突然死とは、事故でも自殺でもなく、健康と思えた人が突然病気を発症し24時間以内に死ぬことです。
前にも書いたのですが。2点ほど、入院しても安全じゃ無い事。いろんな心臓病を抱えていなくても、起こりうるということ。
脳外科の部長と話したんですが、「突然死」の理由は1 心臓病関連(虚血性心臓病 心不全 不整脈など) 2 脳と脳血管関連(脳梗塞 脳出血など) 3 動脈瘤の破裂 喘息 静脈血栓症など。その中3は少なく、1 が圧倒的に多い。
病名でないのではっきりした統計ではないけど、年間6~9万人の日本人が死んでいます。
病気の本体は「動脈硬化」です。病名でいえば、癌(30%)心疾患と脳疾患(おのおの30%)。その内一番多いのは、「虚血心疾患(狭心症や心筋梗塞)」です。
心臓の筋肉を栄養している「冠状動脈」の狭窄や閉塞により、心臓の動きが悪くなり止まったり、心不全を惹起したり、致死的な不整脈を起こしたりします。約半数以上の人が前兆としての症状がありません。あれば、左側前胸部の痛みとか肩や歯の痛み ひどくなれば腹痛や下痢。次第に熱感や圧迫感が出てきます。
我が日本の医療は進んでいますが、それでもわかって居るだけでも、心筋梗塞の3割の方がなくなります。
素人考えでは不整脈(心室細動?)などが気になります。これらの中に遺伝的なものがあります。Long QT症候群 ブルガダ症候群など。家系に突然死の人がいれば、一度は循環器科を受診して下さい。
典型例では心電図で簡単に判断できます。治療としては「除細動器」の埋め込みになります。「除細動器」も最近では2種類あり、そのプログラムも改善され、ほぼ誤作動はありません。