宝塚 仮面のロマネスク | 翡翠のブログ

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今日は、宝塚歌劇 雪組全国ツアーを観に羽島文化センターへ。

 

【演目】

ミュージカル『仮面のロマネスク』~ラクロ作「危険な関係」より~
ショー・パッショナブル『Gato Bonito!!』~ガート・ボニート、美しい猫のような男~

 

【出演】

ヴァルモン子爵:朝美 絢

メルトゥイユ侯爵夫人:夢白 あや

 

不二羽島文化センターは、中日ビルが無くなって毎年名古屋に来てくれていた宝塚公演が来なくなって途方にくれていたときに、真っ先に宝塚を呼んでくれた素晴らしい会館です。

 

今回は公演ポスターにもあるように時代背景、登場場面が、貴族、礼服、軍服、ドレスに舞踏会、ロマンスと、とっても私好みで楽しみでした。宝塚は、時代劇とか現代・近代もの、日本物など様々な演目をお持ちですが、私はやはり、「ベルサイユのばら」とか、こういった時代の華やかな舞台が好きです。

 

『仮面のロマネスク』は、ラクロの「危険な関係」が原作らしいですが読んだことはありません。

 

「危険な関係」を聴いたり演奏したことはありますが。

 

 

作品解説によれば、「動乱に揺れる1830年のフランス宮廷を舞台に、周囲の女性たちを次々と虜にしていく美貌の青年貴族ヴァルモンと若き未亡人メルトゥイユ侯爵夫人の冷徹で官能的な大人の恋の駆け引きを描く物語において、心に仮面を被らなければ生きられない二人の姿を重厚かつ華麗に描き出します。 」とのこと。

 

一応、あらすじとして流れを知っておいたうえで観たので、話の展開についていけましたが、場面転換が多く進行も速いので、少し展開についていけないところもありました。二人が本当は愛し合っていて、でも貴族社会で生きるために心に仮面をかぶり、心を偽り、最後にやっと本当の気持ちを伝えあう・・・という展開とは思うのですが、侯爵夫人がヴァルモンに、賭けを持ちかけて、次々に女性をたぶらかさせ、捨てさせる辺りは、オペラ「ドンファン」のように、落とすことをゲームとして楽しんでいるとか、全員愛しているんだというわけではないところが逆にわからないというか。

とはいえ、オペラも物語の展開は、そこまで納得いかない急展開がほとんどなので、そういうものと割り切って舞台の演技と歌とダンスを楽しめば、華があってドラマチックでロマンチックですごく素敵でした。

 

ショー「Gato Bonito!!」は、「ガート・ボニート、美しい猫のような男」とあり、猫耳、猫毛腕輪を付けた猫人間が多々登場、開幕から「にゃーにゃー」声の歌もあり、とっても面白い。

ラテン系が多いけれど、曲もダンスもバラエティあって、どれも面白かったです。特に「ブエノスアイレスのマリア」が素敵でした。「黒猫のタンゴ」は笑いもあって面白かったし、その後の白い鉢巻きを額に巻いた曲は、アジアちっく、古代チックでよ良かったです。もちろん、フィナーレもすごく気持ちよく、最後に舞台挨拶で「今日の舞台が、エネルギーになってくれれば」との言葉通り、「なんて楽しいのだろう、私のGW、既にもう最高じゃない?」と思える舞台でした。