今日は名古屋能楽堂で、「能 狂言『日出処の天子』」を鑑賞。
能 狂言『日出処の天子』
原作:山岸涼子
監修:大槻文藏
構成・演出:野村萬斎
作詞:亀井広忠
山岸涼子さんが「LaLa」に連載していた漫画を能狂言で舞台化した作品です。以前に「鬼滅の刃」の能狂言舞台を観に行って、そちらも、とても面白かったのですが、今回は「日出処の天子」!もちろん原作を読んでいましたし、コミックスも持っています。以前に舞台化公開されたときには、うらやましくて、観に行きたくて、それが今回、再演され、名古屋にも巡回されるということで、とっても嬉しくありがたく楽しみでした。抽選第三希望で、やっと当たりました。
開場時間に会場に向かうと、ずらーっと長蛇の列で、指定席なのにすごいなと思ったところ、グッズ販売の列でした。チケット入場前の建物入口で、プログラムだけ先に販売していたので、そちらでプログラムだけは買っていたので。グッズ不要の列はサクサク進めて、パッと会場に入れました。
プログラムと袋。開場から開演まで1時間あったので、プログラムを読んでいました。
ロビーの看板。
出演者リスト。
舞台。鏡松の板の間の前に屏風のようなものが立てられていました。開演中は、屏風を回転させて、後ろに人が出入りしたり、前を開ける形に回して人が登場したり、天子の玉座の金屏風にしたり。さらに、夢殿に見立てて周りにCGを映写したり、中の人を影絵で映したりと、様々な舞台効果に使用されていました。能狂言として、大道具をあまり使用せず、想像させつつ、その想像の助けになるよう、上手く工夫されていると感じました。
囃子方は右側の、いつもは地謡が並ぶところに配置され、屏風の後ろの舞台奥に地謡がいるようでした。
舞台は非常に面白かったです。毀滅の刃もそうでしたが、飛鳥時代の日出処の天子の舞台感、雰囲気が、能狂言に、能舞台に合っている気がしました。もちろん映画とかテレビドラマとかで、もっとリアルに作ることもできるし、それもそれで観てみたい気はしますが、能って、普段でも舞台の上に、神や鬼、霊などが普通に登場するので、超常的な力を持つ厩戸皇子の登場するファンタジーな物語も合っている気がしました。
2時間のドラマなので、だいぶ速く進んでいき、上手く文庫版何巻もの物語をまとめたなと思います。厩戸皇子と蘇我毛人が二人で雨を降らす奇跡を起こす場面など、綺麗で宇宙的に描かれていました。切り合いや弓を射るなど、動きのダイナミックば場面もあり、コミカルな場面もありで、2時間は、あっという間でした。
厩戸皇子の心、葛藤、孤独などは、感じられる一方で、さすがに原作の漫画に比べると尺の点で限界はあり、厩戸皇子と蘇我毛人の関係や二人の間の微妙で深い心、厩戸皇子の母親である穴穂部間人媛や毛人の妹である刀自古郎女の思いなども、能らしく表現はされていましたが、原作を知っているからこそ、追えた部分や物足りなく思った部分はあります。穴穂部間人媛は、元々、原作でも好きではない共感できない登場人物でしたし。でも母親でも子を愛せない、恐れてしまうこともあるというのは、理不尽で許容はできないですが、舞台からも伝わってきました。
毛人と最終的に結ばれる布都姫は原作でも、全然、好きになれなかったキャラクターなので、舞台でも、なかなか受け入れられずでした。まあ、原作を読んで布都姫は好きではない、毛人は何に惹かれたのか?と思っているので、舞台化のせいではないと思いますが。
一方で原作でも刀自古郎女は可哀そうだったし、今回の舞台でも可愛らしく可哀そうでした。
色々、思いながらも最終的には、すごく良かったし、面白かったし、観られて良かったです。原作を全く知らない人が、どう思ったのか、聴いてみたい気はします。
交通機関が乱れるいるかなと念のため、早めに家を出たら、スムーズに早く、開場前に着いたので、隣のカフェ蓬左<hōsa>でお茶しました。
白玉団子。
抹茶。
雨がまだ降り残っていたので、化繊の絽夏着物に化繊の半幅帯。







