錦秋名古屋 顔見世 あんまと泥棒 松浦の太鼓 | 翡翠のブログ

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今日は人間国宝の二代目中村吉右衛門さんが座頭を務める歌舞伎公演「錦秋名古屋顔見世」を観に行って来ました。拝見した演目は、

・あんまと泥棒

・藤娘

・「秀山十種の内 松浦の太鼓

 

中村吉右衛門さん、大ファンです。元々は、テレビドラマの「鬼平犯科帳」の火付盗賊改方長官・長谷川平蔵役でファンになって、DVDも揃えていました(ちなみに、池波正太郎さんの原作も大好きで全巻揃えています)。大変失礼ながらお恥ずかしいことに、初めは歌舞伎役者でいらっしゃることを知らず、俳優さんとしてTVやDVDを観るにとどまっていました。その後、舞台で武蔵坊弁慶を拝見して、わあー、素敵と。素顔でお話しされるところもとても素敵です。

 

 

「あんまと泥棒」は、とてもわかりやすい面白い話でした。あんまの家に入った泥棒が、あんまと酒を飲み、あんまから説教され、遂には改心も考えると言って、あんまに懐のお金を渡して帰りますが、あんまの方が実は一枚上手で・・・というお話。舞台の大道具の家並みが回り舞台で回りました。セリフは現代語の様にわかりやすく、イヤホンガイドを借りましたが、借りなくてもほとんど困らないと思います。

 

 

「松浦の太鼓」は、赤穂浪士が討ち入りした吉良上野介義央邸の隣に住むお殿さま松浦鎮信と、浪士大高源吾らを巡るお話。夜の部の「俊寛」と共に播磨屋初代の当たり役なのだそうですね。赤穂義士外伝で、「秀山(しゅうざん)十種」という初代が選んだ10の家芸の一つだそうです。中村吉右衛門さんが演ずる松浦鎮信というお殿様は、感情豊かな人情味あるお殿さまでした。

 

 

歌舞伎公式総合サイトの歌舞伎美人の「「錦秋名古屋 顔見世」出演者が語る」 では、出演する中村吉右衛門、中村歌六、中村芝雀、中村又五郎、中村錦之助さん方の、製作発表記者会見の模様が紹介されていました。

 

 

こちらは中日新聞に掲載された共演者中村歌六、中村芝雀、中村又五郎、中村錦之助へのインタビュー記事、どちらの記事も読んでますます、当日が待ち遠しく楽しみでした。

 

 

歌舞伎って実際に観る前には、隈どりをして難しい台詞で、大きく見えを切るというイメージだったのですが、実際にはとても色々なものがあるのですね。大道具もあって、セリフも案外わかったりして、そこまで敷居高くなく楽しめる感じで、面白い物を知っちゃったなあという思いです。