彫金バングル作り | 翡翠のブログ

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今日は、大須にある「尾張仏具」の錺金具(かざりかなぐ)を手作業で作る工房「ノヨリ」(Wayuan / 和悠庵)さんで、鏨(たがね)を金槌で打って柄を打ち込む「彫金技法」でバングルを作るワークショップに参加しました。

 

最初にレクチャー。名古屋の大須には寺院や仏具関係のお店が集まっています。元々、名古屋城は北と西は川で守られていたので、東と南を守るために寺社を置き、そこに守りの兵を配置していたのだそう。そして、その寺社の建造に携わった宮大工が後にその技術を活かして仏具を作る職人になったのだそう。

 

子どものころは何となく怖くて好きでなかった仏像や仏壇。大人になって、日本美術として見るようになって、だんだんお寺や神社、仏像を美しいものとして見るようになってきたけれど、仏具はキラキラ金色で奇麗という大雑把な見方で、そこまでじっくり見たことがありませんでした。こちらのノヨリさんでは、大須観音とか

 

本願寺名古屋別院などの仏具を納めていらっしゃるのだそう。どちらにも伺ったことはあって、奇麗な本堂だなあとは眺めたけれど、そこまでしっかりは観ていなかった。

 

寺社以外にお祭りの神輿屋台なども作っておられるそう。また名古屋城の本丸御殿にも納めていらっしゃるそうで、見本を見せていただいたのですが、これが美しく細かく超絶技能!という感じでした。

 

どちらにも、また改めて訪れて、今度は金具にも着目してじっくり堪能しようと思います。

 

レクチャーの後は、自分で「彫金技法」でバングルを作ります。ワークショップ用の鏨(たがね)も、とてもたくさん種類があります。

 

見本を見ながら打ってみたい鏨を選び、練習用の銅板に金槌で打って柄を打ち込む練習をします。なかなか均等に奇麗に打ち込むのが難しい。半分だけ出ないとか。あと、桜などは1枚の花弁のデザインの鏨で、それを5枚合わせて一つの花にするのですが、これがすごく難しくバラバラになってしまう。結局、花は一つの鏨で打てる桔梗などを選び、桜は花びらが散っているデザインにしました。千鳥も本体と足が別で、千鳥の鳥柄を打って、そこにポチポチと足を打ちます。

 

当初は、千鳥柄と青海波の波の2つの模様にするつもりでしたが、4つのスペースに分けて桜の花びら、青海波、桔梗、千鳥の4つの季節の模様を入れることにしました。

 

打ち終わったら、お店の方が磨き仕上げてくださいました。奇麗。

 

デザインを考えるのがすごく楽しい。ワークショップをご一緒した方の幾何学的な抽象的な模様のバングルもモダンで素敵でした。こちらの店では、地域の小中学生にワークショップをしたりもしているそう。自分で模様を考えて作るバングル、楽しかろうな。

 

こちらのお店では、名古屋名物、エビフライや手羽先、金シャチなど、色々なデザインのピンブローチやピアスなども作っておられるそうですし、真鍮でなく銀製のアクセサリーなども出しておられるのだそう。伝統的な工芸としての仏具作りも残していっていただきたいですが、こういった新しい試みも楽しい。

 

せっかく上前津に行ったので、ランチもして帰りました。

world kitchen food × fudo フード×ふうど

 

 

多国籍のフードのお店らしく、ランチメニューも韓国の煮込み、アメリカのサンドイッチ、イタリアンのパスタ、モーリシャスのカレーなど。壁にも世界地図や世界を旅行された写真などがかかり、世界のスープなどの本も。

 

週替わりのランチを。前菜3種盛りは、甘酸っぱかったり、ピリ辛だったりで美味しい。

 

メインは、カムジャタン(韓国)。豚軟骨と青梗菜のコチジャン煮。辛すぎず、ちょうど美味しく、豚はトロトロでした。