花よりも花の如く 22 | 翡翠のブログ

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ずっと読んでいる私のお能のバイブル、成田美名子「花よりも花の如く 」、22巻が出ました。

 

ネタバレ含む感想です。

 

いよいよ道成寺の披きが近づいてきた憲人。帯にある「すれ違いと別れ」ですが、「別れ」は隆生先生の別れ。隆生先生、好きでしたので(もちろん、泰一先生も好きですし、高則じいさまも好き、ご年配の方々が皆しぶく、素敵です)、今回のお別れ、退場は寂しい。最後に、憲人と二人海を眺めたき火を囲んでコーヒーを飲む場面は、とても良かった。憲人に最後に探してもらおうとしていたものが何だったのか、気になります。

 

一方、葉月との間の「すれ違い」はどうなるのか。そのまま「別れ」には至らないと思うのですが。前巻から憲人、千代鷺さんに会うたび浮かれていたからなあ。

泰一先生の「生きるっていうのは喪失の積み重ね」「なくすのは一瞬 手に入れるのは努力が要る」(22巻p.164)という言葉がしみます。

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