指標ー3 | 脳卒中(脳幹出血)医師 moonkikicocoのブログ

脳卒中(脳幹出血)医師 moonkikicocoのブログ

約72歳。12年ほど前に脳幹出血で倒れました。合併症はたくさんありますが、何とか生きています。つまらないと思うかもしれませんが、愚痴っぽいブログですが、よろしく。

 何といっても一番多いのは、「脂質異常」です。以前は「高脂血症」と呼んでいました。検診なんかで測定されるのは、T-CHO(総コレステロール)、HDL(高比重コレステロール)、TG(トリグリセライド)とLDL(低比重コレステロール:直接測るのもできますが、次の換算式を覚えていると便利です)。LDL=T-CHOーHDLー1/5TGです。ただしTG<300の時のみ。脂質異常症の一般的な基準は

 1 LDL>140mg/dl (ただし100~140は要注意)、

 

 2 HDL<40mg/dl, 

 3 TG>150mg/mlです。

 そうでない方は、脂質=油について=食事 について努力するわけです。例えば獣肉は飽和脂肪酸(体によくない)が多く、魚には不飽和脂肪酸が多いなど皆さん知っていますね。

 コツとして覚えていたいのは、体に悪い脂肪は常温では固形だという事(バターやマーガリン)。

食事に関しては「本」も沢山ありますからそちらを参照ください。

 

 次に運動です。若いときは別でも人体の生理現象は急激に落ちてきます。そういう意味でも、ついこらえてしまう無酸素運動よりも、やや緩めの有酸素運動(ジョッギングなど)が良いでしょう。運動強度は脈拍で見ます。首の内頚動脈や手の橈骨動脈に触れてみて。大体次の換算式を超えないようにします。(238-年齢)/2です。例えば50歳の人では(238-50)/2=188/2=94/分です。面倒では100以下と覚えればよいでしょう。こういう運動を週に3~4回、一日30分以上継続して行ってください。