていくための
具体的な身体へのケアの方法なども
いくつかお伝えさせていただき
「こんな簡単なことなら今すぐできそうです！」
「これから毎日子どもとやってみます！」
「もっと早く知りたかった」
そんな声もいただきました。
不登校に直面しているときは
短期決戦で手っ取り早く
何とかしようとすることを手放して
時間をかけて
ゆっくり神経系が移り変わっていくのを
待つ姿勢が大切だと思います。
自分自身の体験や
色んな子どもを見ていて
その姿勢が整ってきたときに
神経は回復に向かっていくなあと感じます。
その葛藤と悩みの多い時期を
何よりもお母さん自身が
周りの人と支え合いながら
たくさんの人に助けてもらいながら
お互いの神経を調整し合いながら
乗り越えていけたらいいなあと思います。
こちらの講座の中でも
不登校の子どもの神経の回復プロセスについて
扱っていきますのでご参加お待ちしています。
共感コミュニケーションを通して、子どもが自分を好きになり、豊かな人間関係を築ける子に育てる方法
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