そして発売当日、昨日約束した通りルナの家に向かう藍。
手にはもう新弾を持っている。
もちろん二人とも通信販売なので、藍の家に届き次第ルナの家ということだった。
藍は届いたままの状態で持っていた。
ルナの家につき、ルナの部屋に向かう。
「ルナはもう開けてるかしら。」
ガチャ・・・
「ルナ?あれ?」
ルナの姿はなかった。
「ルナどうしちゃったんだろう・・・」
「お、藍!!早かったな!!」
「うわ!!ルナ!!なんで部屋にいないのよ!?」
「え?トイレ行ってたw」
「なによそれ・・・もう。」
「まぁまぁ、開けようぜ、新弾。」
「え?ルナもまだ開けてないの?」
「おう。なんとなく藍が来てからにしようと思って。」
「そ、そっか///」
「じゃあ1パックずつ開けようぜ。」
「うん。」
ルナと藍は、カードを確認しながらすべてのパックを開けた。
「・・・嘘だろ、なんでXレア出ねぇんだ?」
「私もよ、これ絶対おかしい。」
「くっそ、また買い足すしかないな。」
「そうね、これはさすがに気に食わないわ。」
「よし、まぁあるカードでデッキを組んでみるか。」
「そうね、そうしましょう。」
二人ともカードについていろいろ語りながらデッキを組む。
本来なら大会のためにお互いのデッキを隠しておくべきだろう。
今の二人にとっては大会のことよりも、新しいカードに関する考えを共有することの方が大事だったのだろう。
「とりあえず出来たな。こんな感じでいいだろう。」
「私も出来たわ。これからどうする?」
「バトルだ!!と言いたいところだが、今日勝負つけるのはどうなんだ?」
「そうね・・・大会で当たる可能性がある以上今勝負なんて出来ないわ。」
「そうだよな。今日はやめておこう。」
「でもやっぱり当たったわね、ルナの予想。」
「だろ、八星龍は8個の星。そしてほかにも星座がモチーフになったカードが出てる。」
「あとは何と言ってもブレイヴよね。」
「そうだな。俺はこのブレイヴっていいと思うぜ。」
「ブレイヴすることによって、BPを上げることができるだけじゃなく、効果も追加できる・・・」
「大会ではこのブレイヴの使い方がひとつのカギになりそうだぜ。」
「そうね、負けられないわ。」
「そうだな、決勝で会おうぜ。」
「もちろんよ。途中で負けたら承知しないんだから。」
「それはこっちのセリフだ。藍は引きが弱いからなぁ。」
「そんなのしょうがないでしょ!!もう・・・」
二人とも大会はすごく楽しみにしているみたいだ。
バトスピについての会話が絶えない。
ずっと話しているうちに夜が近づいてきた。
「あら、もうこんな時間。」
「おう、すまねぇww話しすぎたな。」
「いえ、すごく楽しかったわ。」
「帰りは車か?」
「今日は電車なの、帰り道カードショップにでもよってパック買おうかしら。」
「マジか、女一人で夜道を歩くのは危ないな。俺も着いていくよ。」
「え?本当///?」
「おう、駅までなら大丈夫だ。」
「わかった。ありがとね。」
「気にするな、じゃあ行くぞ。」
「うん。」
時間はだいたい夕方の5時ぐらいだろう。
ルナと藍は白凰院家から歩いて近くのカードショップに向かっていた。
「あれだけパックを買ってXレアが出ないのは不思議だなぁ・・・」
「そうね、私もなんで出なかったのかしら。」
「そういえば藍は八星龍のカード出たか?」
「いえ、それすら出てないわよ。」
「そうか・・・まぁこれからショップ行って何パックか買えば出るか。」
「そうだといいわね。」
「あぁ・・・俺は、白の八星龍は月だと思うんだ。」
「なんでよ?」
「色的にな、ほかの星では白になる気がしないんだよ。」
「なるほどね。」
「太陽に比べれば弱い光かもしれないけど、いろんな星の輝きとともに夜を照らすあの月が、
俺にはピッタリな気がするんだよ。」
「そっか。」
ルナが月を見上げながらそんなことを口にすると、
まるで月からひらひらと落ちてくるように、黒い影が降ってきた。
「おい?あれって・・・」
ルナはその影に向かって走った。
「ちょっと!!ルナ!?」
藍とはぐれてしまったルナは、惹かれるようにその影に近づいて、ついに正体を知った。
「バトスピのカード・・・だと」
そのカードを拾い上げると、不思議な空間に巻き込まれた。
「なに!!これはなんだ!?うあぁ!!!!!」
その頃藍は、ルナの後を追うように走っていた。
「ルナ?どこに行ったの?」
もうルナの姿は見当たらない。
藍も空を見上げた。
「月、綺麗だな。ルナはこの月を見ていたみたいだけど・・・
ボーっと空を見ていると、また一つの影が降ってきた。
「さっきルナはこれを見て?」
そう思うと藍もその影を追って走った。
「バトスピのカード?」
藍はルナと同じようにそのカードを手に取ると、
不思議な空間に巻き込まれた。
「え?どういうこと!?ルナぁ!!!!」
