指標ー4 | 脳卒中(脳幹出血)医師 moonkikicocoのブログ

脳卒中(脳幹出血)医師 moonkikicocoのブログ

約72歳。12年ほど前に脳幹出血で倒れました。合併症はたくさんありますが、何とか生きています。つまらないと思うかもしれませんが、愚痴っぽいブログですが、よろしく。

 次にあげたいのが耐糖能異常=糖尿病です。普通の検診では、空腹時の血糖が表示されますね。意外と皆さん無視している。そこで糖尿病の診断基準を示します。空腹時血糖<126mg/dl以下 随時血糖>200 OGTT後2時間で>200mg/dlです。これらに一回でも引っかかったなら、早めに確定診断を。もう一つHbA1cがあります。基準は年齢 性差などで変化しますが、おおむね正常人では<5.5%ですね。糖尿病のフォローでよく使われます。最近の傾向としてはあまり厳密には見ないですね。

何せ若いころに比べると糖尿病の薬は新しいものが増えましたね。

 残りの蛋白は肝臓や胆嚢や膵臓の事が多い。その中でも腎臓に注目します。普段はeGFR(糸球体ろ過率)で(CREやKで)判断しますが、最も重要なのは尿中の蛋白です。多分どのような診療所でも検出可能ですから、気になる方は一度相談してみては。

 蛇足。

 呼吸については、コロナ禍で知る事となった、酸素飽和度ですが、正常は92~99%くらい。90%を下回っていると、肺でのガス交換の(外)呼吸不全がある。また呼吸は自然に12~20回/分行います(正常な呼吸中枢であれば)。25回以上で「頻呼吸」と言います。呼吸数は乳幼児では多い(~40)。

 以上「指標」なる物のまとめです。

 まだまだありますが、これらは患者さんとの会話に必要です。是正を求めると初めの頃は多少なりとも反発されますが、繰り返し説明するとやがてこちらのペースになります。それを考えると、生活習慣の是正は毎日や一回ではなく、早くて1~数か月、場合によっては数年かかるように思います。焦らずにすることですね。

 

 

 今日は5月15日です。葵祭の日です。上皇夫妻も見られるそうです。下賀茂から上賀茂神社まで「王朝絵巻」の行列、懐かしく思い出します。

 聞けば文化庁も今日から京都で業務を行うようです。東京一極集中からようやく全国分散になり、地方創生になります。