HSPの中でさらにタイプが分かれます ~4つのタイプ~ | 「安心」と「共感」がひらく、子どものこころの扉

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ポリヴェーガル理論をもとにした神経の仕組みから考える不登校支援の新しいアプローチ
心理的安全性を土台にした対話(NVC/共感的コミュニケーション)による子どもとのつながりのヒントをお伝えしています。

■HSPとは Highly Sensitive Personの略で、「人一倍敏感な人」という意味です。
 
このタイプの特徴は
 
・敏感で考え深い。
・物事の本質を鋭く感じ取る。
・静かな環境が好きで読書好き。
・勉強ができたりすることも多いけど、学校・会社等たくさんの人がいる騒がしい場所は苦手。
・戦闘的な環境や競争が激しい環境には適さない。
(ダウンしてしまう)
・疲れたら一人静かにエネルギーを充電する。
・行動するより観察することの方が多い。
・イベントや人に会うことが重なると、ひとりになってリラックスしたくなる。
・何かを決断する前には十分な時間が欲しい。
・せかされるのが嫌い。
・刺激をあまり必要としない。
・なかなか決着がつかない複雑な事柄にも、忍耐強く慎重に対処できる。
・HSPは人口の約15~20%、 非HSPが80~85%で非HSPが大多数なので、繊細な感受性を、非HSPからは理解されないことが多い。
 
 
 
 
■HSSとは  Highly Sensation Seekingの略で、「刺激をとても求める人」という意味です。
 
このタイプの特徴は
 
・物事に動じない。
・強い
・タフ
・競争好き
・細かいことに気付かないことがある。
・よく働く。
・疲れたら人と会ってエネルギーを得る。
・イベントや人に会うことがないと元気がなくなる。
・深く考えずに思いつきで話したり、行動したりできる。
・様子をうかがうよりはすぐに行動に移したい。
・せかされたり、締め切りが迫ったりしていても大丈夫。何でもてきぱきとこなす。
・刺激がないとすぐに退屈する。
・攻撃的な人と思われるところがある。
・複雑なことが嫌いなので、詳細を知りたがらない。
・なかなか決着がつかない複雑な事柄には、関わりたくないと思う。
 
 
 
これらの特性は、持って生まれた、「生まれつき」のもの。
 
どちらが良いとか悪いとか言うことではありません。
 
世界は、HSPもHSSも両方のタイプを必要としています。
 
人類は(動物と植物の世界でも)、相反するものが、互いに足りない部分を補い合うことで成り立っています。
 
HSS(刺激を求める人)は、HSP(人一倍敏感な人)に瞬発力や行動力を与えてくれます。
 
反対に、HSP(人一倍敏感な人)は、HSS(刺激を求める人)に深い人間関係を築くこと、人の話を心から聴くことの大事さを教えてくれます。
 
生まれ持った性質として、誰しもが受け入れ、自分の特性を理解し、その性質を、できるだけ良い方向に活かすようにしていけばいいんですね。
 
 
 
さらに、人間の生まれつきの性質は大きく分けて4つにわけられます。
 
 
1、感受性が鋭敏なタイプ HSP   
2、感受性が鋭敏ではないタイプ 非HSP
3、刺激を好むタイプ HSS         
4、刺激を好まないタイプ 非HSS
 
 
実際には、大きく分けて次の4パターンとなります。
 
(敏感さと刺激追求は完全に独立した特徴なので、どちらかが強い、両方とも強い、あるいは両方とも弱いということがあり得ます。)
 
 
1.HSP/非HSS…感受性が強く、刺激を欲しがらないタイプ

内省的で、静かな生活を好む。
衝動的でなく、あまり危険を冒したがらない。
 

 
2.HSP/HSS…感受性が強く、刺激を欲しがるタイプ

移り気である。
HSPの敏感さとHSSの衝動性の両方をもつため、神経の高ぶりの最適レベルの範囲が狭い。
つまりすぐに圧倒されるが、同時に飽きっぽい。
新しい経験を求めるが、動揺したくないし、大きな危険は冒したくないのである。
あるHSP/HSSによると「いつもブレーキとアクセルの両方を踏んでいるような気がする」そうだ。
 

 
3.非HSP/HSS…感受性が強くはなく、刺激を欲しがるタイプ

好奇心に満ち、やる気があり、衝動的で、すぐに危険を冒し、すぐに退屈する。
与えられた状況の微細なことにあまり気づかないし、興味もない。
 
 
 
4.非HSP/非HSS…感受性が強くはなく、刺激を欲しがらないタイプ
 
それほど好奇心もなく、内省的でもない。
あまりものごとを考えることなく淡々と生活している。
 


「ささいなことにもすぐに動揺してしまうあなたへ」エレイン・N・アーロン (著), 冨田 香里 (訳)より引用
 
 
 
 
みなさんは1~4のどのタイプでしたか?