フランソワ・エスピナス オルガンリサイタル | 翡翠のブログ

翡翠のブログ

日々の徒然をつづっています。コメントは承認後公開させていただきます。

退社後、サラマンカホールへ。明日の土曜も仕事と思うとイマイチ心の晴れない金曜日ですが、素敵な演奏会が聴けると思うと、少し気持ちも収まるような。

 

フランソワ・エスピナス オルガンリサイタル

 

プログラム

ヨハン・セバスチャン・バッハ:パッサカリアとフーガ ハ短調 BWV 582
ウスタッシュ・デュ・コーロワ:「幼き乙女」による幻想曲
フランシスコ・コレア・デ・アラウホ:讃歌「無原罪の聖母」
フランソワ・ロベルディ:フーガと同主題によるカプリッチオ 第3番
ペーテル・コルネット:第一施法によるファンタジー
フェリクス・メンデルスゾーン:オルガンソナタ第2番 作品65

 

アンコール

ジョン・ダウランド デンマーク王のガイヤルド

 

「上質な音楽を気楽に」がキャッチフレーズの、サラマンカフラット(♭)コンサートで、コンパクトな短め1時間で、お値打ち1000円のチケット設定、平日にピッタリな演奏会です。

 

奏者のフランソワ・エスピナスさんは、ヴェルサイユ宮殿王室礼拝堂オルガニストなのだそう。今回の演奏会は「オルガンの歴史が築き上げられた、ルネサンス後期~ロマン派の洗練されたプログラム」で、「ルネサンス様式とバロック様式をあわせ持つ辻オルガンの魅力あふれる響き」と公演サイトにありました。

 

サラマンカホール自慢のオルガンで演奏される曲は、とても美しい。最初の1曲、バッハは、まさしくイメージするオルガンの曲という雰囲気。私のオルガンの原初体験は、子どもの頃のアニメ「さらば宇宙戦艦ヤマト」で、敵の白色彗星帝国の大ボスが演奏するという設定のオルガン曲の気がするのですが、そんな荘厳で重々しいオルガンの曲でした。

 

1曲目が演奏された後には、エスピナスから「こんにちは」「はじめまして」のご挨拶があり、その後は通訳の方を通してですが、結構詳しい15分ほどもの曲の解説がありました。最初と最後をドイツの曲で、その間の曲はヨーロッパ各国の音楽を選んだとのことでした。

 

メロディも曲調もですが、音ががらりと変わるところがオルガンの面白いところ。厚みのあるオルガンらしい音から、笛のような音、サイレンのようなシンセサイザーのような電子的な音、鳥のさえずり声、バグパイプのような音と多彩で面白かったです。