ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 | 翡翠のブログ

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今年の演奏会の中でも、期待度一番の公演、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団を聴きに行ってきました。期待の点では、もちろんウィーン・フィルハーモニーもだったのですが、そちらはチケット発売日に自分が出せる上限いっぱいまでのチケット、瞬殺されて取れなかったので、せめてこちらだけでも取れて良かった。

 

出演:

管弦楽:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮: キリル・ペトレンコ

 

演奏曲目
レーガー:モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ Op.132
Reger: Variations and Fugue on a Theme by Mozart, Op.132
R.シュトラウス:交響詩『英雄の生涯』 Op.40
R.Strauss: “Ein Heldenleben“, tone poem Op.40

 

来日公演は2019年以来4年ぶりなのだそう。ちょうど、その2019年に初めてベルリン・フィルを聴きに行き、指揮:ズービン・メータで、曲目:ブルックナー:交響曲第8番 ハ短調 [ノヴァーク版]でした。

 

その同じ年には、初めてウィーン・フィルも聴きに行っています。なんてすごい充実した年だったのか、今にして思います。指揮:クリスティアン・ティーレマン、曲目:ブルックナー 交響曲第8番ハ短調 (ハース版)。版は違うものの、ベルリン・フィルと同じ曲でした。偶然?

 

今日の指揮者のキリル・ペトレンコさんは、2019年にベルリン・フィルの音楽監督に就任された方。そして第1コンサートマスターは樫本大進さんという日本人の方。

 

前半のレーガーはドイツの作曲家でオルガニスト。「モーツァルトの主題による変奏曲とフーガ」は、タイトルにそこまで耳馴染みが無かったので、聴くのは初めてかな?と思ったのですが、2019年4月の名古屋フィルハーモニー交響楽団、第467回定期演奏会<未完の傑作>で聴いていました。モーツァルトの主題を用いているからか、モーツァルトっぽい繊細で優しいメロディもありつつ、次々と調子が変わり、雰囲気も変わり、まるで映画音楽集のようにバラエティあるメロディが楽しめ、盛り上がるところではグイグイ届いてくる感じ。

 

後半のシュトラウス:交響詩『英雄の生涯』は、2020年にNHK交響楽団定期演奏会(愛知県芸術劇場シリーズ)で、そして先日はクラウス・マケラ指揮 オスロ・フィルハーモニー管弦楽団で聴きました。

 

交響詩「Ein Heldenleben 英雄の生涯」作品40
 1.Der Held (英雄)
 2.Des Helden Widersacher (英雄の敵)
 3.Des Helden Gefährtin (英雄の伴侶)
 4.Des Helden Walstatt (英雄の戦い)
 5.Des Helden Friedenswerke (英雄の業績)
 6.Des Helden Weltflucht und Vollendung der Wissenschaft (英雄の引退と死)

 

今日の演奏、とても素晴らしかった、すごかったです。ドラマチックで迫力ある部分は大迫力だし、繊細な部分は弦楽器や木管のメロディが繊細に美しく響くし。表情豊かで、ドラマチックで1本の物語のよう、演奏会形式のオペラを観ているように頭の中に舞台が浮かびました(ちょっと敵が何度も来すぎじゃない?戦いすぎじゃない?とは思いましたが (笑))。

6つの部分から成る構成ですが、切れ目なく演奏され、いまだになかなか追えていない感がありますが、それでも何度か演奏会で、そして予習で聴いた結果、だいぶメロディが耳に残るようになりました。

「3.英雄の伴侶」のヴァイオリンソロは今回も楽しみにしていて、期待通り、期待以上に美しいヴァイオリンでした。一緒にからむハープも美しかったです。

 

なお、今回の演奏会は龍角散がスポンサーらしく、到着時に入り口で龍角散の試供品をいただきました。のど飴ならぬ、のどタブレットだとか。演奏会前になめると、咳などでなくて良いかも。