化粧 | 脳卒中(脳幹出血)医師 moonkikicocoのブログ

脳卒中(脳幹出血)医師 moonkikicocoのブログ

約72歳。12年ほど前に脳幹出血で倒れました。合併症はたくさんありますが、何とか生きています。つまらないと思うかもしれませんが、愚痴っぽいブログですが、よろしく。

 元来男である私は(化粧)には全く興味がありませんでした。デパートに行く家内の後から、化粧品売り場に行っても、良く解りませんでした。そこで今日は化粧品について考えました。

 今現在も家内が、どんな化粧品を使っているか知りません。

 

 長らく臨床の現場にいると、治療法が変わってきました。もともと昔は、外傷(擦り傷や擦過傷など)は「乾燥」させて、毎日消毒に来させていました。ところが現在は、湿潤な皮膚被覆材「テガダーム」があれば、被覆したまま直るまで放置するようです。

 傷を受けたときは、流水などでよく洗い、不純物をできるだけ除き、ナートが必要なければなるべく、皮膚の湿潤を保ちます。火傷と同じく真皮に再生能力が残っているならば(基底細胞の存在)いたずらに殺菌剤で障害を与えない方がよい。

 ポイントは皮膚の回復には湿潤が良い(細胞再生)と。印象から言っても、皮膚の保湿が重要だと思います。そこで代表的な保湿剤を、考えてみました。巷には健康食品と並んでそういう保湿剤を含む商品が出回っています。化粧製品もそれらが基本的に重要ですね。そこで保湿剤を考えてみました。 

 

 まず何といっても安くて保湿力が優れている「白色ワセリン」ですね。私も使っています。その次に「ヘパリン類似物質」です(ヒルドイドなど)。出血性の素因がある人や傷口には使えませんが、皮膚の肉芽や赤みやシミには効果がありそう(抗血小板や抗炎症作用)。最後に「尿素」を挙げておきます。若干の刺激があるので子供には使いずらいのですが、保湿力は十分です。とどのつまり、お肌には保湿が大切ですね。