ルッキズム | 脳卒中(脳幹出血)医師 moonkikicocoのブログ

脳卒中(脳幹出血)医師 moonkikicocoのブログ

約72歳。12年ほど前に脳幹出血で倒れました。合併症はたくさんありますが、何とか生きています。つまらないと思うかもしれませんが、愚痴っぽいブログですが、よろしく。

 なかなか聞きなれない言葉です。要は、外観主義です。物事を全てその外観で判断するのです。

 日本でもありましたし、今でもあります。昔から履歴書に容姿端麗と書くことも、今では「顔採用」など。

 米国の黒人差別も、あれは民族区別なんかではなく、白黒見た目のみの「差別」です。

 よくグラビア雑誌の表紙に「やせた=美しい」として載っています。別にミスコンなども、個人のものだった「美意識」を他人に押し付けている。

 中には自分のあるがままを映し出す試みもあります。先に述べた「やせた=美しい」で、過激なダイエットに走り、食思不振症となり、健康を崩すこともあります。見かけは特に女性にとって大切ですが、一番大切なことはやはり健康でしょう。

 国連のSDGsにもあります。「人と国の不平等を無くそう」と。現在あまりにも多くのことが見かけだけで判断されています。少なくとも我々はそうあってはならない。

 

 

 先ごろ薬事審議会で認められた、新しい認知症の薬が東京大阪という大都会で使われ始めたと。勿論対象者は「軽度認知症者(MCI)」で副作用がなく、比較的若い人で、認知症患者さんの1%にも満たない。効果としては、3割に1年ほど進行を遅らせると。従来は脳内伝達物質を修飾して対処していましたが、効果ははかばかしくありませんでした。アミロイドβ蛋白の蓄積の阻止という本質的な治療がはじっまたということです。ただし一人300万円。その「コスパ」をどのように考えるんでしょう。